『ROOKIES』時代は“無双状態”も一転…体重40キロ増で話題の元俳優・五十嵐隼士さん(38)「落ちぶれたくなかった」芸能界引退の真相を激白

2025年3月29日(土)18時0分 ABEMA TIMES

 「『ROOKIES』のときは毎日が“無双状態”というか、番組に呼ばれても扱いがよかったり、何しても“ROOKIESの…”“今話題の”みたいな感じで紹介されるので、それが終わったときに気づきました。本当に調子乗っていました」

【映像】40キロ増で話題・五十嵐隼士さんの現在&妻との2ショット

 『ウルトラマンメビウス』の主役に抜擢されたのち、『花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜』や『ROOKIES』などの話題作に出演した五十嵐隼士さん(38)。人気俳優として順風満帆にキャリアを重ねていった矢先、2013年、27歳という若さで突如 芸能界から引退。その後、体重が40キロ以上増えた姿が話題になった。そして現在は、地元・長野で「障がい者の就労支援事業」に取り組んでいる。NO MAKEでは、新たなフィールドで活動する五十嵐さんに独占密着。役者としての苦悩、20代半ばで芸能界を引退した理由を告白してくれた。

調子に乗っていたブレイク時代「番組の八百長もしました」

 2025年3月17日 、NO MAKEのスタッフが向かったのは、上田城で知られる長野県・上田市。五十嵐さんは2024年6月に「ウルトラマーリン」、10月に「メビウスマーリン」という2つの「就労支援事業所」を兄と立ち上げ。就労移行型に分類される「メビウスマーリン」では、心の病や身体的な障がいを持つ利用者が一般就労に向け、プログラミングスキルやコミュニケーション能力を身につける支援を行っている。

 1986年に長野の軽井沢で生まれた五十嵐さん。2004年、高校3年生の時にワタナベプロダクションが手掛ける俳優集団『D-BOYS』に加入し歌って踊って演じる俳優として芸能活動をスタートさせた。

五十嵐「もともと歌がそんなにうまくなくて、ミュージカルに出ること自体がちょっと嫌だったんです」

 なかなか人気が出ない中、転機が訪れたのは2006年、19歳の時だった。

五十嵐「『お前は絶対売れない』って言われてる中で、『ウルトラマン』が決まったっていうのが大きかったです。役者ってやっぱりその世代にしかできない役が必ずあると思うので、そこで10代のうちにあの特撮ヒーローっていうのは経験しておかなきゃなっていうのが自分にはあって。そこから売れるっていう。なので仮面ライダーもそうですし、スーパー戦隊シリーズもオーディションは全部受けていました。その当時は。仮面ライダー2回、スーパー戦隊2回、ウルトラマン1回です」

 初主演にして『ウルトラマンメビウス』の主人公に大抜擢された五十嵐さん。それからは、『イケパラ』や『ROOKIES』といった話題作に出演し、売れっ子俳優の仲間入りを果たした。

五十嵐「『 ROOKIES』のときは、毎日が“無双状態”というか。番組呼ばれても扱いがよかったり。スタッフさんの扱いも…あれ芸能界悪いところですよ。売れてる人間をヨイショするスタッフさん、本当によくない。本当に調子に乗っていました。番組の八百長もしました。本当に仕事かぶっちゃって、マネージャーに頭下げられて、『お願いだからこのラウンドで負けてください』って。でも番組側のディレクターさんはちょうど新人の方がついたんですよ。僕のところに『もうどうしても次へ進ませろ』って指示が下りてきていたんですよ。あれはもう、すごい大仕掛けでしたね。ある物を集めなきゃいけなかったんですけど、その物を集めて、『よし!』と思って、じゃあそれを『はめにいくぞ!』ってなったときに、1個ピースを落としたふりをして、俺がずっとパンツの中に入れていました」

「もう芸能界干されるんだろうなと思う気持ちでやってい」27歳で引退した理由

 順調に俳優としてのキャリアを重ねていくなか、2013年、27歳の時に、突如芸能界からの引退を発表した五十嵐さん。10年に渡る俳優人生に終止符を打つことを決めたウラには、2つの理由があったという。

五十嵐「『え、ドラマって脚本じゃないんですか?』って言って、めちゃくちゃ怒られました。僕は脚本が面白ければ面白くなると思っていたので。その監督さんって別に誰でも良くないみたいな。これ根本なところなんですけれど、芝居が分からなかったです。芝居の正解が分からないっていうのがすごくあって。
映画で『山本五十六』という作品をやってたことがあったんですけれども、戦争時代の話で、その当時の人の気持ちなんて分からないじゃないですか。一言(のセリフ)だったんですけれど、全く言えないシーンがあって。それがもうしんどすぎて。本当に芝居やめたいなって思うぐらい追い込まれちゃって。最後オーケーは出たんですけれど、何がOKだったのか未だに分からないです。でも役所広司さんはめちゃくちゃ優しかったです。『いいよ!いいよ!』『何回でもやろうよ』って言ってくださる方だった。ただ、そこにいた人たちのメンツがね、結構しんどかったです。あのNGの回数で、僕はもう芸能界干されるんだろうなと思う気持ちでやっていました。『 ROOKIES』が僕のピークだったと思うんです」

 「芝居がわからない」五十嵐さんは役者としての限界を感じたという。

 そしてもう1つの理由は“ある焦り”から。

五十嵐「早く芸能界を辞めないと。社会に出た時に30歳過ぎて、社会の声って聞けるかなって思ったんです。俺もうこのままじゃいけないな、いつ売れるか売れなくなるか分からない世界にいて、将来売れなくなって社会人になりましたって落ちぶれたって言われそうだな。いや、それ嫌だなと思って、今未だ名前のあるうちに起業したらまだ世間は納得してくれるんじゃないかなって。『落ちぶれた』って言われるのが、すごく嫌だったんですけれど、結局『太って落ちぶれた』って言われているんですよ。
仕事を結局事務所が取ってきてくれたりとかして、事務所からお給料が払われるので、芸能界っていつまで経っても社員なわけじゃないですか。自分で社長をやってみたいなっていう気持ちがすごくあって。辞めるタイミングとしては今かなっていうので辞めさせてもらいました。1回社長の所まで呼ばれて、1時間ずっと説得されて、1時間ずっと黙秘していました」

 芸能以外の世界で働きたいという思いから、周囲の反対を押し切り引退。その後は、飲食店やバーの経営者に。しかし、売上が安定せず長続きしなかったという。

「今、103キロぐらいあるんじゃないですか」体型変化報道に対する本音

 五十嵐さんが再び世間からの注目を集めたのは2022年。週刊誌の取材で見せた、現役時から40キロ増えた体型が話題になった。

五十嵐「元々太っていて、高校生の時に高校で75キロぐらいあって。そこから60キロまで落として芸能界入っているんです。まだどっかに『俺は痩せられるから大丈夫』という気持ちもあるんだと思うんですよ。これでまたオンエアされて、みんなから誹謗中傷で叩かれるじゃないですか。そのコメントを見て僕がまたショックを受けて、ちょっと痩せようかなって思い出すんですよ」

——ちなみに今は体重何キロぐらい?

五十嵐「今、103キロぐらいあるんじゃないですか。一回ピークが103キロだったんですけれど。肌質はめっちゃ悪いです。僕クマすごいんですよ。クマすごいし、今も乾燥でシワが凄いから、カサカサになっちゃって。でもめっちゃ肝臓悪いってみんなにコメント書かれていて、あれは病気だって肝臓の病気だという健康診断を受けたんですけれど、正常でした。ただ単にクマが濃い人なので安心してください(笑)」

(『ABEMA NEWS』より)

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