朝ドラ出演で大ブレイク前夜か? 業界注目の清野菜名

4月3日(火)7時0分 NEWSポストセブン

業界注目の清野菜名(NHK公式HPより)

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 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は、業界が注目する女優・清野菜名のブレイクを予想。


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 犬役の織田裕二と猫役の菜々緒が印象的だった『OPEN HOUSE』のCMに今年1月からTOKIO長瀬智也が出演。かつて自身が主演したドラマ『マイ ボス マイ ヒーロー』(日本テレビ系)での教室風景さながらに「平米」や「立地」といったワードに首を傾げるのが「夢見る小学生 転校生」編だ。


 長瀬の後ろに座るクラス委員長役は清野菜名だが、ネットで「あのカワイイ女の子は誰?」と話題になっていることに、まだ、そこまでの知名度なのかと驚かされた。


 清野は現在23才。同年代には、二階堂ふみ、土屋太鳳、川口春奈、広瀬アリス、早見あかり、吉岡里帆、そして川栄李奈と、名前と顔を一致させて久しい主演級の女優が勢揃いしている。確かに彼女たちに比べて清野菜名の知名度は落ちるし、『OPEN HOUSE』の他にも、『cleadew リペア&モイスト』『ラクスル』『モンダミン』、『アクエリアス』、坂口健太郎と別バージョンの『DODA』、唐沢寿明と共演した『ミツカン』などなど実に多くのCMで見かけるわりには、件の女優たちや広瀬すずなどと違って、「また出てる」感がない。


 連ドラや映画、舞台を含め、作品によって清野が変幻自在に立ち回りすぎることが、顔と名前を覚えてもらえない理由の一つなのだろうか。


 そんなジレンマからなのか、業界人の間では「清野菜名をいつから知っていたか」「どの作品で注目したか」と、その早さを自慢するような会話が最近特に聞かれる。


 清野菜名が現在所属しているのは『ステッカー』なる事務所。筆頭は松嶋尚美で、他に笑福亭鶴瓶の息子、駿河太郎も所属している。つまりは“鶴瓶カラー”が色濃い事務所ゆえか、バラエティー番組のディレクターやプロデューサーに「清野菜名」の知名度は高い。


 その中の一人で、ドラマや映画の演出も手掛ける日本テレビの徳永清孝氏は、映画『TOKYO TRIBE』に清野が出ることになった理由からよく知っていた。


 そのアクションの巧さと潔い脱ぎっぷりが話題になった同作のオーディションに初め落ちていた清野は、後に行われたアクション部門でのオーディションに合格し、ヒロインとなる。アクションの他に特技は、バク転、殺陣、ギター、ドラム…と“女子”のそれとは一線を画している。


 また、同局のスター演出家、水田伸生氏は、『ゆとりですがなにか 純米吟醸純情編』で清野と仕事をしていて、「まず頭がいい」「芝居に迷いがない」「将来性ある女優」と絶賛だ。


 そんな清野が全国ネットの連続ドラマで初主演したのは昨年10月期のこと。あの『やすらぎの郷』に続く「帯ドラマ劇場」第2弾として放送された『トットちゃん』(テレビ朝日系)で黒柳徹子役を演じたのである。その前年の16年にはテレ朝系列のメ〜テレ制作の連ドラ『まかない荘』に主演し、その前年の15年には映画『東京無国籍少女』に主演している。


 ちなみに、筆者に強烈な印象を与えたのは15年1月期の『ウロボロス〜この愛こそ、正義。』(TBS系)だった。主演は生田斗真で、その生田の熱烈オファーにより小栗旬が共演。他に吉田鋼太郎、吉田羊、光石研、ムロツヨシ、綾野剛ら、通好みの演技派が多数出演する中でも異彩を放っていたのが清野菜名だった。



 若いのにミョーに存在感があり、決して明るくはない作品の中で、彼女が出てくると急に照明が強まったようにパッとトーンが上がった。同時に“上から目線”な言動が少々気になったが、実はとても重要な役どころで、一連の演技は記憶に残るものとなった。


 その記憶のまま、生田との熱愛報道に納得。メ〜テレの玄関やスタジオ前室などに貼られている彼女がセンターにいる『まかない荘』のポスターに惹きつけられた。


 当時、清野菜名にインタビューをした同局の徳重杏奈アナによると、「大胆な演技で知られていましたが、素顔は控えめな印象でした」とギャップに驚いた様子。だが、当時21才という若さに相応しく「周りの共演者の皆さんに愛され上手な“妹キャラ”という印象もありました」とのことだった。


 ちなみに、ローカル誌のインタビューで、生まれ故郷である愛知県のテレビ局のドラマに主演できたことに「いままでやってきて本当に良かったです」とコメントしていた清野菜名。「いままでやってきて…」は、“仕事”はあったが、ボディダブル(代役)のようなオファーが続き、バイトで繋ぎながら続けてきたことを指していたのかもしれない。


『まかない荘』では料理人役ということで「料理教室に通いました」と努力家な一面を覗かせつつ、「遊び心あるファッションも、ぜひ見てほしいです」とも言っている。


 実は清野菜名に最初に注目したのは同年代の女性なのである。それは彼女が07年、ファッション誌『ピチレモン』のオーディションからモデルになったからで、『まかない荘』の紹介文にも「カジュアル系おしゃれ女子から人気」とある。


 09年には『グラビアJAPAN』で準グランプリを獲得し、映像デビューは11年の『神話戦士ギガゼウス』(関西テレビ)だ。


 この経歴を「順調」というか「苦労してきた」というかといえば、件の同年代女優に比べたら後者なのかもしれない。


 だが、そんな清野菜名がいよいよ多くの視聴者に存在を印象づけるときがやってきた。4月2日にスタートした連続テレビ小説(朝ドラ)『半分、青い。』(NHK)の「東京・胸騒ぎ編」のキャストとして選ばれたのである。


 清野は、主演の永野芽郁に大きな影響を与える少女漫画家、豊川悦司のアシスタント役で、HPには永野演じる鈴愛の「生涯の親友となる」とある。


 昨今の朝ドラといえば、ヒロインの家族や親友役からブレイクし、数作後にヒロインとなる“パターン”がポピュラー。土屋太鳳はまさにそうだし、高畑充希も同様である。


 大ブレイク前夜の清野菜名の顔もすぐに浮かばなければ、名前の読み方もわからなかったとしても、まだ間に合う。時代がやっと清野菜名に追いつきそうだ。

NEWSポストセブン

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