大工の夫が夢を実現させた戸建て、開放感あふれるLDKには、ケヤキ&吉野杉&ヒノキを採用【となりのスゴイ家】
2025年3月5日(水)17時0分 オリコン
7日放送『となりのスゴイ家』より=埼玉県さいたま市_リビング(C)BSテレ東
場所は埼玉県さいたま市。大工が和の建具にこだわり、自ら建てたという家と聞いて、その建物を前にした山根と遼河は「伝わる」と外観からもこだわりを感じ取る。
大工である夫は、その職に就いた時からの「自分で設計して自分でたたく」という夢を実現し、一戸建てを建てた。これまで夫が作った家を、オープンハウスの手伝いや見学でたくさん見てきた家族はつねづね、夫が作る家を「いいなぁいいなぁ」とうらやましがっていた。そこで、これまで作ってきた家の仕様を取り入れた。
木を多用する大工らしいところを出したいということと、外観のコントラストを考えて2階南側部分はあえて木の部分を残した。一方で、外壁はメンテナンス等を考えてサビに強いガルバリウム鋼板にし、かつ、デザインとして一文字葺きとした。
2階のリビングダイニングキッチンは、キッチンと和室から20センチの段差を付けてダイニングとリビングを配置。段差によって高さを付けることで開放感を出し、一段下がったリビングは溜まりになってくつろぐことができるようにした。
内装は普段から大工の仕事で扱っている仕様。木を使ったリノベーションを専門としていることから、自邸にも採用。ダイニング床とダイニング横のワークカウンター、キッチンの背面、テレビ台には埼玉県木のケヤキを用い、そのほか、床板には吉野杉、窓枠などには栂(ツガ)を使った。天井は柿渋を塗ったヒノキの「こなみいた」を採用。柿渋は防虫、防臭の効果があり、さらに柿渋を塗ることで色の経年変化が楽しめる。最初はヒノキの白っぽい色だったが、築約4ヶ月で、今はもう少し深い色になってきている。
家具や建具以外のキッチン、天井、床、階段などは、ほぼ夫が手掛けた。一番苦労した部分はリビングの勾配天井だそうで、仕事している時間が長かったという。勾配天井は普段やっているマンション・リノベではなかなかない仕事だったので、慣れない作業で大変だったと振り返る。
このほか、千葉県銚子市の「多彩な収納で快適な平屋」が紹介される。