やっぱり最強? 女子アナがモテる理由を分析

3月5日(日)7時0分 NEWSポストセブン

 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は、当世女子アナ事情を分析。


 * * *

「フジテレビは全種目を制覇するつもりか?」というのは某スポーツ紙記者。芸能担当ではなく、運動部記者の弁である。


 それは、野球選手のみならず、フィギュアスケート、バスケットボール、そして騎手まで、フジテレビの女性アナウンサーによる、あらゆる種目のアスリートとの結婚が続いた際のこと。思えば、力士と結婚し、“おかみさん”になった先輩や、“プロ野球選手の妻”の先駆け的存在で、監督夫人だったこともある先輩もフジテレビには居た。


 他局でも、プロ野球選手夫人になった女性アナウンサーが目立つ一方で、『女性セブン』と『週刊ポスト』が立て続けにスクープしたのは、男性アイドルと女性アナウンサーとの交際報道だ。


 かくして、ファンの皆さんから、いきなり嫉妬の対象となり始めたのが“女子アナ”。「女優ならいいけど女子アナはイヤ」という声も多数聞いた。


 芸能人として共にプロフェッショナルな女優とは、ある意味“同格”だが、女子アナは、自分たちと同じ一般人に近い存在だ。


 なのに局内で男性アイドルに簡単に近づける…というところにモヤモヤした気持ちになるのか? それとも、同性からすると「なんか、うまいことやってる」存在に見えてしまうのだろうか?


 いわずもがな、女子アナは昔も今も男性に人気が高い。特に「花の88年入社組」と言われたフジテレビの3人娘=有賀さつき八木亜希子河野景子、そして日本テレビの永井美奈子、関谷亜矢子アナらは“アナドル”と呼ばれ、キャンペーンガールのようなことをさせられたり、CDを出したりと、文字通り、アイドルのようなことをさせられていた。もちろん、ルックスやスタイルも抜群で、河野景子は学生時代、『CanCam』の読者モデルとして数回、表紙も飾っている。


 アナウンススクールに通い詰めてアナウンサーになるというよりは、「美人女子アナ」として入社当初から“局の顔”になれるタイプが採用されるようになったのである。女子アナが男性週刊誌や写真誌の標的になりだしたのもこの頃からだ。


 では、その上の世代はどんなタイプが多かったかというと、そこまで顔やスタイルが重視されたワケでもなく、アナウンス技術の高い、お堅い職人気質な才女が多かったものである。


 なので、旧中山道を「きゅうちゅうさんどう」と読んだ(読まされた?)有賀さつきアナや、新人時代、「芸達者」を「芸者達(げいしゃたち)」と連呼した様子が結婚披露宴で流された中井美穂アナのようなエピソードは皆無。


 日本テレビのある番組でスタッフが井田由美アナ(80年入社)のNGシーンを探したら「本当に一本もなかった」のは当時局内では有名な話だった。


 つまり、昔と今とでは女子アナのタイプが大きく異なっている。そして、時代によって、彼女たちの仕事に対する考え方や志向も大きく異なっているのである。


 在京局の女子アナの場合、何千倍もの競争率を勝ち抜いて採用されることは変わっていないのだが、昔の女子アナに比べると、今の女子アナはアッサリしているというか、テレビに出てしゃべることを「一生の仕事」とは考えていないタイプが大半であるように思う。


「あんなに苦労して入ったのに」「あれほど厳しい訓練を受けたのに」も今は昔。有名大学のミスコン出身者が青田買いされ、「声なんかでは採用していません。顔ですよ、顔!」と断言する採用担当の、スクールで教えてもいる某局男性アナウンサーもいる。


 あれは、2001年3月のことだ。フジテレビで「第二の木佐(彩子)」と言われ、そのキャラクターの強さでもルックスでも人気女子アナになることを約束されていた大橋マキアナが、入社わずか2年で退社したのだ。


 周囲は「もったいない」の大合唱。そのことは他局のワイドショーでも大きく取り上げられたものである。


 そのとき、『ルックルックこんにちは』(日本テレビ系)でVTR解説していたのが、『恋のから騒ぎ』(同)1期生としても有名なタレントの島田律子だ。


 当時、女子アナと並ぶ人気職業で、同じく長く務める女性が多かったJALのCA出身で、体調を崩し、20代半ばで辞めた経験をもつ彼女は「いまの女性たちは、一つのことにそれほど固執していないし、しがみつくこともしない云々」とコメント。同月で『ルック〜』を卒業することになっていた同局の笛吹雅子アナが後から「島田さんのコメントにいちばん共感できた」と言っていたのが忘れられない。


 確かに、それ以降の女子アナは、早期退社も目立つし、結婚、出産も早い。昔と異なり、テレビ局もやっと「出産しても戻って来られる職場」になったとはいえ、やはり20代、30代前半の退社はとても多い。


 思えば昔は「女子アナ30歳定年説」なんて言葉はなかった(本当に、そういう契約があったという大昔のフジテレビは別)。が、それに従うかのように退社する女子アナたち。


「この経験をステップにニュースキャスターを目指す」なんていう人も今はほとんど見かけない。つまり、吉川美代子さん、長野智子さんは、イマドキの女子アナにとっては憧れの存在ではないということ。安藤優子さんに至っては「自分とは違う世界の人」だろう。


 局アナではなかったが、ニュースキャスターというポジションをアッサリ捨てて夫のサポートをしているのは山岸舞彩さん。あんなに大人気だったフジテレビ出身の中野美奈子アナも在シンガポールでほぼ専業主婦だし、“○○の妻”をウリにしている元女子アナたちの多くもまた、しゃべりの仕事に対して全くガツガツしていないのである。


 当然その流れは、いまの20代の女子アナにも受け継がれており、彼女たちは早めの結婚や出産を望んでいるし、それほど仕事復帰に固執しているようにも見えない。


 だが、ルックスは、昔よりさらにアップしているし、かつては「色がついているから」と蹴られたタレント出身者、モデル出身者、はたまたアイドル出身者でさえも、今は全局がウェルカム。


「会社員」であり、タレントに対しては絶対“さん付け”が“お約束”であるなど立場をわきまえている局アナとはいえ、ここまで男性アイドルと写真を撮られる女子アナが続出すると、気が気でない…というファンの皆さんがいらっしゃるのも当たり前だろう。


 才色兼備な女子アナがモテモテなのは30年前から変わっていないが、彼女たちの仕事に対する想いや人生設計は大きく変わっていると言っていい。選ぶ交際相手にも変化が生じつつあるのかもしれない。

NEWSポストセブン

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