『ダーリン・イン・ザ・フランキス』TVアニメ第8話 Play Back:男の子と女の子、互いを意識しはじめて……?

3月10日(土)14時0分 アニメイトタイムズ

2018年1月より放送中のTRIGGER×A-1 Pictures 共同制作によるオリジナル TV アニメーション『ダーリン・イン・ザ・フランキス』(ダリフラ)。本稿では、コドモたちの心の変化が加速した第8話「男の子×女の子」本編の内容を筆者が感じた印象と共に振り返っていきます。 
新エンディングもやはり素晴らしい!
よくよく考えたら当たり前だったのだが、7話の水着エンディングがあの一話限りだったんだという贅沢さ! そして8話のエンディングが中村章子さん(『同級生』の監督)というすごさ! 今回も歌の良さはもちろん、絵も最高だった。


7話との対照的な感じで、リアルでファンタジーで、ちょっとエロい。とてもガーリーな感じで、本当に素晴らしい。どのエンディングの絵にも言えることだが、一枚の絵に物語を感じるのは、優れたアニメーターが描いているからこそなのだろう。

A-1 Pictures制作の『七つの大罪』で監督を務めていた岡村天斎さんの絵コンテで、TRIGGER制作話数だった8話。結果、とてもTRIGGERっぽい1本になっていたと思うが、変に2社の間にまとまるというわけでもなく、制作会社の色をガンガン出していっているのが、この作品の新しいところだなと感じた。


思春期について考える回
8話の「男の子×女の子」では、前話の伏線もいくつか回収してくれているし、この2話数分でセットのような印象を受けた。放送前のキャストインタビューでも「思春期」というのは、演じる上でのキーワードになっていたような感じだったが、今回はまさにその思春期のお話だった。だいたい小学5~6年あたりで、男の子と女の子の違いに気づき始め、意識し始めると思うのだけど、それが13部隊のコドモたちにもやっと訪れる。

特殊な叫竜の液体によってスーツが溶けてしまい体を見られたことに怒る女の子と、それにたじたじになる男の子。ケンカのときに、やっぱり先頭切ってぶつかってくれるのはゾロメとミクで、この2人のやり取りは本当に軽快で、むしろ安心する。意外にイクノも怒っていたりするのが新鮮だったが(メガネの奥の瞳が見えないところがまた良い!)、それを「くだらない」のひと言で立ち去るミツルはやっぱりミツルだった。線を引いて「私の陣地に入ってくるな」みたいなやり取り、記憶にあるなぁと思った人も多いのではないだろうか。そこからのハチとナナの会話では、各部隊のほとんどのコドモたちが思春期になることはそんなにないということ、なったとしてもAPEのマニュアルに従ってそれを収束してしまっていたことなどがわかった。そしてこの13部隊だけがテストチームとして、外部からの刺激に対してもオトナの介入があまりなかったのは、フランクス博士の指示によるものだったというのもわかった。そしてゼロツーの仕掛けによって、まんまと女の子の入浴を覗いてしまった男の子たち。さらにみんなの着替えを奪って屋根の上まで逃げたゼロツーがヒロに「ニンゲンのケンカをやってみたかった」と言う。「今のボク、少しはニンゲンに見えるかなぁ」と、ここでも意味深なことを言いながら、人間離れした身体能力で屋根から下に飛び降りる。このへんのゼロツーが何を考えているのか、そして何を知っているのか。まだまだミステリアスなところが多いなという印象。視聴者はヒロ目線になって、それを徐々に知っていくことになるのだと思う。このケンカのシーンは気になる発言のオンパレードだった。お風呂でのケンカの仲裁に入ったナナが「ほんと、コドモらしくない子たち……」とぼやいたり、ゼロツーが女子に問いただされ「そのうちオトナみたいになっちゃうよ」とか「言いたいことがあるんだったら今のうちにはっきり言っといたほうがいい」と言ってみたり…。最後のセリフの意味はこのすぐあとに知ることにはなるのだが……。ただ、コドモとオトナというところをはっきりさせない、たぶんこういう世界なんだろうと想像させつつ、まだ続き見たい!と思わせるところはやはり絶妙だなと思った。

ケンカはその後徐々に収束。「女子の気持ちは全然わからないけど、だからこそもっと相手のことを知りたい」というヒロの言葉から、徐々に女子の気持ちを考えようと思い始める男子たち。女子は女子でココロの「男の子と協力すればできることもある。違うからこそ一緒にいて、そこから未来や希望が生まれるはず」という言葉に、男子を許してあげる気持ちになってくる。ちなみに、廃墟で拾った『はじめての出産』を読んだココロが、今後どういう道を進んでいくのかが、とても気になるところ。筆者も先々の展開までは知らずに見ているのだが、ここまで見ていても、コドモたちは赤ちゃんがどうすればできるのか、とかまでは知らなそうなので、もしかしたらココロちゃんが一番おませな子になってしまっているのかもしれない。顔も尋常じゃないくらい赤らめていたし…。


9話の見どころは?
だがそれでも仲直りには納得できないミクは、ひとりで立入禁止になっていた部屋に隠れる。でもそこで見たのは元13部隊のパラサイトの写真。ミクを探し出して合流した全員が、自分たちが来る前に別の13部隊がいて、そのメンバーが全滅したという現実を受け止めることになる。これまでも十分死と隣り合わせであったが、それが身近なことと感じていなかったのかもしれない。それを知っていて何も伝えないナナと、一応は伝えてくれるゼロツー。そして、それを受け止めたとき、ケンカを止めて男子と女子が本当の意味でお互い理解して、生き残らなければならないと決意する。コドモたちを叫竜と戦う道具のように、マニュアルに沿って育ててきたオトナたち。そこで博士の狙いもあって、いろんな刺激を与えられたり、知的興味を持ったりし始めて、どんどん感情が豊かになっていく13部隊。彼らがどういうチームに成長していくのかも楽しみになってくる。ミクの顔芸と、女子のローアングルからの足やお風呂シーンなど、いやらしい目で見て本当にスミマセンと思った8話。続く9話では、7〜8話ではそれほどなかった叫竜との戦いがメインとなってくる。この2話でチームの結束も強くなった13部隊がどんな戦いをするのかも見どころだ。そして個人的に一番よくわからなかったゴローのことをかなり知ることができる回になっていると思う。そして、いよいよ群像劇が始まっていく予感。ペア以外にもいろんなところでフラグが立っていたので、そこにも注目して今後は見ていきたい。



[文/塚越淳一]

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