ミュージカル界のプリンス山崎育三郎 TV進出でも活躍のワケ

3月6日(日)7時0分 NEWSポストセブン

山崎育三郎、なぜテレビでも人気?

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 ミュージカル俳優として注目を集め、最近、ドラマなどでも活躍が目立つ山崎育三郎(30才)。最近では元モーニング娘。安倍なつみとの結婚でも話題となった。その魅力についてテレビ解説者の木村隆志さんが分析する。


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 山崎さんは小学生時代にミュージカル俳優を志し、10代で東邦音大付属校やアメリカ留学で学びながら舞台経験を積んだ本格派。20代に入ると早くもトップ俳優となり、シーンをけん引してきたミュージカル界の若手第一人者です。昨年、30歳を迎える直前になって、ついに映像の世界へ本格参戦しました。


 ドラマデビュー作の『THE LAST COP/ラストコップ』(日本テレビ系)ではテロリスト役、『下町ロケット』(TBS系)では社長を裏切る技術者役と、立て続けにヒールを演じましたが、本来は華のあるベビーフェース。ミュージカルでは、『レ・ミゼラブル』のマリウスや『ロミオ&ジュリエット』のロミオ、『ミス・サイゴン』のクリス、『モーツァルト!』のモーツァルトなどの大役を次々に演じてファンを魅了しただけに、ドラマでのヒール役はギャップがあって新鮮でした。


 さらに、現在放送中の『お義父さんと呼ばせて』(関西テレビ、フジテレビ系)では残念なナルシスト男、『悪党たちは千里を走る』(TBS系)では恐妻家で金欠のADと、ユーモラスな役柄に挑んでいます。ともに、今にも歌って踊り出しそうなコミカルなキャラで、共演の遠藤憲一さんや渡部篤郎さん、ムロツヨシさんを食うシーンもあるなどインパクト十分。見る人の目をクギづけにするキレのある動きや発声の強さは、ミュージカル俳優の大先輩・市村正親さんを彷彿させるものがあります。


 山崎さんの魅力は、役柄のふり幅やキレのある動きだけではなく、見る人に「この人は演じるのが楽しくて仕方がないんだな」と感じさせられること。ミュージカルと映像作品では当然ながら、発声、表情や動作、ヘアメイク、観客やカメラの有無、一発本番かリテイク有りかなど多くの面で違いがありますが、山崎さんはノリノリの演技でその差を楽しんでいる様子を伝えています。


 実際、唐沢寿明さん、阿部寛さん、渡部篤郎さんなどの大物俳優と対峙するほど演技が熱を帯び、生き生きとした姿を見せています。私自身、舞台の会見で何度かお会いしたことがありますが、山崎さんは謙虚ながら「1つの型にハマるのではなく、毎回新しい自分で勝負したい」と語る熱い人柄の持ち主でした。


 その熱さはバラエティーへの出演時にも魅力となります。今年に入って、『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)ではゼスチャークイズで珍解答を連発し、『しゃべくり007』(日本テレビ系)では「美しい動作でアソコのポジションを直す」ネタを披露。『ぴったんこカン・カン』(TBS系)、『チューボーですよ』(TBS系)でも爆笑をさらいましたが、思えば23歳のころに『さんまのSUPERからくりTV』(TBS系)のお笑いバンド『サザエオールスターズ』にヴォーカルとして参加していた過去もあり、バラエティー対応力は実証済みです。


 ここまでボケられるイケメン俳優は貴重であり、美しい歌声に加え、料理上手な一面も見せるなど、ギャップの大きさは特筆すべきものがあります。各局のバラエティー班が「出演を熱望している」という声も聞きますし、まだ新婚2か月ですが「安倍なつみさんの夫」という肩書は全く必要ないでしょう。


 山崎さんは以前、「あくまでホームグラウンドはミュージカル」と話していましたが、ドラマ・バラエティーともに待望論が強いため、今後はますますテレビでその姿を見ることになりそうです。



【木村隆志】

コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者、タレントインタビュアー。雑誌やウェブに月20〜25本のコラムを提供するほか、『新・週刊フジテレビ批評』などに出演。取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーでもある。1日のテレビ視聴は20時間(同時視聴含む)を超え、ドラマも毎クール全作品を視聴。さらに、独自のコミュニケーション理論をベースにした人間関係コンサルタントとして、1万人超の対人相談に乗っている。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』など。



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