安倍首相の発言「180度豹変」の傾向、籠池・山口氏の人物評も

4月2日(月)16時0分 NEWSポストセブン

問題答弁には特徴があることが判明(時事通信フォト)

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「佐川は嘘つきだ」「いいや、籠池のほうが嘘つきだ」──森友学園問題における与野党の応酬は、まるで小学生の口ゲンカのようだが、事の発端がこの人にあることを忘れてはならない。


「私や妻が関係していたということになれば総理も国会議員も辞める」(2017年2月17日・衆院予算委員会)


 安倍晋三首相がいくら断言しても、もうその発言は信用ならない──多くの国民が抱く問題の核心はそこにあるのではないか。これまでの首相の発言を検証すれば、疑われるのも宜なるかな。


 問題発言があっても撤回しようとしない安倍首相が珍しく陳謝したのが、働き方改革のこの発言だ。


「裁量労働制で働く方の労働時間の長さは、平均的な方で比べれば、一般労働者よりも短いというデータもある」(2018年1月29日・衆院予算委員会)


 引用した厚労省のデータに異常値が多数見つかったことから答弁を撤回したのだが、実に意外である。安倍首相は官僚が用意したデータを無視して、自らの思い込みや当て推量だけで発言をするパターンが多いからだ。実例を挙げよう。


「採択されている多くの教科書で『自衛隊は違憲である』という記述がある」(2017年5月9日・参院予算委員会)


 その後、文科省教科書課から「違憲であると断定的に書いている教科書はない」と否定された。


「法人税を引き下げましたが、法人税収は増えています」(2017年10月8日・NHK『日曜討論』)


 野党との論戦で口をついた言葉だが、財務省が同年7月に公表した2016年度の法人税収は2年連続の減少で前年度より5000億円も減っていた。


◆過去を「全否定」できる舌


 このように、安倍首相の問題答弁にはいくつかの分かりやすい特徴がある。典型的なのは、発言が以前と180度変わる「豹変」パターンだ。とくに人物評において顕著で、あの籠池泰典氏についてはこう述べた。


「詐欺を働く人物のつくった学校で妻が名誉校長を引き受けたことは、やっぱり問題があった。こういう人だから騙されてしまったのだろう」(2017年10月11日・テレビ朝日系『報道ステーション』)


 辛辣な批判だが、半年前にはこう言っていた。


「うちの妻が名誉校長になっていることは承知をしておりますし、妻からこの森友学園の先生の教育に対する熱意は素晴らしいという話を聞いております」(2017年2月17日・衆院予算委員会)


 かつては“総理に最も近いジャーナリスト”と呼ばれた山口敬之氏も準強姦疑惑が浮上した瞬間、ハシゴを外された。


「私の番記者だったので、取材を受けたことはある。それ以上でも以下でもない」(2018年1月30日・衆院予算委員会)


 デビュー作『総理』では表紙用に執務室で写真を撮らせ、披露宴にまで出席していたにもかかわらず、この冷淡さ。一時は「官僚の鑑」と評価していた佐川氏をあっさり切り捨てるなど、朝飯前だったのだろう。


※週刊ポスト2018年4月13日号

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