K2滑落の平出和也さん 妻が初の声明 最後のドキュメンタリーに思い「相変わらずハイテンションな夫が」

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　パキスタンにある世界第2の高峰K2（8611メートル）で滑落し、救助打ち切りとなりプロジェクトが終了した山岳カメラマンでクライマーの平出和也さん（45）のインスタグラムが5日に更新され、妻が8日放送のドキュメンタリーについての思いを記した。

　昨年7月、日本を代表する登山家・平出さんと中島健郎さんが、世界第二の高峰K2西壁で遭難事故にあった。安否不明となっていたが、救助は難航。救助活動打ち切りとなり、プロジェクトは終了した。

　2人の軌跡を描いたドキュメンタリーが、NHK　BS4Kで8日午後7時から、BSで22日午後6時から放送される、2人の最後の挑戦となったK2遠征を取り上げ、タイトルは「K2西壁　ふたりの軌跡　平出和也と中島健郎が挑んだ空白地帯」。語りは女優・尾野真千子が務める。

　5日、平出さんのインスタグラムが更新され「皆さま、お変わりなくお過ごしでしょうか？はじめまして、和也の妻です」と、妻があいさつを投稿。「皆さまそれぞれに、物理的・精神的な山や壁に挑戦しておられることと思います。さて直前のお知らせとなりましたが、昨夏のK2西壁の挑戦が番組となり、放映されることになりました」と、ドキュメンタリーについて報告した。

　「遠征中のやりとりでも、楽しい、けれど大変な様子が伝わってきていました」といい、「彼らが見た景色と、相変わらずハイテンションな夫が見られるのではないかと思います」と呼び掛け。

　「失ったものを見るのではなく、彼らが何を成そうとしたのか、どれだけ楽しんでいたのか、ご覧頂けたら幸いです」と思いを述べ、「そしてそれが、皆さんの力となりますように！」と願いを込めた。