男は「殺人教師」か、それとも――綾野剛主演『でっちあげ』公開決定 共演に柴咲コウ、亀梨和也

2025年4月3日(木)15時0分 クランクイン!

三池崇史監督が綾野剛を主演に迎え、2003年全国に衝撃を与えた事件を追ったルポルタージュを映画化した『でっちあげ 〜殺人教師と呼ばれた男』が、6月27日より公開されることが決定。特報とティザービジュアルが解禁された。

 本作は、第6回新潮ドキュメント賞受賞した福田ますみのルポルタージュ『でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相』(新潮文庫刊)を映画化。20年前、日本で初めて教師による児童への虐めが認定された体罰事件。物語より奇妙で恐ろしい事件の記録を基に、三池崇史監督が心臓を締め付けるような緊張感で満たされた時間を作りだした。

 2003年、小学校教諭・薮下誠一(綾野剛)は、保護者・氷室律子(柴咲コウ)に児童・氷室拓翔への体罰で告発される。体罰とはものの言いようで、その内容は聞くに耐えない虐めだった。

 これを嗅ぎつけた週刊春報の記者・鳴海三千彦(亀梨和也)が“実名報道”に踏み切る。過激な言葉で飾られた記事は、瞬く間に世の中を震撼させ、薮下はマスコミの標的となった。誹謗中傷、裏切り、停職、壊れていく日常。次から次へと底なしの絶望が薮下をすり潰していく。

 一方、律子を擁護する声は多く、“550人もの大弁護団”が結成され、前代未聞の民事訴訟へと発展。誰もが律子側の勝利を切望し、確信していたのだが、法廷で薮下の口から語られたのは「すべて事実無根の“でっちあげ”」だという完全否認だった—。これは真実に基づく、真実を疑う物語。

 主人公の薮下誠一を演じるのは、綾野剛。近年は映画『ヤクザと家族 The Family』、『カラオケ行こ!』のほか、社会現象を巻き起こしたNetflixシリーズ『地面師たち』に出演するなど活躍を続ける綾野は「エンタメとルポルタージュの共存、共演者と芝居の総当たり戦。毎シーン呼吸を忘れるほどの魂の揺らぎ、各部署のとてつもない胆力。三池崇史監督の祈りを道標に、ただただ魅了された現場でした」と、2009年の『クローズZEROⅡ』以来実に16年ぶりとなる三池組での日々を振り返る。

 監督は、『悪の教典』、『初恋』、『怪物の木こり』ほか数多くの話題作を手掛け、2025年にはドラマ『新・暴れん坊将軍』(テレビ朝日系)でも監督をつとめるなど精力的に活躍を続ける三池崇史。実話をもとに人間の静かな恐ろしさを描いた本作は三池の作品群の中でも異色となっており、自身も「余計な演出をできるだけ排除し、冷静に作り上げたつもりです。ですから、この恐怖は本物です」と自信をのぞかせた。

 共演は、『着信アリ』、『喰女 クイメ』に続く三池作品出演となる柴咲コウ。そして『怪物の木こり』で主演を務めた亀梨和也と、いずれも三池と再タッグとなる2人が、本作でも刺激的な存在感を放つ。さらに、木村文乃、大倉孝二、迫田孝也、光石研、北村一輝、小林薫ら実力派キャスト陣が集結し、三池監督が語る「冷静な恐怖」を体現すべく演技合戦を繰り広げる。

 特報映像は、小学校教諭・薮下誠一(綾野剛)が、児童・氷室拓翔(三浦綺羅)に「なんでこんな簡単なことできないんだろうね」「生きてる価値ないから死んだほうがいいかも」「死に方教えてあげようか」と暴言を吐くなど、執拗かつ凄惨な虐めを行う描写からスタート。拓翔の母、氷室律子(柴咲コウ)は虐めに気づくと涙ながらに学校へ訴える。

 それから一転、人が変わったように体罰の疑惑を否定する薮下の姿が。謝罪の場となった保護者懇談会での追求の目と、これを嗅ぎつけた週刊春報の記者・鳴海三千彦(亀梨和也)から追われる日々。過激な言葉で飾られた記事は瞬く間に世の中を震撼させ、マスコミの標的となった薮下の日常が壊れていく様子が、不協和音とともに描かれていく。この耐え難い緊張感と底知れぬ絶望感は、どこまで続くのか…?

 ティザービジュアルは、綾野演じる薮下誠一をアップで捉えたもの。彼の顔は絶望、失意、緊張、混迷、あるいは解脱(?)など、一言では言い表せない様々な感情を想起させる表情で、見る者の想像を刺激するインパクトの強いビジュアルとなっている。今後は各キャストそれぞれのビジュアルも解禁される予定。

 原作者の福田ますみは、本作について「これは真実の物語だ。細部にまでこだわった迫力の映像が、学校現場で起きたありえない狂気を、そしてそこから増幅された社会の狂気をリアルに描いている。主人公が、たまりにたまった怒りを爆発させるシーン、綾野剛さんの鬼気迫る演技は鳥肌ものだ。観客にとっては、あっというまの129分だろう」とコメントを寄せている。

 映画『でっちあげ 〜殺人教師と呼ばれた男』は、6月27日より全国公開。

※キャスト、監督、原作者、プロデューサーのコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■綾野剛(薮下誠一役)

エンタメとルポルタージュの共存、共演者と芝居の総当たり戦。毎シーン呼吸を忘れるほどの魂の揺らぎ、各部署のとてつもない胆力。三池崇史監督の祈りを道標に、ただただ魅了された現場でした。ぜひ劇場で目撃して頂けたら幸いです。

■三池崇史(監督)

この映画は、現実に起こった事件に基づいている。さらに正確に言うと、ジャーナリスト・福田ますみ氏による渾身のルポルタージュ『でっちあげ』を核にして作り上げたエンターテインメント。「殺人教師」にでっちあげられた男の、怒りと恐怖、そして、哀しみに包まれた人生の記録です。

余計な演出をできるだけ排除し、冷静に作り上げたつもりです。ですから、この恐怖は本物です。何よりも恐ろしいのは、人ごとではなく明日、あなたの身に起こるかもしれない人災であるということ。被害者にも、いや加害者にも、あなたはそのどちらにもなり得るのです。

■福田ますみ(原作)

「よくこんなリアリティゼロの下手な小説を書くな。いくら小説だからって、もう少し現実にありそうなストーリーを考えろよ。えっ、これほんとうにあったこと? マジか!」。ある読者が、拙著を読んで寄せた感想である。

そう、これは真実の物語だ。細部にまでこだわった迫力の映像が、学校現場で起きたありえない狂気を、そしてそこから増幅された社会の狂気をリアルに描いている。主人公が、たまりにたまった怒りを爆発させるシーン、綾野剛さんの鬼気迫る演技は鳥肌ものだ。観客にとっては、あっというまの129分だろう。

■和佐野健一(企画・プロデュース)

このルポルタージュに出会った瞬間、これは今すぐ映画にすべきだと確信しました。誰かを糾弾するためでも、「真実とは何か?」という難解なテーマを投げかけるためでもありません。三池監督、綾野さん、そして素晴らしい俳優陣の想いが、この作品をただひたすら純粋に、心の奥深くに突き刺さるエンターテインメントへと昇華させてくれました。

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