「ええっ!もう!?」『あんぱん』加瀬亮演じるのぶの父親・結太郎が4回で退場に。加瀬「僕はこの先の物語は分かりませんが、この作品が…」
2025年4月3日(木)8時15分 婦人公論.jp
(『あんぱん』/(c)NHK)
今田美桜さん主演・連続テレビ小説『あんぱん』(NHK総合/毎週月曜〜土曜8時ほか)。第1週「人間なんてさみしいね」の第4回が4月3日に放送されました。主人公・のぶの父親である朝田結太郎が、出張から帰る途中の船の上で亡くなるという衝撃の展開に。仕事で各地を飛び回りながらも、妻と娘3人を大切にしてきた結太郎。演じた加瀬亮さんがコメントを発表しました。
——演じる結太郎は、加瀬さんから見てどんな人物ですか?
台本を読んだときに、穏やかで、当時にしては先進的な価値観を持つ人物だという印象を受けました。
娘たちに対しても「女らしくしなさい」というよりは、「膝をすりむいて帰ってくるくらいがいい」と思っているような父親で。
家のことはすべて妻である羽多子さん(江口のりこさん)に任せていますが、それに対してもきちんと感謝がある人だと思っています。貿易の仕事を選んだのは、きっと自由な世界を夢見ていたから。
描かれてはいませんが、「石屋を継げ」と言う父・釜次(吉田鋼太郎さん)にも、「この仕事をさせてくれ」と何度もお願いしたんだと思います。
のぶの心に届くように
——結太郎が娘たちを大切に思い、言葉をかける姿が印象的でした。
ああしろ、こうしろとは言わず、やりたいことに向かって遠慮するなと言ってあげられる父親ですよね。
「女子も大志を抱きや」というセリフが2回出てきますが、脚本家の方がこの言葉を大切にしたいのだろうと思いました。
あくまでも僕が台本を読んだ感覚ですが、強い言い方だとあまり心に残らないような気がして。サラッと言いつつも、のぶの心にしっかりと届くようにできたらなと。そんな気持ちで臨みました。
やなせさんは昔から好き
——この作品に対しての思いを教えてください。
やなせさんは昔から好きな人だったので、今回参加できてうれしかったです。
昔、“アンパンマン”の絵本を読んで、心があったかくなったことを覚えていて。その後、やなせさんの戦争体験の記事をいろいろ読んで、やさしい人なんだろうなという印象がずっと残っていました。
第1回の冒頭にありましたが、変わらない正義とは何なのか。僕はこの先の物語は分かりませんが、この作品がそんなテーマを大切に描いていってくれることを願っています。
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朝ドラ通算112作目となる『あんぱん』は、子どもたちの人気者〈アンパンマン〉を生み出したやなせたかしと、小松暢の夫婦をモデルとした物語。ヒロインの<朝田のぶ>を今田美桜さん、<柳瀬嵩>を北村匠海さんが演じる。2人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した『アンパンマン』にたどり着くまでを描く。
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