「勝者は決して諦めない」という成功法則は本当か?

3月14日(水)11時0分 文春オンライン


『残酷すぎる成功法則』(エリック・バーカー 著 橘玲 監訳 竹中てる実 訳)


 自己啓発本はお手軽で底の浅いもの。そんな印象は本書を一読すれば変わるはず。著者は『ウォール・ストリート・ジャーナル』『タイム』などの有名媒体に寄稿し、大企業のマーケティングにも関わる、アメリカの人気ブロガー。「勝者は決して諦めない」とよくいわれるが、では、早めに見切りをつけるのは間違いなのか。楽観主義者の方が成功しやすいというが、悲観主義にメリットはないのか。世の中に流通するさまざまな「成功法則」を、豊富な例と科学的な理論を元に検証し、結論を提示する手つきは実に鮮やかだ。


「橘玲先生の『言ってはいけない』(新潮新書)に似た、都合の悪い、でも知っておいた方がいい事実を伝えてくれる本ですね。橘先生に監訳をお願いしたのも、著者とのスタンスの近さを感じたからなんです」(担当編集者の矢島和郎さん)


 ヒットの背景には、自己啓発本の読者層の変化も。


「自己啓発本のページ数はなるべく少なく、内容は簡略にするべきだと従来は言われて来ました。しかし最近は、そうした手軽な内容は無料で読める個人のブログなどに数多く掲載されています。だからむしろ、多少厚くなったとしても、論拠の確かさや説得力、情報の密度が本には求められるようになったと感じています。この本は『行動経済学の本として読んだ』という感想もあったくらい、多面的な情報が詰まっているんですよね」(矢島さん)



2017年10月発売。初版1万部。現在7刷7万部





(前田 久)

文春オンライン

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