ママ友関係に変化 かつてウエットだったがここ2年でドライに

3月8日(火)11時0分 NEWSポストセブン

 都内にある雑居ビルの一室に集まったのは20人弱のママたち。なかには今話題の“イクメン”パパも数名。生まれたばかりの赤ちゃんや幼稚園に通う子供を連れ、グループごとに話に花を咲かせる。ここにいるママたちは全員が初対面、知らない人同士が集まる目的は「ママ交流」、「ママ友づくり」のためだ。


 このママ友交流会に参加した本誌記者(都内在住・35才)は、2年前に息子を出産した。夫は働き盛りの会社員で、深夜に帰ってくることも珍しくないし、出張も多い。実家はどちらも関西で、気軽に頼れる人は近くにいない。こうしたママ友交流会には、出産後すぐから通っていた。


 生まれた直後に足を運んだのは近所の支援センターだ。遊具や絵本で子供を遊ばせる目的もあったけど、そこで会うママとおしゃべりするのが楽しかった。それがママ友デビュー。


 支援センターだけじゃなく、インターネットで検索すれば、区が主催したりNPO団体が主催したり、交流会の場所は少なくない。ネットで「ママ友交流会」と検索すると、「交流イベント」「ママ友&ベビ友交流会」などがズラリと出てくる。


 その日の交流会は、ママたちの親交を深めるだけでなく、子供の習い事について講師による講話も開かれた。交流会によっては参加費がかかる場合もあるが、今回は無料。


「いつ頃から習い事を始めればいいのか」


「どんな習い事を始めればいいのか」


「お受験するならいくらくらいお金をかけるのか」


 次から次へと出る質問。講師は、「みんな悩んでいるのね〜」と丁寧に質問に答え、ママたちも「どこの家も同じなんだ」とホッと胸をなで下ろしているようにも見えた。


 ママたちは順番に自己紹介し、記者が自分の息子を通わせている小規模保育園について説明すると、「それってどう?」「うちの子は点数が足りなくて保育園落ちちゃったの」など、こちらにも矢継ぎ早に質問が。途中、手作りのパンとお茶が出されてほっこり。


「リアルなママ友がいなくて寂しかったからうれしい」「近所の公園だといつも同じママとしか話せないから、たまには違うところで新しいママ友がほしくて」などと口々に話し、盛り上がった。



◆情報交換のためのママ友


 近年ママ友といえば、いじめやマウンティングなど面倒くさいイメージがつきまとう。なのに、どうしてママたちはわざわざ「ママ友活」をするのか。


 3才になる息子がいるA美さん(都内在住・36才)の話。


「産後すぐに息子とふたりきり。夫は“ゆっくり休めていいな”なんてのんきなことを言っていました。子供と24時間一緒にいながら、わからないことがあれば育児本やネットを見ますが、情報が微妙に違う。


 何を信じればいいのかわからなくて、つらすぎて気が変になりそうになった。でも同級生とかは頻繁に会えるわけじゃないし、仲がいい子に子供がいないこともある。悩みを話せるママ友がほしかったんです」


 ママたちは日々不安と闘っている。


「夜泣きがひどいけど病気?」


「いつまでたってもおっぱいを飲まないのはどうして?」


 これってどのうちの子供もみんな同じなの? もしかしたらうちの子だけおかしいのかもしれない…。そんな苦しい思いを抱えたときに頼れるのがママ友だという。


「幼稚園や保育園に通う前にできるママ友とは、交流会や地域の支援センターとか公園で会う人。そんな人とはプライベートなことまで話しません。お互いの子供の話をするだけであっという間に時間が過ぎる。重要な情報交換の場です」(A美さん)


 そこで交わされるのは、家庭の収入でも、夫の仕事でもなく、子供の話だけ。そう、ママ友ネットワークの重要な役割の1つが、情報交換だ。


 海外移住経験もある、All About「子育てガイド」でジャーナリストの河崎環さんが語る。


「ここ最近、ママ友関係には変化が見られます。かつてはかなりウエットなつきあいでトラブルも多かったけれど、ここ2年くらいで、ある意味ドライな形になりました。


 働くママや、社会経験豊かな高齢ママが増えたことも一因だと思います。妊活、妊娠、保活、社会復帰、と女性としての人生プランをしっかり立てるママが増えて、そのために必要な保育園や病院などの情報を求めているのです」


※女性セブン2016年3月17日号

NEWSポストセブン

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