50代でFP3級の試験に挑戦。家事の合間にコツコツ勉強して迎えた当日。試験会場に行くと筆記ではなくまさかのパソコン入力!戸惑いながらも、無事に合格を勝ち取って
2025年3月10日(月)12時30分 婦人公論.jp
家事の合間にコツコツと勉強し、ついに受検日を迎えた……(写真:stock.adobe.com)
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資格試験に挑む
漫画『ねえ、ぴよちゃん』の作者・青沼貴子先生は、50代でFP(ファイナンシャルプランナー)3級の資格を取ったそうだ。それを描いたコミックエッセイを読み、私も挑戦しようと思い立った。
さっそく問題集を買ってきたら、これがとても使いやすい。赤色で書かれた答えの部分を付属の赤シートで隠して問題を解く。家事の合間にコツコツと勉強し、ついに受検日を迎えた。
11時から学科試験、14時45分からは実技試験を受けることになっていた。試験は両方ともテストセンターのパソコンで行われる。導入されて間もない方式だそうで、手取り足取り操作方法を教えてくれる人がいるものと思っていたのだが、実際は操作マニュアルを渡されただけ。試験以前の関門の登場である。
試験会場はウナギの寝床のように細長かった。壁に向かって2列、パソコンを備えた机が並んでいる。もちろん、机の間には仕切りがあり、隣が見えないようになっていた。受付の人に案内されて席につく。
深呼吸をして、まずはマニュアルを読むことに集中。しかし、知らないカタカナが並んでいてよくわからない。パソコンに目をやると、画面にA、B、Cと書かれている。いったいこれはなんだろう……。
ヒントを探して再度プリントを見ると、2枚目にCのアルファベットが書かれているのに気づいた。もしや、とCをクリックすると、IDとパスワードを入力する画面に。紙に書かれた文字を打ち込み、無事ログインすることができた。
すぐに開始された試験。問題に取り組もうとするが、操作に手間取ってしまう。あれこれいじってみるうち、左下の電卓のマークをクリックすると、右上に電卓が現れることがわかった。
「後で見直す」をクリックするとその問題に印がつく。「進捗状況」を押すと問題の一覧が登場し、印をつけた問題だけにチェックが記されている。印を消したい時は、問題のページを開いて「後で見直す」を再びクリックすると消える。
やり方さえわかればとても便利な方式だ。終わったら制限時間を待たずに退出していいので、ゆったりとランチをとることができた。
ペンネアラビアータとジンジャーエールでお腹を満たし部屋に戻ると、すぐに実技試験を受けられる。すべて終えて帰宅したのは14時15分。もっと遅くなると思ったのに、嬉しい誤算だった。
後日、無事に合格を知らされた。『婦人公論』10月号でサバンナの八木真澄さんが、「問題集1冊あれば、資格が取れる」と話していたが、その通り。自分にもまだまだできるのだと、大いに自信がついた経験だった。
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