LUNA SEAとGLAYがスペシャルな対バンライブ!東京ドームでの競演は、1999年以来約25年ぶり『LUNA SEA|GLAY 「The Millennium Eve 2025」』
2025年3月5日(水)11時30分 婦人公論.jp
(写真提供:越乃さん 以下すべて)
100年を超える歴史を持ちながら常に進化し続ける「タカラヅカ」。そのなかで各組の生徒たちをまとめ、引っ張っていく存在が「組長」。史上最年少で月組の組長を務めた越乃リュウさんが、宝塚時代の思い出や学び、日常を綴ります。第93回は「LUNA SEA|GLAY 『The Millennium Eve 2025』」のお話です。
(写真提供:越乃さん 以下すべて)
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前回「2月22日は猫の日。ドラえもんからジジ、なめ猫まで…でも、日本の国民的猫といえば磯野家のタマ!」はこちら
「伝説の夜」の目撃者
LUNA SEAさんのライブに行ってきました。
GLAYさんも一緒という豪華すぎるライブ『The Millennium Eve 2025』に。
LUNA SEAさんの結成35周年記念ツアーのグランドファイナルが、東京ドームで2日間にわたって行われました。
初の東京ドーム
私が観たのは1日目のGLAYさんとのスペシャルな対バンライブ。
友人が以前LUNA SEAさんのマネージャーをしていたことからお声掛けいただき、参戦してきました。
LUNA SEAさんとGLAYさんが東京ドームで競演するのは、1999年以来約25年ぶりだとか。
そのときの映像や音源は残されておらず、そんな幻の一夜の25年ぶりの再来に、2つのバンドのファンの方達のボルテージは最高潮に高まっていました。
私はこの日「伝説の夜」の目撃者となりました。
生の声、生の音はやっぱりすごい!
野球の試合でしか行ったことがなかった東京ドーム。
会場がどうなっているのか、2つのバンドのファンの方達で埋め尽くされる会場の空気はどんな感じなのか。
そして何より楽しみなのは、生の声、生の音を感じられる時間。
会場に近づくにつれコンサートに向かう人達がどんどん増えていき、気持ちがどんどん盛り上がっていきます。
会場入り口には大きな看板。
それだけでテンションアップ!
野球場だった場所は全く違う空間になっていました。
開演を待つ客席
開演は18時。
期待高まる中、ほぼ定刻に開幕。
先攻はGLAYさん。
始まると同時に歓声が上がり、炎とレーザーが飛び交うド派手な演出と想像以上の熱気に圧倒され、あっという間に異次元に連れて行かれました。
TERUさんのどこまでも飛んでいく伸びやかなハイトーンボイス、GLAYさんの世界観。
一時代を築きあげたGLAYさんの曲は知らず知らずに体に刻まれている年代です。
「口唇」「HOWEVER」「誘惑」名曲のオンパレード。
生の声、生の音はやっぱりすごい!
会場モニターには歌詞が表示され、結構歌える自分に驚きました。
そしてその歌詞や言葉の温かさ、短い時間でも感じられるメンバーの温かい人柄、先輩LUNA SEAさんへのリスペクト。
GLAYさんが愛され続けている理由がわかったような気がしました。
何なんだこの世界は!!
GLAYさんの出番が終了し、しばしの転換の時間を経て会場は再び暗転。
そしていよいよ後攻のLUNA SEAさんの出番に。
ミラーボールの光とベートーヴェンの「月光」から始まる素敵すぎるスタート。
ロックにクラシック、静寂から嵐を巻き起こすような始まり方はたまらなくかっこいい。
「月光」から空気がゆれるほどの歓声があがる。
さっきまでの空気感とは全く違うステージの始まりに再び圧倒される私。
何なんだこの世界は!!
歌声だけでなく楽器から飛んでくるそれぞれの音の深みと迫力、そして圧倒的な存在感を放つ5人のオーラ。
立っているだけでかっこいい。
あまり詳しくない私もボーカルのRYUICHIさんが発声障害を抱えていることは知っていました。
大丈夫なんだろうかという私の心配をよそに、RYUICHIさんの声は甘くのびやかでした。
どれだけの努力で今日の日を迎えたのか…。
その声にメンバー全員が寄り添って音を奏で、見守っているようにも見えました。
ファンの方は祈るように手を組んで見ていたり、涙ぐんでいたり。
すべてが温かく、この温かい空気を作っているファンの方たちとLUNA SEAさんの絆の強さをひしひしと感じました。
LUNA SEAさんのファンの方たちをSLAVE、GLAYさんのファンの方たちをBuddyと呼ぶそうです。
アンコールでは、2つのバンドによるシャッフルバンドが組まれ、SLAVEとBuddyが入り乱れる空間は最高の盛り上がりを見せました。
私なんかが語るのはおこがましいのですが、温かくて熱くて素晴らしいライブでした。
生の声、生の音をどっぷり浴びた3時間。
「10年後、またやりたいね。みんな60過ぎてるけど」というTERUさんがした10年後の約束。
そんな未来を作っているであろう2つのバンドの進む先を、また10年後観てみたくなりました。
私も60になっているけど。