フジ第三者委の報告受け“物言う株主”ダルトン社が声明 取締役会を「オールドボーイズクラブ」と一刀両断
2025年4月3日(木)15時34分 スポーツニッポン
元タレント中居正広氏の性暴力に端を発するフジテレビの一連の問題に関し、第三者委員会による調査報告書の公表を受け、フジ・メディア・ホールディングス(FMH)の株主である米投資ファンド「ダルトン・インベストメンツ」が3日、公式サイトで声明を発表した。
ダルトンは「第三者委員会の調査報告に関する初期的コメント」と題した文書を掲載。
第三者委員会の調査に対し感謝する一方で、日枝久・前取締役相談役らの責任を追及。「日枝氏によって指名された社内の役員と日枝氏の知己として招聘された社外取締役は、日枝氏の時代を終わらせて次世代に経営を委ね、コーポレートガバナンスを機能させようという意識がありませんでした。そもそもコーポレートガバナンスが機能していないという認識すらなかったのではないかと思います!今回の未曽有の危機を招いた責任は、日枝氏のみならず、オールドボーイズクラブと揶揄されるグループである取締役会の構成員全員にあります。残念ながら、これはエイプリルフールのジョークではありません」と断じた。
さらに「そして、2025年3月31日の清水社長の記者会見では「いつまでに信頼を回復して、スポンサーに戻ってきていただけるようにする」ということが明確にされませんでした。清水社長は、スポンサーが戻るか戻らないかはスポンサーが判断することで、自分たちはただ「人権・コンプライアンスの強化策」を実行するだけという回答を行いました。これはリーダーシップではありません。皮肉にも、アンケートにもあったように、「役員が日枝氏の方ばかり見て行動している」「実力や素質に関係なく日枝氏に気に入られた人物が出世する」など社員の過半数の意見が露呈する会見となりました。現場や従業員に対してこれ以上不安を与えることは、株主として許し難いです」と厳しい言葉を並べた。
フジテレビは同社を巡る一連の問題に関して、3月31日に第三者委員会の会見と、同局の清水賢治社長の会見開いた。