難病ALS公表の「ニャンちゅう」声優・津久井教生「この頃物忘れが多いです...」認知症の兆候明かす
2025年3月6日(木)22時58分 スポーツニッポン
NHK Eテレに登場する人気キャラクター「ニャンちゅう」などの声を務め、指定難病「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」を公表している声優でミュージシャンの津久井教生(63)が6日、自身のブログを更新。自身の病状についてつづった。
「ALSは認知症にならないと言われてきましたが、どうやら違うようです」とのタイトルでブログを書き始め「この頃物忘れが多いです…ALSになった時認知症にはならないと言われたのですが、数年前、認知症になりますと言われました…う〜ん、これは困ったぞ…」とつづった。
そのため「なるべく会話をして、音楽を聴いて、ニュースを見て、パソコンをやって、脳を刺激しています ALSは、体は動かなくなっても、意識はハッキリしている病気なのです せっかく機能が残ってくれるのであれば、しっかりと維持していきたいのです」と願った。
津久井は19年10月に病院で検査を受けた結果、「筋萎縮性側索硬化症」と診断されたと公表。22年6月、自身のブログで要介護(要支援)状態区分の最上位である「要介護5」の認定を受けたことを報告し、同年11月に「ニャンちゅう」声優を羽多野渉に交代することを発表した。また23年2月には所属事務所が「気管切開の手術及び人工呼吸器の装着を行った」と発表し、津久井自身も「声を失った」と、人工音声を用いて報告していた。
「難病情報センター」によれば、「ALSは上肢の筋萎縮と筋力低下が主体で、下肢は痙縮を示す上肢型(古典型)、構音障害、嚥下障害といった球麻痺が主体となる球型(進行性球麻痺)、下肢から発症し、下肢の腱反射低下・消失が早期からみられ、二次運動ニューロンの障害が前面に出る下肢型(偽多発神経炎型)の3型に分けられることがある」としながらも、「呼吸筋麻痺が初期から前景となる例や体幹筋障害が主体となる例、認知症を伴う例もある」と多様な症状が報告されている。