神社の刀剣講座が2万円以上! 刀剣乱舞の人気に群がる人々

3月9日(土)17時0分 文春オンライン

「欲しいのに手に入らなかったお客様には、本当に申し訳なく思っております」


 そう話すのはファッションセンター「しまむら」の担当者。


 2月に発売した「刀剣乱舞」とコラボレーションしたトレーナーが一部店舗で瞬く間に買い占められ、買えなかったファンから悲鳴があがり、ニュースに取り上げられる騒ぎとなった。


◆ ◆ ◆


 で、“トウケンランブ”って何?


「その経済効果は500億円と目されているが、今もその範囲を広げている状況。巨大ビジネスです」(広告代理店関係者)



東京ドームにてパフォーマンスを行った『刀剣乱舞』の「刀剣男士」たち


 刀剣乱舞、通称とうらぶ。もともとは15年1月に「刀剣乱舞-ONLINE-」として配信開始された、パソコン版のブラウザゲームだ。翌年にはスマホアプリ版が配信された。その人気ぶりを制作元が話す。


「大変有難いことに、ダウンロード数はPC版が200万人突破、スマホ版が500万人を突破しております。感謝の言葉がつきません」



 実在の名刀を擬人化し、その刀剣にまつわる歴史上の刀工や人物、逸話などをベースにしたキャラクター「刀剣男士」が物語を繰り広げる……という、いささか込み入った設定。


「プレイヤーは審神者(さにわ)と呼ばれ、歴史を改変しようとする“悪者”と戦う。ほかの刀剣である仲間を集め、さらに戦う。単純にいえばそういうゲーム。ポイントは登場するキャラクターがすべて美男子であること。それで熱烈な女性ファンがついたんです」(文化部記者)


 そこからの展開は、ゲームの制作元の予想をも超えるものだった。



ソロライブで1週間満員


「漫画やアニメ、ゲーム、つまり2次元の作品を舞台化したものを『2.5次元』といいますが、『刀剣乱舞』もまず15年にミュージカル化され、16年には舞台化。舞台を元に映画化もされ、アニメも2種類。メディアミックスでさらに人気が沸騰したのです」(同前)


 昨年大晦日、NHK紅白歌合戦に「刀剣男士」として出場を果たしたことでその存在を知った向きも多いと思われるが、あれはミュージカル版のキャスト。ミュージカルにはメインに“6振り”が出演し、悲しい物語で涙を誘う。その後のライブではジャニーズ顔負けの嬌声があがる。


「加州清光役の佐藤流司(24)は、ソロライヴで千数百人規模の会場を1週間満員にできるほどのファンがいる。春には上海・バンコク・マカオとアジアツアーの予定も」(芸能記者)


 キャストは戦う男子のみ。彼らの間にほのかに漂うBL(ボーイズラブ)感に、女子がハマったのだ。



神社の刀剣講座チケットが2万円以上に!?


 その波及効果のひとつが“刀剣女子”の増加。「刀剣乱舞」を通じ、現実の刀剣そのものに興味を持つ女性が増えたという。


「ここ4年ほど、女性の参拝客の方がグッと増えました。皆さま非常に礼儀正しくご参拝されます」


 そう証言するのは、京都の豊国神社。豊臣秀吉が握ったとされる脇差「骨喰藤四郎」を紹介する講座を4月に予定しており、2月にそのチケットの販売が始まった。先着30名で4800円だったが、ネットでは2万円以上の値段で転売。それもそのはず、藤四郎もまた「刀剣乱舞」に登場する名刀なのだ。


「刀剣に興味のあるかた以外が転売で利益を得るのはおかしなこと。対策を講じてまいります」(同前)


 2.5次元、そのフィーバーぶりは別次元。



(「週刊文春」編集部/週刊文春 2019年3月7日号)

文春オンライン

「刀剣」をもっと詳しく

「刀剣」のニュース

トピックス

BIGLOBE
トップへ