“濡れ場師”松坂桃李『娼年』セックスシーンを回顧「7、8年分の濡れ場をやった感じ」

2018年3月29日(木)10時0分 映画ランドNEWS

作家・石田衣良の同名小説を、主演・松坂桃李×監督・三浦大輔のタッグで実写映画化した『娼年』が4月6日(金)に公開される。この度、本作のセックスシーンについて、松坂桃李、三浦大輔監督、プロデューサーからのコメントが届いた。



原作は、性の極限を描いたセンセーショナルな内容を描き、2001年の直木賞候補となった石田衣良の同名小説。恋愛や女性に「興味がない」主人公・森中領が、ある女性から“情熱の試験”として、秘密の会員制ボーイズクラブで“娼夫”として仕事をしていくところから物語が展開される。


伝説となった舞台から引き続き、主人公の森中領を松坂桃李が続投。共演に真飛聖、冨⼿⿇妙、⻄岡徳⾺、江波杏⼦、⼩柳友、猪塚健太、桜井ユキ、⾺渕英⾥何、荻野友⾥、佐々⽊⼼⾳、⼤⾕⿇⾐、階⼾瑠李らが名を連ねる。



すでに公開されている特報や予告編が大きな反響を呼び、松坂桃李が身体も感情も“隠すことなく”挑んだ、セックスシーンにも注目が集まっている。


三浦大輔監督は、映画『娼年』での性描写について「ひとつひとつの行為によって、どういう感情が沸き起こり、それを積み重ねることによって、人間と人間の間にどういうコミュニケーションの形が生まれるのか、丁寧に細かく、その解像度を高めて、描いていきました」と言う。



そのため、事前に全てのセックスシーンで画コンテを作成し、それをもとにスタンドイン(撮影の準備のために俳優の代理をする人物)によるビデオコンテを作成、さらに松坂桃李ら出演者による入念なリハーサルを実施。俳優の身体の動きをこと細かくシュミレーションし、それに伴うカメラの位置を徹底的に検証した。5日間に及んだリハーサルでは試行錯誤が繰り返され、これまでの日本映画にはなかった、緻密な“肉体のコミュニケーション”をスクリーンに描こうとする試みは、その後の撮影や編集の段階でも追求された。



そんな撮影について、「ここまで精神的に追い込まれた現場は初めてかもしれません」と松坂は語るが、小西プロデューサーは「俳優・松坂桃李の役者魂と人間・松坂桃李のメンタルの安定感に驚かされました。当然と言えば当然ですが、これはちょっと・・・という気の迷いがほんの少しでも出たらこの役は出来ないと思います。丸1日延々とセックスシーンの撮影が続いても、時には卑猥な台詞を吐いたり過激な描写があっても、何一つ一切ひるまず黙々と取り組む。一方、そういった肉体的にハードなシーンが続く中でリョウという人物のセンシティブな感情の揺れ動きも見事に表現している。本当に大変だったと思います。リョウが娼夫の仕事を全うしていることと、松坂桃李が俳優として役を全うしていることが、現場を見ていると見事にシンクロしていて感動しました」と絶賛している。



「映画『娼年』で、7、8年分の濡れ場をやった感じです」と語る松坂。映画『彼女がその名を知らない鳥たち』で、舞台版「娼年」での濡れ場経験から、白石和彌監督やキャスト陣に濡れ場の“先生”と呼ばれていたことについて話を振ると、「濡れ場のプロフェッショナルとして、副業を見つけたかな(笑)。濡れ場監督とか。出演するのではなく、アクション監督のように監修が必要なところで呼ばれるみたいな。殺陣師?いや、濡れ場師!!(濡れ場師、かっこいいですね!という声に)新しいですね!エンドロールに“松坂桃李”とあって、あれ?どこに出てた?って。“濡れ場指導:松坂桃李”とか」と軽やかに笑った。



映画『娼年』は4月6日(金)より全国公開


(C)石田衣良/集英社 2017映画『娼年』製作委員会


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