『べらぼう』「それが…男ってもんだろ?」とチャーミングに告げた午之助。<偉大な父を持つ>設定だが演じた寛一郎さんは『鎌倉殿の13人』でも…視聴者「鎌倉殿の子!?」「所作がお父さんソックリ」「役者の底力」

2025年3月18日(火)13時18分 婦人公論.jp


(『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』/(c)NHK)

大河ドラマ『べらぼう』


横浜流星さん主演の大河ドラマ『べらぼう』(NHK総合/毎週日曜夜8時ほか)。第11回「富本、仁義の馬面」が3月16日に放送され、話題になっています。

*以下「富本、仁義の馬面」の放送内容のネタバレを含みます。

●「富本、仁義の馬面」あらすじ

『青楼美人合姿鏡』が高値で売れず頭を抱える蔦重。

親父たちから俄祭りの目玉に浄瑠璃の人気太夫・富本豊志太夫/午之助(寛一郎さん)を招きたいと依頼される。

そこで、りつ(安達祐実さん)たちと芝居小屋を訪れ、午之助に俄祭りの参加を求めるが、過去吉原への出入り禁止を言い渡された午之助は、蔦重を門前払いする。

そんな中、鳥山検校(市原隼人さん)が浄瑠璃の元締めだと知った蔦重は、瀬以(小芝風花さん)のいる検校の屋敷を訪ねることに…。

あたぼうよ。やらいでか!


今回「俄」の祭りを盛り上げるべく、馬面太夫こと富本午之助を呼ぶように大文字屋の主人から依頼された蔦重。

しかし、素性を偽ったために吉原・若木屋から「役者なんぞにあがられたらうちの畳が総とっかえにならぁ!二度と大門くぐんじゃねえぞ。稲荷町が!」と市川門之助とともに締め出された経験のある太夫は吉原を毛嫌いしていて、交渉がとん挫します。

悩む蔦重でしたが、偽りの理由で太夫と門之助を吉原へ呼び出し、大文字屋・りつと共に直接無礼を謝罪するという策に。

さらにその場で女郎たちから存分にもてなしをさせた蔦重たち。併せて太夫と門之助へ「ほんの少しでいいので…女郎たちに富本をお聞かせいただけませんか?」と頼みます。

喜ぶ女郎たちを前に太夫は快諾。対して門之助も「あたぼうよ。やらいでか!」と答えます。

こんな涙見せられて断れる男がどこにいる


その後、披露された富本を前にすすり泣く女郎たち。

驚く太夫と門之助に対して蔦重は、女郎は座敷芸で芝居と接していても、吉原を出ることが出来ない以上、本物の芝居を見に行くことができない。まことの芝居を見たことがない者がほとんど、見ることがないままこの世を去る者もいると説明。

その上で「吉原には太夫のお声を聞きたい女郎が千も二千もおります。救われる女がおります。どうか、女郎たちのためにも祭りでその声を響かせてはくださいませんか」と頼み込みます。

そして頭を下げようとする蔦重でしたが、下げきるのを待たず、太夫は食い気味に「やろうじゃねえか。こんな涙見せられて断れる男がどこにいる」と快諾するのでした。

それが…男ってもんだろ?


蔦重がお礼を告げたところで、検校からは<豊前太夫>襲名許可の便りが届きます。

裏で蔦重が動いていたことを知り、感謝する太夫。すると蔦重は、富本節の「直伝」を刊行させてもらいたいとそこで頼み込みます。

それから場面が変わり、太夫は鱗形屋からも「直伝」の件をあらためて相談されることに。

その場で鱗形屋からは「蔦重の耕書堂に任せると市中で売り広められない」と告げられます。

するとひょいと身をかがめ、鱗形屋と目を合わせた太夫。

「らしいねえ。だったらなおさら、あいつを助けてやりたいねぇ。それが…男ってもんだろ?」と柔らかく伝えると、その場を去るのでした。

視聴者の声


「男のすることではない」「男を見せる」「男が廃る」…。<男>が前面に出た印象のあった今回。特に太夫の漢気に心を動かされた視聴者は多かったようです。

『べらぼう』のHPの解説によれば、「富本の二代目。別名“馬面太夫”。その美声は江戸中を魅了した。富本豊前掾(とみもとぶぜんのじょう)を父に持ち、二代目富本豊前太夫を称する」と紹介されている午之助。

そして演じている寛一郎さん自身も父は佐藤浩市さん、祖父は三國連太郎さんという俳優一家のご出身で、『鎌倉殿の十三人』では鎌倉幕府二代将軍源頼家の次男・公暁を演じていらっしゃいました。

そうした背景も踏まえて、視聴者からは「『鎌倉殿』でも二代目”鎌倉殿”を父に持ちながら、20歳で非業の死を遂げた役を演じていたのか…」「野心がギラついていた公暁と打って変わって粋な男前な馬面大夫、演者は同じでも別人で役者の底力を感じる」「チャーミングな所作がお父上の佐藤浩市さんにソックリ」「無粋な男のいけずに端を発したわだかまりを解きほぐす、粋な男の一途。馬面大夫、鳥山検校、恋川春町。良い脚本」といった声が、SNSやコメントなどを通じて見受けられました。

ーーー

大河ドラマ第64作となる『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』は、“江戸のメディア王”として時代の寵児になった、”蔦重”こと蔦屋重三郎が主人公。

蔦重を演じるのは、NHKドラマ初出演となる横浜流星さん。脚本は、連続テレビ小説『ごちそうさん』大河ドラマ『おんな城主 直虎』などを手掛けた森下佳子さん。

さらに語りは、蔦重らを見守る吉原の九郎助稲荷(くろすけいなり)として、綾瀬はるかさんが担当する。

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