東京で生きるか田舎で暮らすか、それが問題だ──ドラマ『東京タラレバ娘 』第7話レビュー

3月6日(月)21時0分 おたぽる

ドラマ『東京タラレバ娘』公式サイトより。

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 東京に出てきて15年ほどになる。

「年を重ねれば田舎の良さもわかる」などと言われてきたが、今のところ東京の華やかさと便利さに満足し、そこまでの境地にはたどり着いていない。ただ、田舎で家庭を持ち、幸せそうに暮らしている同級生などを見ると、それも一つの幸せなのかな、とは思う。

『東京タラレバ娘』(日本テレビ系)第7話で、香(榮倉奈々)が、訪れた田舎の町に感動して言う。

「この町にお嫁に来たら、ここに住めるんだよ!」

 はたして、都会と田舎、どちらで暮らすのが幸せなのだろうか?

 早坂(鈴木亮平)から、彼の地元北伊豆観光協会のPRビデオの脚本を頼まれた倫子(吉高由里子)。小さな仕事でもあり、あまり気が進まないながらも原稿を書き上げ、撮影の立ち会いに北伊豆に向かう。

 香と小雪(大島優子)もついてきて、旅行気分を満喫する倫子だったが、飲み会の席で地元の人の熱い思いに触れ、脚本を書き直すことを決意する。

 徹夜で書き上げた翌日、早坂とKEY(坂口健太郎)も現地に現れ、撮影は大成功に終わった。満足感に浸る倫子は、酒に酔った早坂を見てトキメキを感じ、キスをしてしまう。

 一方、東京に帰った小雪は、丸井(田中圭)との不倫関係が父親(金田明夫)にバレてしまう。

「いつか結婚したいと思っているんだとしたら、あの男はやめておけ」

 そう優しく諭され、小雪は迷う。

 今回の二つのエピソードの根本はつながっているように思う。

 親とか、田舎とか、若い頃は時にそれらを軽んじ、ダサいと馬鹿にしがちだけれど、そこから受け取るメッセージは、暖かくも真実であることが多いのである。

 今回、倫子が北伊豆から感じたメッセージ、それは、「自分らしさが見つかる町」。

 もちろん、これは都会との対比で生まれてきた言葉だろう。脚本を書き直していた時、倫子は東京でも暮らしを思う。

「東京は新しいものであふれている。でも、自分はだんだん新しくなくなっていく」

 もちろん、どちらの暮らしが良いというものでもない。田舎にお嫁に来たいと言った香だって、東京に戻れば都会の生活が待っているし、リョウ(平岡祐太)の二番目のオンナとして楽しく暮らすのだろう。

 都会には都会の幸せがあって、田舎には田舎の安らぎがある。要は、自分がよりどちらを求めているかを見極めて、選択する自由があるということが大切なのだ。

 仕事でも、恋愛でも、結婚でも、選択する自由は常に自分の側にある。そして、その自由には責任も伴う。他人に対してだけではない、将来の自分に対しての責任もだ。

 このドラマはそんなことを教えてくれている。自由な選択と責任の前に立つ女性3人は、これからどのような決断を下していくのだろうか。

 ラストに向かい、物語は動いていく。
(文=プレヤード)

おたぽる

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