海軍超新星(ルーキー)編で新しいスタイルに挑戦!TVアニメ『ONE PIECE(ワンピース)』プロデューサーが語る、アニメオリジナルエピソードの魅力

3月18日(土)21時0分 アニメイトタイムズ

 TVアニメ『ONE PIECE(ワンピース)』が、今週3月19日(日)から、原作にはないアニメオリジナルエピソード「海軍超新星(ルーキー)編」に突入!

 原作は週刊少年ジャンプ(集英社)にて連載中の尾田栄一郎先生による少年マンガ。1999年より、TVアニメーション放送がスタート。以来、常に高い人気を誇るロングシリーズで、国民的アニメ作品と呼ばれています。劇場版作品も多数制作され、12作目の『ONE PIECE FILM Z』では、東映の興業収入歴代最高記録を樹立。2016年公開の映画最新作『ONE PIECE FILM GOLD』は、最終興収51億を達成。2017年は原作連載開始20周年を迎えます。

 「海軍超新星(ルーキー)編」は、四皇ビッグ・マムの元へ連れ去られたサンジを奪還する為、ホールケーキアイランドへ向かうルフィ(CV:田中真弓)たち一行。だが、食料が尽きて絶望的な飢餓状態に陥ってしまう。

 そんな中、ビッグ・マムの動向を監視する最前線海軍基地「G−F」支部(フロン島)を発見し、命がけの食料調達作戦に乗り出す! しかしそこには、海軍の次世代を担う若き実力者であり、元海軍大将青キジの部下でもあったグラント(CV:花江夏樹)、ボナム(CV:安元洋貴)、ザッパ(CV:古川慎)たちやプロディ(CV:多田野曜平)が派兵されていた! 5億の男ルフィと海軍超新星グラントたちとの激闘が始まる、というストーリーとなっています。

 今回は本作プロデューサーの小山弘起さんにインタビューを実施。プロデューサーならではの作品観点や裏話、そして今後の見どころをお聞きした模様をお伝えしていきます。制作からキャスティングまで 新しい風を吹き込んだ現場
——「海軍超新星(ルーキー)編」は、どのような経緯で作られていったのでしょうか?

小山弘起さん(以下、小山):まず、ゾウとホールケーキアイランドの間にアニメオリジナル編を入れよう、ということを関係各社で決めまして、そこからスタートしました。

ではどんな話にするか、という会議になるのですが、その中でシリーズ構成の上坂浩彦さんが「海賊に超新星がいるなら、海軍にも超新星と呼ばれる世代がいるのでは?例えばコビーと同世代の・・・」というアイデアを出しまして、それは面白そうだ!とその場の皆がなったのが、大きなきっかけでした。

そこからおぼろげに方向性が決まってきた段階で、今回が初監督となる伊藤さん、伊藤さんをサポートする長峯さんが参加し、キャラクターや設定、ストーリーなど、具体的に作られていきました。

——今回のシリーズにおけるテーマや決め事はありますか?

小山:ルフィのアクション、活躍を真ん中に据える、というのが大前提でした。そのうえで監督と話していたのは、特に今回のシリーズでは、「いつもと違うルフィの立て方、かっこよさを引き出す」ことに挑戦しました。

今や懸賞金5億となっても、ルフィはどんどん前に行ってしまって、四皇、ビッグ・マムとか、基本的に自分よりすごい奴と戦い続けてるのが、本当にすごい男だなと思います。そんなルフィを、更に後ろから追いかける敵の海軍超新星の目線から見たら面白いのではということになりまして。——やっぱり5億のすごい奴なんだっていうのが違う視点から見えてくるということですね。

小山:そうです。そういったルフィの立て方をするのが大きなテーマのひとつですね。

また、プロデューサーとしては、全体を通して「いつもとちょっと違うアプローチ」にこだわってみました。同じオリジナル編でも、「映画連動オリジナル編」のような分かりやすいヒキが作り辛い時期なので、せめて少しでも多く「目新しさ」を用意して、ファンの方に気にしてもらえるようなエピソードにしなければ・・・!と思ったからです。

ですが「ちょっと違う」というのは裏目に出る危険性ももちろんあって、例えば、第1話目でオリジナルキャラのグラントたちだけで掛け合いをするシーンがあるのですが、ファンの方がTVを観て「これ違うアニメ?」と思われたりするかもしれないと、正直不安な気持ちになったりしました(笑)。

——(笑)。

小山:ただ、「海軍の目線から見た5億の男ルフィ」を描くために、監督が序盤で敵方のキャラクターの魅力をしっかり描いて、敵だけど感情移入できるようにと、こだわって作ってくれたので、そのあたりなども楽しんで頂けたらうれしいです。

——グラント、ボナム、ザッパ、プロディという4人のキャラクターもユニークですよね。キャラクターデザインはどのように決められたのでしょうか?

小山:監督と脚本家さんと話しながら、プロット〜シナリオくらいの段階でキャラクターの方向が見えてきたあたりから、キャラクターデザインのオーディションを行いました。海軍のキャラクターデザインも初キャラデザとなる松田(翠)さんにお願いしました。よくある進め方としては、シナリオがある程度決定になってからキャラクターデザインを作るという方法なのですが、今回のシリーズでは、画を描きながら作るということにも挑戦してみようということになりました。

ざっくりとした決め事の情報で、キャラクターデザイン案を描いてもらって、例えば「こんな顔、姿だったらこんなことをしそうだね」などのように、絵を見ながらシナリオとキャラクターを作る、という感じです。そんな部分でも少しでも目新しさに繋がればいいなと思って挑戦してみました。——ところで、『ONE PIECE(ワンピース』はいつも衣装もかっこいいんですよね。麦わらの一味は今回海軍の格好なんですね。

小山:今回の衣装については「今のルフィたちの海軍衣装、見たいよね」という話で監督たちと盛り上がったんですよ。メインビジュアルも、いつもと違う観せ方をしています。ポスターではルフィが正面を向いている画が多いので、今回の宣伝ポスターは監督がアイデアを出してくれて、ルフィの顔が見えない、しかも海軍コートを着ている!というところに、「どういうこと!?」と思って頂けたらうれしいと思いました。——4人の声優さんを起用した理由についてお聞かせください。

小山:『ONE PIECE』は、出てくるキャラクターが特に強烈で個性的、魅力的だし、キャラ自身の年齢も高かったりするので、現場でもベテランのキャストの方が多いんです。ですから、ここでも「ちょっと違う」を意識して、20代、30代前半の勢いのある方々をキャスティングさせてもらいたいなという方針がありました。

また、アフレコ収録の現場ってすごく面白くて、役者さんがキャラクターを作っていくところがやっぱりとてもあるんですよね。だから、今回の新キャラクターに関しても、キャストさん同士の関係値などともリンクするように出来たら面白いなという意図もありました。

グラントたちはルフィに勢いよく突進していくキャラなので、真弓さん(ルフィ役・田中真弓)を若々しい勢いで圧倒してもらえるような、そういった世代というところから、キャストさんの候補を監督と相談していきました。

その中で、花江さんと古川さんの名前があがりまして、同時に、ゲストチームを締めてくださった多田野さんや少し年齢が上の安元さんも、キャラクターや海軍側のチーム感にも合わせてキャスティングさせてもらいました。皆さん、麦わらの一味に負けないくらいの、パワフルな素晴らしいお芝居をして頂き、そのあたりは特に楽しみにして頂ければと思います!——最後にアニメの放送を楽しみにしているみなさんへメッセージをお願いします。

小山:ちょっと久しぶりの、麦わらの一味VS海軍、そしてオリジナル編です。「海軍超新星」グラントたちとルフィの追いかけっこと大バトルに、ぜひご期待ください!
今回のオリジナル編、そしてその先に続くホールケーキアイランド編と、アニメ『ONE PIECE』はどんどん盛り上がっていきますので、ルフィ達の冒険をこれからもどうぞお楽しみに!

——ありがとうございました!

[取材・文/宋 莉淑(ソン・リスク)]


■海軍超新星編 あらすじ
 四皇ビッグ・マムの元へ連れ去られたサンジを奪還する為、ホールケーキアイランドへ向かうルフィ(声:田中真弓)たち一行。だが、食料が尽きて絶望的な飢餓状態に陥ってしまう。

 そんな中、ビッグ・マムの動向を監視する最前線海軍基地「G-F」支部(フロン島)を発見し、命がけの食料調達作戦に乗り出す!しかしそこには、海軍の 次世代を担う若き実力者であり、元海軍大将青キジの部下でもあったグラント (声:花江夏樹)、ボナム(声:安元洋貴)、ザッパ(声:古川慎)たちが派兵されていた!

 5億の男ルフィと海軍超新星グラントたちとの激闘が始まる!

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