イル・ディーヴォ カナダの地方都市まで追っかけるファンも

3月11日(火)7時0分 NEWSポストセブン

 2004年にデビューし今年10周年を迎える4人組ボーカルグループ、イル・ディーヴォ。今、彼らは4度目の日本ツアーの真っ最中。会場には、彼らの歌声を生で聴きたいという老若男女の多くのファンが全国から押し寄せているという。こんなにも人々のハートを掴んで離さない彼らの魅力とは?


 日本では、特に40〜60代の女性を中心に根強い人気を誇るが、ファン歴8年のフードコーディネーターの本川清花さん(37才)は、イル・ディーヴォに近づきたい、どうしても会いたいと海外まで出かけたひとり。


「初来日の時の席がステージがよく見えない残念な位置だったので、“次は最前列で見たい!”と思ったのが、海外まで行くことになったきっかけですね」(本川さん)


 ネットで調べてみると、日本では即完売だったチケットも、海外の地方都市では余裕があることに気づき、カナダ・エドモントンの公演の席をゲット。なんと前から5列目の席だった。


「それが、メンバー1の美形・ウルスのまん前の席で、何度も目が合ってしまって…。私だけを見ているわけではないと思うんですが、こんな素晴らしい思いができるならば、飛行機で何時間もかけて行くのも苦ではないと思って」(本川さん)


 海外コンサートの良さを知ってしまった本川さんは、2009年、カナダのケロウナの公演にも出かけ、公演を見た帰りには、なんと、次の公演地へ向かうメンバーと同じ飛行機で移動という幸運に恵まれた。


「小さなプロペラ機でしたので、2列前の席にカルロス、すぐ後ろの席にデイヴィッドとセバスチャンがいるような状態でした。彼らの歌も震えるほど素晴らしいですが、人柄も温かいんです。特にデイヴィッド! 日本語を勉強していて、コンサートのMCは日本語で話してくれるんです。“やっぱり、話がわかるとうれしい”と一緒に行った母が感激していました。その感謝と感激を伝えたくて、勇気を出して話しかけたら、気さくに応じてくれて…なんてステキな人たちなんだろうと惚れ直しました」(本川さん)


 本川さんはそんな気持ちを自身のブログ『モトサヤのおいしい生活』で発信している。


 ファン歴9年の主婦・かっこさん(50才)は、歌だけではない、人としてのイル・ディーヴォの魅力に感化されて、行動を起こした。


「彼らのおかげでブログも覚え、ネットの使い方も学び、私の世界が広がりました。私の周りには彼らのファンがいないので、誰かに気持ちを伝えたくて、ブログ(『かっこのミーハー爆裂日記!!』)を始め、曲の感想や彼らの情報を徒然なるままに書きこんでいたら、いつの間にか、多くの人が感想を寄せてくれて…」


 そして、2011年3月11日に起きた東日本大震災で、彼女は改めてイル・ディーヴォの歌の力に驚く。


「宮城県石巻市にいたファンのかたが“ライフラインが途絶えた暗闇の中で、携帯の着信音にしていたイル・ディーヴォの『アヴェ・マリア』が鳴り響いて、その歌に涙が止まらなかった”とブログにコメントを寄せてくれたんです。彼らの歌の力を知るとともに、勇気づけられた人たちの思いをどうにか、彼らに伝えたいと思いました」(かっこさん)


 そこでチャリティーイベントを思いついた彼女は、ブログで『IL DIVOを聴く会』の開催を告知。ファン30人を集めて義援金を募った。その内容と石巻市のファンのコメントを英文にまとめ、来日したイル・ディーヴォに届けようとパンフレットを作成した。


「来日した時に彼らが泊まると噂に聞いたホテルのロビーで待つくらいしか思いつかなかったので、半信半疑で行ってみたら、10分もしないうちに彼らが現れて、偶然にも手渡すことができました。平凡な主婦の私がチャリティーイベントを開催するとかあり得ません。なにかが私を通じてやらせているとしか思えない。本当に彼らに出会えて幸せです」(かっこさん)


 かっこさんの笑顔には、充実感がみなぎっていた。


※女性セブン2014年3月20日号

NEWSポストセブン

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