【Editor's Talk Session】今月のテーマ:ライヴハウスが新たに見つけたビジネス

3月16日(火)12時0分 OKMusic



音楽に関するさまざなテーマを掲げて、編集部員がトークセッションを繰り広げる本企画。第16回目のゲストは、ライヴハウス下北沢ERA店長の久保寺 豊氏と新宿SAMURAI店長の馬場義也氏。配信ライヴが普及した一年間を振り返り、現状の中で新たに見つけたビジネスなどについて語ってもらったが、コロナ禍で状況が目まぐるしく変化する中でも、ライヴハウスの本質は変わっていないとのことだった。

【座談会参加者】

■久保寺 豊
下北沢ERAの1年目から自身が活動していたバンドで出演し、働き始めて約15年が経った現在は店長兼ブッキングを担当。他にも制作やアレンジなど、音楽関係の仕事もしている。

■馬場義也
自身のバンド活動、自主レーベル運営、マネージメントやプロデュースなどの経験を経て、ライヴハウス新宿SAMURAIの店長に就任。アルコール度数高め。

■石田博嗣
大阪での音楽雑誌等の編集者を経て、music UP’s&OKMusicに関わるように。編集長だったり、ライターだったり、営業だったり、猫好きだったり…いろいろ。

■千々和香苗
学生の頃からライヴハウスで自主企画を行ない、実費でフリーマガジンを制作するなど手探りに活動し、現在はmusic UP’s&OKMusicにて奮闘中。

■岩田知大
音楽雑誌の編集、アニソンイベントの制作、アイドルの運営補佐、転職サイトの制作を経て、music UP’s&OKMusicの編集者へ。元バンドマンでアニメ好きの大阪人。

アイドルに営業をかけて シフト変更していった

千々和
「緊急事態宣言の再延長(3月7日時点)が発表されましたが、新宿SAMURAI、下北沢ERAそれぞれどのような状況になっていますか?」

馬場
「昨年4月に最初の緊急事態宣言が発令されて、その時は従うしかなく進めていて。助成金はありましたが、それも十分ではない中で営業を継続してきました。夏頃に少しずつ復帰してきて、どこも同じかもしれませんが、新宿SAMURAIに関してはバンドのイベントが極端に減ってしまったんです。特に新宿、渋谷、下北沢とすごく差別化された気がします。下北沢はバンドが残り続けていて、新宿や渋谷よりも多いイメージがあったんですよ。新宿や渋谷は時代のブーム、立地的なものもあるのか、アイドルイベントが多かったので、その別れ方がくっきりしてたように思いました。それでも新宿SAMURAIを続けていく上でアイドルが出演してくれるのはありがたいので、ご一緒させてもらってきましたが、今年の1月くらいからバンドのイベントも増えてきて、やっとバンドとアイドルがいいバランスで再開できると思っていたんですよね。それで新しいスタッフが初めてのイベントを組んだり、ブッキングスタッフとも“久しぶりにバンドのイベントだ!”と話していたんですけど、2回目の緊急事態宣言の影響でそれがまた崩れてしまって。結果的にイベントの本数も月の半分くらいしか入らないようになってしまいました。今もアイドルの方々と二人三脚で進んで行くかたちになっていて、目先のスケジュールはなんとか埋まっていますが、バンドのライヴを入れていく部分においては6月や7月なんてガラ空きの状態ですね。5月もほとんど空いていますし、長い目で見るとかなりダメージを負っている気がします。」

久保寺
「下北沢ERAもほぼ同じ状況です。確かにバンドは新宿や渋谷に比べたら少しは多いですけれども、緊急事態宣言に入ってまた結構苦しい状況が続いているんです。僕も友人を通して紹介してもらってアイドルイベントを増やしていたり、YouTuberのイベントも入れて、それが大きな収入源にもなっています。あと、下北沢ERAの場合は、今まで出演してくれているバンドのMV撮影だったり、収録や無観客配信を多くやっていますね。それでも週5、6日が埋まっていたらいいかなというレベルで、売上げは1年以上前とは比べものにならないくらい激減していて、助成金もいただいてはいますが、守るべきことは守ってもやっぱり全然足りていないのが現状です。」

千々和
「有観客でのライヴをするために検温やアルコールの準備をしたり、他にも昨年の間にいろいろと準備をしてきたところで20時までの時短営業となってしまいましたが、そんな中でも昨年の緊急事態宣言と比べていい意味で変わったところはあるんですか?」

馬場
「20時まで営業ができるという点では、協力金プラス営業の売上げが作れるので、以前よりは多少はいいのかなと思いますが、やっぱり“20時までってライヴハウスとしてどう営業するんだ?”というのもあります。イベントをその時間の中でやってくれている方も多いとはいえ営業は厳しいので、中途半端な時短要請をするのであれば、一層のこと全部休業要請をしてくれたほうが楽だなと。だから、前回より良くなったというよりは、よく分からないまま進んでいるのが正直な気持ちです。」

石田
「前回の緊急事態宣言期間を活かして今回に導入したことなどはありますか?」

馬場
「以前は配信機材が整っていなかったのですが、今回は整っているので、また緊急事態宣言が発令されそうになった段階ですぐ配信の営業をかけるようになりました。あと、どんな配信をやっているのかをアピールするための動画を作って宣伝をしたり。そういう準備はできましたね。」

石田
「バンドよりアイドルのほうに寄っていったということですが、そのノウハウもあって今回はもっとアイドルに力を入れるという判断もあったりしました?」

馬場
「ありました。昨年4月から年内はほとんどアイドルイベントだったんですよ。バンドは月に4、5本あるくらいだったんです。なので、バンドを諦めるわけではないですが、いったんアイドルに全振りをしようと社内で取り決めをして、すぐに動き出しました。そこは前回より早めに動き出せた気がしますね。」

久保寺
「やはり配信設備が整っていることは最初の緊急事態宣言と大きく違いますね。決まっていた1月と2月のイベントは、バンドだと20時終演は厳しかったので全て無観客ライヴに変更し、売上げというよりは次につながるものとして、バンドと相談をした上でずっと無観客配信ライヴをやっていました。それを主にしつつ、同じくアイドルに営業をかけてシフト変更していって。コロナ禍に入って知ったのですが、アイドルはイベントの3日前にオファーをかけてもいきなり決まったりすることもあるので、これは今のライヴハウスにとって目からうろこでしたし、新しいつながりと新しいビジネスを知ることができました。」

千々和
「アイドルのフットワークの軽さが目立つのはなぜなんでしょう?」

馬場
「新宿SAMURAIは150人キャパで、下北沢ERAが200〜250人キャパなんですけど、アイドルに関してはこの規模で活動している子たちでも、その活動でご飯を食べているので、止まれないというのがありますよね。運営さんもメンバーの子たちと活動してそれで生活をしている部分があると思うので。」

岩田
「アイドルだとコロナ禍以前から1日に2公演をやったり、リリースの特典会でライヴハウスを使ったりといろんな使い方がありますし、昼にイベントをやっても来てくれるお客さんも多いですよね。」

馬場
「そうなんですよね。平日の17時前にオープンしても来てくれますから。“普段は何をしているんだろう?”と気になりながらも(笑)、本当にありがたいです。」

ライヴハウスがやるべきことは 昔と何ら変わりない

千々和
「昨年4月以降からYouTubeチャンネルを立ち上げたライヴハウスが多いですが、投げ銭をやるのに1,000人登録、4,000時間再生の決まりがあったり、他で配信ライヴをするにも動画配信プラットフォームの種類がたくさんあって、今のような環境が整うまでのハードルも高かったんじゃないかと思ったのですが。」

馬場
「そうですね。下北沢ERAはどれくらいチャンネル登録数があるんですか?」

久保寺
「今は2,200人ですね。」

馬場
「新宿SAMURAIは弱小なんで、360人くらいなんですよ(笑)。始めた時は200人くらいで、1,000人という数字がまったく見えなかったんですよね。だから、昨年はYouTubeを諦めていたんですけど、ここにきてやっと増やそうとしています。でも、まだ360人しかいなくて(苦笑)。」

千々和
「なぜもう一度やろうとなったんですか?」

馬場
「昨年の緊急事態宣言の頃にいろんなライヴハウスがYouTubeのチャンネル登録者数を伸ばそうとしていたじゃないですか。その時に新宿SAMURAIはいったんYouTubeを諦めて、TwitCasting(以下、ツイキャス)でプレミア配信の登録をしたんです。さらに動画配信サービスのVimeoを年間契約して、TIGET LIVEを主体に半年以上使ってきたところで、改めてYouTubeという選択肢を増やすことに損はないという判断になり、遅くなりましたけどYouTubeにも力を入れていこうと動き出した感じですね。」

千々和
「下北沢ERAはチャンネル登録者数が2,000人以上ですが、ツイキャスも使っていますよね。」

久保寺
「YouTubeチャンネルを作り始めたは昨年4月で、下北沢ERAに出演してくれていたエモやハードコアのアーティストの方にもアーカイブをもらったりしたおかげで再生回数が伸びたんですけど、投げ銭やスーパーチャットだと手元に残る売上げがあまり多くないことを知って。利益にはつなげにくいので、下北沢ERAもツイキャスで法人登録をしました。あと、ツイキャスが無料期間をやっていた時に営業の方とお話しする機会があり、それもあって今も使い続けていますね。登録が簡単なのと、チケット購入も非常に分かりやすいので、弊社の系列ライヴハウスでも使っているところは多いです。」

千々和
「確かにツイキャスで配信ライヴを観ることは多いです。」

久保寺
「配信はコロナ禍が明けたとしても絶対に続いていくと思っているので、2年後、3年後に普通にライヴができるようになったとしても、配信もあることが新たなビジネスツールになっていくんじゃないかと見据えています。そこは、どこのライヴハウスも考えながら配信スキルを常に磨いていっていると思いますね。あと、余談プラス重要なことで、たぶん馬場さんもそうだと思いますが、みんなカメラとかスイッチングがめっちゃ上手になっていますね(笑)。」

馬場
「あははは! 確かに。めっちゃ凝ってやってますね。楽しいんですよ。」

久保寺
「そう。楽しいんですよね。僕も馬場さんも楽器をやっていて、昔からバンドマンだったので、カメラってバンドと一緒だと思ってて。朝から夕方までカメラマンで撮影しつつ、夜はイベント対応をしていたりします。」

馬場
「いいですね。配信していて思ったんですけど、ライヴハウスってPAがいて、照明がいて、一緒にステージを作っている人間がいるじゃないですか。バンドのメンバーだけではライヴが成立しないのと同じで、配信に関してもスイッチカメラマンも一緒にライヴを作っている実感がすごくあるんですよ。なので、配信をしている時は、自分のミスでお客さんが“んっ?”と思うかもしれないし、自分がいい仕事をすれば“すごくいいアーティストだな”と思ってもらえるかもしれないって考えると、ステージに立ってるアーティストと同じ気持ちになるんですよね。それがすごく楽しくて、もうのめり込んで自分のお金でめちゃくちゃ機材を買っちゃってます(笑)。来月なんて他のライヴハウスでの無観客配信に僕がスタッフとして行くことになって、新宿SAMURAIをその日休みにして機材を全部持っていくという(笑)。」

久保寺
「そうなってくるよね(笑)。下北沢ERAもそのパターンで、出張で配信機材とスタッフが行くこともやってます。」

馬場
「やっぱりそうなんですね。だから、もともと配信をやっていたカメラマンさんは今仕事が減っているみたいです。いろんなライヴハウスが撮影の知識と技術を身につけているので、どんだけ単価を下げても仕事がこないって言っていましたよ。」

久保寺
「あぁ、確かにね。」

馬場
「いろんなライヴハウスに機材がすでにありますからね。昔は考えられなかったですけど。」

久保寺
「うんうん。さっき馬場さんが言っていた通りなんですけど、演者さんと同じ気持ちになって、アイドルもバンドも変わらず一緒にステージを作り上げている感覚というのは、今のこのご時世になって新たに知ったことだし、これをちゃんとビジネスとしてうまくやっていきたいと考えていますね。」

馬場
「ライヴハウスがやるべきことは昔と何ら変わりないですもんね。面白いバンドをブッキングして呼んで、それを観て成長させるってことは同じなので。ただ、時代が変わってきてやり方が変わっただけなんで、前向きなところのほうが多いんじゃないですかね。」

配信が普及しても ライヴハウスの軸はブレない

馬場
「下北沢ERAは配信に対してはもとから前向きでした?」

久保寺
「前向きでした。昨年の3月末の時点でカメラ4台は揃ってました。あと、PA陣は音楽に特化したスタッフが揃っているので、負けず嫌いばっかなんですよ。だから、僕もそうですし、クオリティーを上げたいというところで何が必要なのかを調べたりして。やればやるほど難しいと今でも感じてますね。でも、楽しいんですよ。」

千々和
「馬場さんは配信ライヴに対して抵抗があったんですか?」

馬場
「すごい反対派だったんですよ。ずっと社内ミーティングで“やらない!”と言い続けていて。今となってはこの考えは古いと自分でも思うんですけど、やっぱり場所を提供している人間である限りは、場所の価値を作りたいとずっと言い続けていて。結果的に今となってはすごい配信をして良かったと思ってるんですけど、最初はどうしても場所にこだわりたい想いが強かったんですよね。新宿に150人が入る場所を持っていて、そこで生で感じてもらうのが一番だと。もちろん今でもライヴに関しては一番だと思っているんですけどね。そんな気持ちで配信用の機材を揃えないままいたんですけど、6月にとあるアイドルが無観客配信でホールレンタルしてくれて。で、それをずっと座って観ていたら、そのクオリティーの高さに感動したんです! “こんなにいいものを届けられるんだったら、僕らもやりたい”と思って、急いで機材を揃えましたね。」

千々和
「意外ですね。今、新宿SAMURAIでは3万円で無観客配信ライヴができるという激安のキャンペーンまでやられているので。」

久保寺
「あれはやり方がうまいと思いましたね。」

馬場
「保証が入るので、それプラス3万円で配信と照明とPAの人件費が賄えるんです。なので、やっちゃおうと。あれもYouTubeの登録者数を増やすキャンペーンでもあるんですけど。そこへの先行投資とトントンでも営業できればいいというのでやってます。」

久保寺
「今は何が何でもブッキングを入れるということが重要ですからね。」

馬場
「そうですね。やっぱりアーティストとの関係性を築くためにも、ここで一緒に配信でもライヴをやれば、その先3カ月後、半年後に一本つながってきますからね。今はそこを大事にしようという気持ちです。」

千々和
「その『目指せ1000人斬!新宿SAMURAI YouTube登録キャンペーン』で3万円での配信ライヴもあるし、YouTubeでライヴ後のアフタートーク配信や視聴者プレゼントを実施するなど、すごく盛りだくさんですよね。新宿SAMURAIは以前からもユニークな活動をされていたと思うんですけど。」

馬場
「そうですね。ライヴハウスはどこも同じような気持ちを持ってるところが多いと思いますが、基本的には楽しいことをしたいというのが根本にはあるので、常にそこは研究をしてます。スタッフとの雑談で生まれる企画もすごく多いから、ずっとみんなでしゃべりながら“それいいね”と仮でどんどんと始めている感じですね。」

石田
「新宿SAMURAIはもともとライヴハウス運営などの経験がない人が集まって作ったライヴハウスじゃないですか。だからこそ柔軟な考え方ができるということはありますか?」

馬場
「あると思います。ライヴハウスとしても4年9カ月とまだ浅く、他のライヴハウスが持っている歴史がないんですね。その分、自由な発想と、とにかく楽しいことを優先しようという気持ちでやっているのが当初からのコンセプトではあります。みんな未経験だからこそ、ただ楽しいことをしたいと動いている人間が多いから、そこは大きいかもしれませんね。」

石田
「まさに『クリームソーダ部』とかそうですね(笑)。」

馬場
「楽しんでやってます(笑)。」

お客さんをパンパンに入れた ライヴを早く観たい

岩田
「アイドルやバンドもライヴハウスを選ぶ時に配信ができるかどうかや、クオリティーを気にするようになっていると思いますが、配信は武器になってきていますか?」

馬場
「先ほど久保寺さんもおっしゃってましたけど、配信は残り続けるものだと思うので、来場と配信のハイブリッドでどっちでもできるほうが絶対に強いと思いますね。YouTubeでライヴ映像を流したことがきっかけになって、“めちゃくちゃいいですね!”と連絡をもらって無観客ライヴをやってくれたこともあったので、実際にかたちになってきている気がします。」

久保寺
「アイドルもバンドも配信は場所を選ぶひとつの要素になってくるので、できないと“このライヴハウス、今回は使うのをやめよう”と言われる可能性はあると思います。どんな機材がが揃ってるかも結構尋ねられるようになっていて、カメラの機種などをリスト化して営業資料にしています。」

馬場
「自分ももともとバンドマンだったから思うのですが、例えばライヴハウスを選ぶ基準って“あそこは楽屋が少し狭い”や“立地的に駅から遠い”とかいろいろあると思うんですけど、その中に配信設備の有無が普通に入っていると思います。」

久保寺
「あと、この規模のライヴハウスだからこそ、カメラの撮影やチャレンジすることにもインディー感があっていいんですよね。ある程度プロの方が入ると配信が止まったらクレームが出ると思いますが、ライヴハウスの人間にとっては今がそのミスを減らしていくための訓練期間でもあるかなと。空いてる時に新宿SAMURAIが行なっている3万円キャンペーンとかを使って回数を増やしていくのはスタッフのスキルアップにもつながるし、今後のビジネスのクオリティーアップにもつながると思います。」

石田
「ある意味、ライヴハウスの変革期でもありますね。このコロナ禍で何を得たかが、今後の発展に大きくかかわってくるというか。」

千々和
「久保寺さんも馬場さんも、今までのご経験の中でバンドマンとしての視点がありますし、マネジメントやレーベルなど音楽業界の中でもさまざまな立場にいたこともあると思いますが、改めてライヴハウスはどういう場所であるべきだと思いますか?」

馬場
「僕は店長としては2年経ってないくらいでまだ経験が浅いんですけど、最初からずっと考えているのは、来た人を楽しませる場所を提供するということです。自分がバンドマンだった時は、出演するライヴハウスの雰囲気だったり、スタッフさんの人間性を一番見ていたので、立場が変わってもそこは重きを置いています。現場へ来るお客さんとは直接バーを通してコミュニケーションをとったり、配信の時にはSNSを通して少しでも新宿SAMURAIのことを知ってもらえるように努力したり。映像のクオリティーや音の良し悪しだけでなく、人間まで愛してもらえるようなライヴハウスにしていきたいと思っています。」

久保寺
「下北沢ERAは昔から変わらず、これから音楽を始める人にも夢がある場所でいたいと思っていますね。下北沢ERAはフックが効いてると言いますか、インストバンドも未だにたくさんやってるのは下北沢ERAくらいじゃないかな? たまたま僕がポストロックの経験があったから話しができるというのもあると思いますが、自分たちが面白いと思っているもの…それはアイドルも同じなんですけど、個性があるとか、自分たちがこの個性を磨きたい思うアーティストと一緒に成長していきたいと思って下北沢ERAで働いています。あとは、来やすい環境を作るということですね。下北沢ERAは4階にあって階段でしか登れないので、みなさんの遊び場として“行くのがしんどいと思われないためにはどうしたらいいかな?”とかいろいろと考えてやっています。1FでBAR営業したり(笑)。ただただ楽しい雰囲気を作ってあげたいと思って努力してますし、“どんなジャンルでもいいから下北沢ERAへ出演したかったら遠慮せず相談に来てくれ”と言い続けているので、これからもその点は変わらずにやっていきたいと思ってます。コロナ禍がなかったら考えなかったことはたくさんありますが、やっぱりお客さんを200人パンパンに入れたライヴを早く観たい願望が強いですね。みんなあの雰囲気と感動を求めてライヴハウスに来てるんじゃないかと思うし、早く戻したい一心です。」

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