好きな朝ドラヒロインTOP10、尾野真千子、国仲涼子らの魅力

3月26日(火)7時0分 NEWSポストセブン

朝ドラで優等生ではないヒロインを演じた国仲涼子

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 本誌・女性セブンでは読者とテレビ評論家の計1200人を対象に、「最も好きな朝ドラヒロイン」についてアンケートを実施した。あなたの好きな朝ドラヒロインは、何位にランクインしただろうか。


 1位は2015年『あさが来た』のあさ役を演じた波瑠。2位は2013年『あまちゃん』のアキ役だった能年玲奈(現在・のん)。3位は1983年『おしん』のしん役を演じた小林綾子。4位は2017年『ひよっこ』のみね子を演じた有村架純。そして、5位は『半分、青い』の鈴愛を演じた永野芽郁となった。初期作品ながらも上位・6位に食い込んだ1966年の『おはなはん』のは、はな役・樫山文枝。


 テーマは食で、食欲をそそられた人も多いはず。7位は2013年の『ごちそうさん』め以子役の杏。主人公・め以子が結婚し大阪へ移った後、家族のためにおいしい食事を作る日々を描いている。東出昌大(31才)が演じた夫・悠太郎との安定した夫婦像を描き、“支え合う”というメッセージが共感を呼んだ。


「夫を助ける、子供を育てる、食で支えるというコンセプトが明確でした。“食”を軸に家をめぐる問題が描かれ、戦争という理不尽が加わることで、主人公の正義感とたくましさが際立っていった作品でした」(コラムニストの矢部万紀子さん)


 ◆「朝ドラ受け」が登場


 それまで8時15分スタートだった朝ドラが、2010年上半期、82作目の『ゲゲゲの女房』から8時の放送となった。朝ドラの転換点とも評されている。同作主演の松下奈緒が8位だ。


 放送時間のせいでもないだろうが、初回視聴率は朝ドラ史上最低。にもかかわらず、21世紀に入り作品ごとに視聴率を下げていた朝ドラを、見事にV字回復させた。


 同時期に始まった情報番組『あさイチ』の存在も大きい。V6の井ノ原快彦や有働由美子アナが、終わったばかりのこの作品について語る、いわゆる「朝ドラ受け」が始まったのだ。


 漫画家・水木しげるさんの妻・武良布枝さんの自伝エッセイをもとにしたこの作品。戦争で片腕をなくしながらも漫画家として大成していく夫の厳しさや窮乏生活、それを支える妻の数々の試練と、夫唱婦随が描かれている。松下と、水木役の向井理のコンビも高い支持を得た。


 9位は朝ドラ史上初めて、沖縄が舞台となった2001年の『ちゅらさん』の国仲涼子。主人公・恵里役を演じた国仲は、朝ドラヒロイン初の沖縄県出身者でもあった。


 物語は東京と沖縄を舞台に、家族や職場の人々との交流を軸に、互いの絆や恋、人間的な成長を描いていく。小浜島出身の恵里は結婚後、情緒不安定な息子のために地域の保健施設を作り、子育てと仕事を両立させていく。


「それまで優等生なイメージが強かった朝ドラのヒロインですが、視点を少しずらして天然なヒロインを作り上げ、朝ドラの可能性を大きく広げました。国仲さんの沖縄の方言はとてもナチュラルで、かわいかったですね。この2つによって、朝ドラのムードを一気に明るくした功績があります」(コラムニストの成馬零一さん)


◆女の強さと矜持を感じた


 今回、もっとも熱量の高い意見が集まったのが10位となった2011年『カーネーション』の主人公・糸子を演じた尾野真千子。そこには、女らしさと男らしさを乗り越えていく姿があった。


「男尊女卑が今よりもずっと根強い時代に、洋服に目をつけて頑張った糸子に創意と工夫の大切さを教えられました。何かあった時立ち止まるのではなく、アイディアを巡らせて前進する姿勢が好きでした」(静岡県・58才・公務員)


 コラムニストの吉田潮さんも糸子一択だと言う。


「働く女の強さと矜持が感じられました。誰かに助けてもらうヒロインではなく、自分の足で立って満身創痍になっても闘うヒロインです。そっと見守りながら距離を置くという悲恋の結末も、尾野真千子だからこそ胸がじんわり温まったのです」


 モデルは、コシノ3姉妹を生み育てた小篠綾子さん。大阪の呉服店に生まれた糸子を主人公にその生涯が描かれるが、圧巻は戦争で夫を亡くした糸子が、妻子ある男性と恋に落ちた、なんとも艶やかな場面。


「糸子の弱さや女の業の描かれ方がすごい。ヒロイン交代の際には批判が随分ありました。また、糸子が亡くなった後の有働アナの朝ドラ受け『おはようございます。死にました』は、後にも先にもこれ以上語り継がれるものはないのではないでしょうか」(カトリーヌあやこさん)


 1日たったの15分。そこには、女性の悲喜こもごもの人生が多様に描かれている。次はどんなヒロインが誕生するか見逃すわけにはいかない。


※女性セブン2019年3月28日・4月4日号

NEWSポストセブン

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