【日本アカデミー賞】横浜流星、最優秀主演男優賞受賞 覚悟のスピーチに拍手喝采「認めていただけたような気がして励みになりました」
2025年3月14日(金)22時11分 オリコン
『第48回 日本アカデミー賞 授賞式』授賞式の様子(C)日本アカデミー賞協会
受賞対象作品となった『正体』は、藤井道人監督と約3年にわたり、脚本やせりふについて意見を交わしながら、長編映画3度目のタッグとなった作品。凶悪事件の犯人として死刑判決を受けるも、刑務所から脱走した青年・鏑木役を演じた。名を変え、容姿を変え、職を転々しながら逃亡を続ける鏑木を、まるで別人が演じているかのように演じ切った。
横浜は「第43回日本アカデミー賞」(2020年)で新人俳優賞を受賞しているが、この時のプレゼンターを務めたのが役所だった。さらに、この年の最優秀作品賞を受賞したのが藤井監督の『新聞記者』。
受賞スピーチで横浜が「藤井監督とは出会って10年になります。自分が新人賞を、藤井さんが最優秀作品賞を獲ったとき、今度は一緒にこの場に立ちたいと思いました。藤井組でこの場にいられていることに大きな意味があります」と語ると、会場のモニターに今にも泣きだしそうな藤井監督の顔が大きく映し出された。
さらに横浜は「自分は、芝居はうまくないですし、人間としても遊びがなく、頑固でつまらない人間です。それを誰よりもわかっているから、毎日芝居のことを考えて、作品命で、大げさかもしれないんですけど、本気で身命を賭す覚悟で向き合っています。その向き合いが少し認めていただけたような気がして、励みになりました。若輩者ですが、映画業界のさらなる発展のために尽力してまいります」と、俳優としての覚悟を語っていた。
授賞式には、横浜のほか、優秀主演男優賞を受賞した綾野剛(『カラオケ行こ!』)、草なぎ剛(『碁盤斬り』)、山口馬木也(『侍タイムスリッパ—』)、山崎賢人(※崎=たつさき)(『キングダム 大将軍の帰還』)が出席した。