ひと目で分かる「皇位継承」の儀式のすべて

3月15日(金)7時0分 NEWSポストセブン

前回の「祝賀御列の儀」(1990年11月12日) 時事通信フォト

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 5月1日に皇位継承が行われる今年は儀式や行事が目白押しとなる。


 天皇の崩御によらない皇位継承は第119代光格天皇が1817年に譲位して以来約200年ぶり。国民は、歴史的な出来事を目の当たりにすることになる。


「3月から4月にかけて神武天皇陵や昭和天皇陵、伊勢神宮に退位の奉告をなされることは、崩御が皇位継承の前提だった近代にはあり得なかったこと。先祖に感謝するという日本人の素直な信仰心の表れです。この新例が、おそらく将来も高齢による譲位を行う場合の先例となるはずです。また、『退位礼正殿の儀』は今回が初めてです。即位の礼と同格の儀式として、宮殿で最高の正殿松の間で行われます。これらの儀式が持つ深い意味に注目してほしいと思います」(所功・京都産業大学名誉教授)


 皇位継承の儀式や行事などは、以下のようにすすむ。なお、退位の礼と、即位の礼及び大嘗祭に関係する儀式・行事から主なものを抜粋したものであり、すべてではない。



【平成31年(2019年)】

◆3月26日 神武天皇山陵に親謁(しんえつ)の儀

 退位に先立ち、天皇陛下が初代の天皇陵に参拝される儀式。


◆4月1日 新元号の公表

 この日に閣議決定し、同日中に公表の予定。


◆4月18日 伊勢神宮に親謁の儀

 退位に先立ち、天皇陛下が皇祖神を祀る神宮に参拝される儀式。


◆4月下旬 昭和天皇山陵に親謁の儀

 退位に先立ち、天皇陛下が先代の天皇陵に参拝される儀式。


◆4月30日 退位礼正殿(たいいれいせいでん)の儀

 天皇陛下の退位を国民に知らせるとともに、陛下として最後に国民の代表に会われる儀式。内閣総理大臣が国民代表として感謝を述べた後、陛下のおことばがある。ここで退位の礼を経て、上皇になられる。



【新元号元年(2019年)】

◆5月1日 剣璽等承継(けんじとうしょうけい)の儀

 新天皇の御即位に伴い、皇位と共に伝わるべき「由緒ある物」の代表として草薙剣(くさなぎのつるぎ)と八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)および天皇御璽と大日本国璽(共に金印)を受け継がれる儀式。 八尺瓊勾玉は宮中の賢所から動かされない。


◆5月1日 即位後朝見(そくいごちょうけん)の儀

 新天皇が御即位後、初めて国民の代表(三権の長ら)に会われる儀式。新天皇のおことばがある。


◆5月4日:一般参賀

 国民の祝福を皇居の長和殿で受けられる。


◆10月22日:即位礼正殿(そくいれいせいでん)の儀、祝賀御列(しゅくがおんれつ)の儀(パレード)、饗宴の儀 (22、25、29、31日)

 即位礼正殿の儀には各国代表と国内代表などを招き、新天皇が誕生したことを披露する。午後、祝賀御列の儀(パレード)の後、饗宴の儀がその夜から4日にわたって行われる。パレードの車両はトヨタの「センチュリー」を使用。



◆11月14日、15日 大嘗祭(大嘗宮の儀)

 皇位継承に伴う一世に一度の重要な祭礼。即位後初めて新穀を大嘗宮で神々に捧げ、新天皇自身がこれを食され、国家国民の安寧と五穀豊穣などを感謝し祈念する。


◆11月16日、18日 大饗(だいきょう)の儀

 大嘗祭の後、新天皇が宮殿で参列者に酒肴などをふるまわれる。


◆日程未定 即位礼及び 大嘗祭後親謁の儀

 即位礼及び大嘗祭の後、伊勢の神宮、神武天皇山陵、昭和天皇まで前4代の山陵、宮中三殿に新天皇が参拝される儀式。


【新元号2年(2020年)】

◆4月19日 立皇嗣(りっこうし)の礼

 秋篠宮文仁親王殿下が皇位継承順位1位の皇嗣となったことを国内外に示し祝う儀式。その後、新天皇が皇嗣に会われる「朝見の儀」もある。


※SAPIO2019年4月号

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