カーマニアも注目の『トミカリミテッドヴィンテージ』、高い再現性の秘密は“実車ありき”の徹底検証

3月26日(火)8時40分 オリコン

通称『ジャパン』、1977年に登場した5代目スカイライン(ベージュM)

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 2004年に発売して以来、ミニカーのコレクターに始まり、カーマニアや多くのファンに愛されている『トミカリミテッドヴィンテージ』。その高い再現性、クオリティは数多くあるミニカーの中でも群を抜いていると言っていいだろう。海外の車好きにも注目を集めている同シリーズ。そこで株式会社トミーテックの企画2課の圓道 智さんとマーケティング部・金子俊介さんに、どのようにして実車を再現しているのか、制作秘話を聞いた。

■商品開発は実車探しから!? コミュニティを駆使した徹底検証

——『トミカリミテッドヴィンテージ』は『トミカ』が発売される1970年以前のクルマをラインナップしています。そのような古いクルマをどのようにして再現しているのでしょうか。

【圓道】もちろん、実車を取材するところから始まります。

【金子】メジャーを当てて、写真を撮って、それをダウンサイジングしていきますね。

【圓道】最近は3次元スキャンを取ることが多いですね。『スバル360』も3次元スキャンを駆使して再現しました。

——というと、まず実車探しから始まるわけですね?

【金子】もちろんです。でも古いクルマも、カーマニアの方たちのコミュニティがありますので。そういう“つて”をたどって、クルマを探していきます。だから地方に取材することも多くて(笑)

【圓道】探すのが難しい車種がトラックですね。古くなったら入れ替えられてしまうケースが多いので…。また、取材をさせていただいても“持っていることを誰にも言ってはダメですよ”っていう車もあったりして(笑)。そういう方たちにもご協力いただいて、我々は高い再現性のクルマを作っています。だから、ラインナップの中には子どもたちが遊んでしまうと、外れてしまうようなパーツもあって…。ただ、それは大人向けのホビーとして再現性を重視した結果ですから。


■外側だけじゃなく内部も現行車同様に 忠実な再現度が鉄則

——まさにクルマ好きにはたまらない仕様になってるわけですね。

【圓道】ほかにも『スバル360』はエンジンフードが開閉します。この『スバル360』はリアの空冷エンジンで箱根を超えたっていう歴史がありますからね。分かる人には分かる、そういうところもちゃんと再現しています

【金子】それとクルマのおもちゃでは、壊れないように中に柱があるものもあるんです。いわゆる強度の点というこで。でも、バスなんて(実際には)中に柱なんかないじゃないですか。だけど『トミカリミテッドヴィンテージNEO』で発売した『いすゞエルガ』は、現車をしっかり取材して、採寸し、ギリギリのところまで再現しました。中をのぞくと実際のバスに乗っているような感覚に陥りますよ(笑)

【圓道】そういう意味では発売してから約15年。当時は出来なかった技術の発展もあり、ここまで出来るようになったともいえるかもしれません

 近年では、SNSなどで『トミカリミテッドヴィンテージ』を使った写真をアップしている人も多くみられ、海外でもそのような動きは活発になっているそう。まさに大人の遊び方であり、「買って終わり」にさせない、1台1台にマニア心に響かせる開発者のこだわりを感じる。

(取材・文/今井敏行)

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