“愛国教師”が語る 「森友・籠池さんは頑張ってはる」

3月7日(火)16時0分 NEWSポストセブン

愛国教育は全国に広がりつつあるという

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 運動会の選手宣誓で園児らに「安倍首相がんばれ」と連呼させ、「教育勅語」を暗誦させ憲法改正を啓蒙する──国有地払下げ問題の渦中にある森友学園が経営する“愛国幼稚園”が波紋を呼んでいる。世間はこれを異端視するが、実はこうした“愛国幼児教育”は、全国で広がりつつある。


 意外にも森友学園の籠池泰典理事長は、関西の保守系教育界では名の知れたちょっとした“スター教育者”だった。“愛国教師”を自認する大阪の高校教師は言う。


「籠池さんが頑張ってはるのはよく知っている。幼稚園児に教育勅語を教えて、我々の間では評価されています。籠池さんはいろんな講演会に呼ばれて、私も何回も聞きに行ったことがあります。


 籠池さんは“幼稚園でやっても小学校に行くと忘れてしまう”ということで、“小学校を作りたい。幼稚園から小学校という流れでないとダメ。小学校に行くと日教組(日本教職員組合)の先生に考えを捻じ曲げられてしまう”と心配されていた。籠池さんの考えに同調する教育者も多く、講演会で横のつながりもできる」


 籠池理事長が表に出づらい今でも、この3月19日に兵庫県で開かれる「日本の歴史文化研究会」の歴史教育セミナーには、籠池理事長の娘で瑞穂の国記念小学院開校準備室長の籠池町浪(ちなみ)氏がパネリストとして呼ばれている。このセミナーには、自民党・山田賢司衆院議員も出席が予定されている。


 いまでこそこの学園を批判しているが、産経新聞はほんの2年前(2015年1月8日付大阪版)、「安倍首相夫人・アッキーも感涙 園児に教育勅語教える“愛国”幼稚園」という記事で、〈安倍晋三首相夫人が同園を訪れたとき、園児らのかわいらしくもりりしい姿を見て、感涙にむせんだという〉と、昭恵夫人の様子を伝えながら、この幼稚園を称賛する記事を載せていた。


◆3歳児から君が代


 森友学園の過剰な愛国教育ぶりに注目が集まったが、実はその流れは政府の意向に沿ったものとも言える。


 2月14日、政府は、2018年度からの保育所保育指針改定案を公表したが、そこには3歳以上の幼児を対象に、「保育所内外の行事において国旗に親しむ」「正月や節句など日本の伝統的な行事、国歌、唱歌、わらべうたや日本の伝統的な遊びに親しむ」と盛り込まれている。学校の経営コンサルティングなどを行なう森上展安・森上教育研究所代表は言う。


「この改定は、平成18年の第1次安倍政権での教育基本法改正で盛り込まれた内容が、形になったと見て間違いはないでしょう。教育基本法の改正では、伝統、文化の尊重が盛り込まれた。それが第2次安倍政権になった今、具体的な指針、要綱になったということです」


 一昔前までは、教育現場ではリベラル系の日教組の力が強く、国旗国歌の強制に強烈な抵抗を示し、国旗国歌法が制定されてからも、中学や高校の卒業式では国歌斉唱に反対して立ち上がらない「不起立教師」の存在が話題になった。


 それが今や3歳児から日の丸や君が代に馴染むべしというのだから“反動”は激しい。


※週刊ポスト2017年3月17日号

NEWSポストセブン

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