保険料「ムダな保障」のカットで節約、先人が伝える「減らし方」

3月17日(日)7時0分 NEWSポストセブン

本当に入るべき生命保険とは?(写真/アフロ)

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 その道の達人でも、最初はみんな初心者だった。大手生保への勤務経験があり、現在はファイナンシャルプランナー(以下、FP)として活躍する荒俣佳世子さんは、かつての自分をこう振り返る。


「社会人になりたての時、大手生保の営業マンに勧められるがまま、生命保険に加入。結婚して専業主婦となり、保障が不要となったため解約手続きをしましたが、当時の担当者に泣きつかれ、保険料を下げて継続しました。


 その後、離婚して保障が必要となったため、営業マンに勧められるまま、複数の保障がセットになった『アカウント型』の保険に入り直しました。満期で払い戻しがある『積み立て』をベース(主契約)に、死亡保障や医療保障などの『特約』が付いたものでした。このほか、生前給付や三大疾病保障など、子供のためにたくさんの特約を付け、保険料は月々1.4万円ほどになりましたが、これで安心が買えるなら安いものかなと…。


 ところが、FPになろうと一念発起し、大手生保に再就職した時、『やられた! 騙された』と気づきました。よくわからないまま営業マンの言いなりになって、いろんな保障を付けすぎていたんです」


「保険大好き」の日本人は、とりあえず保険に入れば安心と、むやみやたらと加入する人は多い。生命保険文化センターによると、一世帯当たりの保険加入件数は4件近く、年間払い込み保険料は平均40万円弱に上る。30年払い続ければ1200万円という大金だ。かつての荒俣さんのように“ムダな保障”にお金を払っていないだろうか。


◆「ムダな保障」を徹底的にカットすれば、保険料を節約できる


 保険選びの失敗に気づいた荒俣さん。まずは契約中の保険の中身の見直しに取りかかったという。


「主契約の積み立ての保険料は『月1000円』に設定していました。でもよく考えてみると、保険でわざわざ貯蓄をするメリットがない。自分で資産運用する方がマシです。だから、『月100円』に減額しました。


 死亡保障は保障金額を3000万円から1500万円に、医療保障も入院日額1万円から5000円に減らしました。いざという時に使える預貯金の額と、必要になる子供の教育費や生活費を照らし合わせると、そこまでの高額な保障は必要なかったんです。


 それで保険料は2.2万円から1.5万円に減りました。もうすぐ子供が独立するので、さらに減額しようと考えています」(荒俣さん)


 FPの横川由理さんも、「子供の成長」に合わせて保険を見直したという。


「万が一のことを考え、子供が大学に入るまでは1000万円の保険金が下りる定期保険に加入。でも今は大学生になったので、保障額を600万円に減らしました。保険料は年間3万円ほどです。卒業したらこの保険は解約か、さらに減額するつもりです」


 ライフステージによって保障内容を見直せば、保険料をグッと節約できるのだ。


「すべての不安を保険で解消しようとすると、過剰に保険に入りがちです。そして『今まで払ってきた保険料がもったいないから、やめたら損』と考えて、やめられなくなってしまう。でも、それこそムダです。


 できるだけシンプルな保障内容にして、自分で抱えきれないリスクのみを保険でカバーする。子供の独立などライフステージの変化に合わせて見直す。または保険が不要になった時は、思い切って解約すべきです」(横川さん)


 見直しの際、近年、街角に急増中の「無料相談ショップ」に行くのは要注意だ。


「無料相談所とはいっても、実態は保険の“販売所”です。保険を売った方が儲かるわけで、医療保険など余計な保険を勧められることもある。自分で本当に必要な保障を見極めるか、信頼できるFPなどに相談するほうがいい」(横川さん)


※女性セブン2019年3月28日・4月4日号

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