「クジャクのダンス」ついに最終回 広瀬すず「久しぶりにこんなに泣いたな...」クランクアップに思い

2025年3月28日(金)11時8分 スポーツニッポン

 TBS系金曜ドラマ「クジャクのダンス、誰が見た?」(午後10・00)最終話が、28日に放送される。クランクアップを迎えた主演・広瀬すず(26)がインタビューに応じ、最終話の見どころを語った。

 原作は女性漫画誌「Kiss」(講談社)で連載中の浅見理都氏の同名作品。物語は主人公の女子大学生・山下心麦が、2人で暮らす元警察官の父を殺されることから始まる。父が遺した手紙には“冤罪”の文字が…現在と過去の2つの事件が複雑に交錯していく本格サスペンス。この手紙を基に、弁護士と事件の真相を追っていく。脚本は「半沢直樹」などを手掛けた金沢知樹氏が担当。広瀬にとっては、初の本格サスペンスドラマ主演となった。

——いよいよ最終回の放送です。今の心境を教えてください。

 9話で松風義輝さん(松山ケンイチ)と神井孝さん(磯村勇斗)と共に林川家へ向かうと、倒れている赤沢(正)さん(藤本隆宏)のそばに、赤く染まった包丁を持った京子さん(西田尚美)がいるという衝撃的なシーンがありました。そのシーンの撮影は、長回しのワンカットだったのですが、そこでこの撮影期間で抱えていたモヤモヤが一瞬で晴れた気がしましたし、一発撮りだったのでリアルな表情をお届けできたのかなと思います。ただ、いよいよ犯人が分かるということでドキドキ感や、必死にその環境を理解しようとする感情など、さまざまなものが混ざり合って、「オッケーと言われたけど本当に大丈夫だったのかな」と不安もありました。こういった撮影は珍しいことなので、とてもぜいたくな経験をさせていただいたなと感じていますし、視聴者の皆さんと同じ目線で作品を楽しめた気がします。

——心麦として父親を殺害した犯人を追いかけてきて、いかがでしたか?

 日々、心麦を演じる中で、ポンッと出てきた言葉というよりは、自分で1つひとつ自覚しながら言葉を発するようなセリフが多かった気がします。特に何回言うんだろうと思うほど、「信じる」というワードを口にしましたね。7話で自分が山下心麦ではなく、林川歌だと分かったわけですが、そのときは言葉でうまく言い表せないほどしんどさがありました。その後も次々と真相が分かるような内容の濃さで、久しぶりにこんなに泣いたなと思うくらい、心麦になっていたような気がします。

 普段、お芝居をする中で“ライブ感”を大切にしたいなと思っているので、この作品でリアルに感じたことをその場で表現できたことは楽しかったですし、ちゃんとしんどかったです。クスっと笑えるようなシーンから、人の死と向き合うような重たいシーンなど、さまざまな感情に触れた撮影期間でした。

——最初のインタビューで「原作の心麦の目がとても印象的」と言われていました。実際に共演者の皆さんに広瀬さんの印象を伺ったところ、広瀬さんの目に引き込まれた方が多くいらっしゃいました。

 皆さんの長セリフを受けるシーンが多かったんですね。そのときに身振り手振りではなく、目を意識していた気がします。

 原作の、目で分かる心の動きがとても印象的で、“信じる”ことを貫き通す強さを持っている人物だからこそ、弱さや揺らぐような言葉や行動があまり出てこないんです。その中でも素直に感情が出てくるところは何だろうと考え、そういった意味も込めて“目”だったのかもしれません。

——最終回の見どころを教えてください。

 タイトルにある「クジャクのダンス」を見てしまう場面があります。そこは登場人物みんなの感情が言葉だけでなく、目にも表れていて、それを受けるしんどさがありました。このシーンについても長回しで撮影をしたのですが、最後までお芝居の“ライブ感”がすごかったなと思います。ぜひ最後まで見守っていただきたいです。

スポーツニッポン

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