NHK 40年続く番組がひっそり終了...歴代DJに人気役者ズラリ 「カブキ・チューン」、3月末で
2025年3月16日(日)16時14分 スポーツニッポン
前身の「邦楽ジョッキー」から40年の歴史があるNHKのラジオ番組、NHK FM「KABUKI TUNE(カブキ・チューン)」(金曜前11・00)が3月末で終了することが分かった。14日放送の番組内で発表された。
「邦楽ジョッキー」は1976年にラジオ第1でスタートし、初代パーソナリティーを現人間国宝の歌舞伎俳優・坂東玉三郎が務めた。85年にFMに移り、2018年には番組タイトルが「KABUKI TUNE」にリニューアル。若手の歌舞伎俳優が歴代パーソナリティーを担当し、近年は尾上松也、中村壱太郎、中村隼人、尾上右近の人気俳優が受け継ぎ、22年4月からは中村莟玉が進行役を務めていた。
14日の番組で、莟玉は「KABUKI TUNEですが、この3月を持って幕を下ろすことになりました」と番組終了を報告。「前身の番組『邦楽ジョッキー』から40年、歌舞伎俳優がディスクジョッキーとして週ごとにお送りするラジオ番組は、私の『KABUKI TUNE』で最後となります、また特番などでお耳にかかることができますことを楽しみにしつつ、まだラスト2回放送がありますので楽しんでいきたいと思います」と続けた。
そして「こんなお知らせをすることがちょっと前から決まっていて、非常に僕も寂しい気持ちでおりました。これだけ歴史ある番組を自分にバトンをいただいて次の世代までバトンをつなごうと思っていたんですが、なかなかやっぱり改編の波というものは荒い波でございましてね…」と無念の思いを吐露。それでも「これからも特番というような形で皆さんと触れ合える機会があったらいいなと思っておりますので、そちらを楽しみにしていただいて、あまり暗い気持ちになり過ぎないようにしていただけたらと思います」と前を向いた。
4月からの同時間帯は、幼い頃から箏の研さんを積み、和楽器愛好家でもある俳優・鈴木福がパーソナリティーを務める「ライブジャポニズム!福之音(フクノート)」が放送される。