麻雀は残酷だ…追いすがる者たちを蹴散らす園田賢“王者の単騎ツモ”/麻雀・Mリーグ
2025年3月18日(火)11時30分 ABEMA TIMES

勝つ者はおもしろいように勝ち、追いすがる者を蹴散らしていく。麻雀、さらには勝負の世界の残酷さが見える一局だった。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2024-25」、3月17日の第2試合で、赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)が他の3人を跳ね除け、満貫をアガる“王者の単騎ツモ”を見せた。
チームは+1000ポイントを超える独走、4選手も3ケタプラスを持つ者ばかりという非の打ち所がない状況の赤坂ドリブンズだが、この日もその強さが目立ちまくった。第1試合では浅見真紀(最高位戦)が競り合いを制してトップ。さらに第2試合も、南1局の時点で園田がトップ目。デイリーダブルに向けて突き進んでいた。
園田はソウズ多めの配牌をもらうと、4巡目に役牌の中を鳴いたところから、2枚だけ持っていたマンズを処理し混一色に一直線。10巡目に9索を引いたところで、北単騎のテンパイを入れた。

ところがここから他の3選手が追撃。13巡目、EX風林火山・二階堂亜樹(連盟)がタンヤオ・赤でテンパイすると、同巡にセガサミーフェニックス・浅井堂岐(協会)も高目タンヤオ・ドラでリーチ。さらにBEAST Xの菅原千瑛(連盟)からも高目タンヤオの平和・赤でリーチが入った。
完全なる包囲網が出来上がったと思われたが、ここで勝負強さを見せたのが園田だ。菅原のリーチの声を聞いた直後、単騎で待っていた北だった。これを見た解説の河野高志(RMU)は「残酷だね、麻雀って…」とポツリ。「BEASTファン、菅原ファン、よく追いついた!一発でツモれと思っているのを、全部ぶち壊して持って行くんですよ」と続けた。 さらにファンからも「ひえええ」「結局ドリブンズ」「無慈悲」「全回収」といった声も。勝負の厳しさを痛感するシーンに、コメント欄でも様々な感情が見られていた。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)