堀夏喜&田辺桃子、互いの恋愛観に共感「嫉妬するより…」 理想のプロポーズも告白
2025年4月4日(金)12時0分 マイナビニュース
●『きみは面倒な婚約者』が実写ドラマ化
3月3日よりTELASAにて配信中のテレビ朝日&TELASA 恋愛ドラマシリーズ『きみは面倒な婚約者』。原作は、紙・電子合わせて総発行部数200万部を突破している、椎野翠氏と兎山もなか氏による同名コミックだ。
そんな大人気作品が、FANTASTICS・堀夏喜×田辺桃子によるW主演で待望の実写化。老舗の洋菓子メーカー『加治屋フーズ』の社長令嬢にして、入社4年目の広報部員であるヒロインの加治屋紫乃役を田辺、社長である父親が政略結婚のために決めた婚約者で、同じ会社の営業部エース「シゴデキ社員」こと橘はじめ役を堀が演じる。2人の関係性が織りなす、「もどかしくてキュンとする=もどキュン」オフィス・ラブストーリーの結末に注目だ。
今回は、W主演を務める2人にインタビュー。撮影を通して抱いたお互いの印象やお気に入りのシーン、さらには役と重なる恋愛観についても話を聞いた。
○堀夏喜「モテ仕草は練習中」 キャラクターとの共通点も語る
——最初に、ご自身の役の紹介をお願いします。
堀:橘はじめです! 28歳です!
田辺:面接みたい(笑)
堀:橘は、実は御曹司であることを秘密にしていて、それがコンプレックスでもあります。仕事では完璧でスマートだけど、紫乃のことになるとちょっと不器用で、そのちぐはぐさが面白いキャラクターです。
田辺:紫乃ちゃんは誰かのために何かをすることがすごく好きで、仕事も一生懸命な子です。自分のお父さんが社長の会社で働いているからこその苦労はもちろんあるんですが、その環境も自分の力で良いものにしていきたいと思えるようなまっすぐさがあります。
——人気コミックの実写化ということで、演じるにあたって意識したことはありますか?
堀:もちろん原作を大事に演じるのは大前提ですが、100%忠実な再現を求めないようにしています。僕の性格上、原作通りに演じようと思うと動きが硬くなってしまったことが過去にあり、たたずまいや雰囲気はしっかり捉えながら意識しすぎないようにしました。
田辺:紫乃ちゃんはモノローグが多いんですが、漫画ではト書きで書かれていることが映像として楽しめるのは実写ならではだと思うので、完璧なお嬢様じゃない、人間味あふれる紫乃ちゃんを大切にしたいなと思って演じました。
——お気に入りのシーンがあれば教えてください。
堀:1話の、2人が食事を終えて橘が紫乃を家まで送って帰るシーンです。撮影自体は寒波に当たってめちゃくちゃ寒かったんですが、現場の空気感がすごく良くて、温かい雰囲気の中で撮れました。
田辺:オフィスではそれぞれの思惑や周りからの見られ方があるので、誰の目も気にせず2人の素でいられるシーンで、私もすごく好きです。
——田辺さんはいかがでしょう。
田辺:1話の後半で、橘さんに言いたいことが積もり積もって気持ちがあふれてしまって、思わず泣いてしまったところに橘さんが来てくれるシーンがあるんですが……。
堀:うんうん。
田辺:政略結婚が決まる前からの流れも汲んだ場面で、久しぶりにラフに2人で話せることもあって、原作でも好きだしドラマでも好きなシーンでした。
堀:最初の田辺さんのお芝居が本当に素晴らしくて、モニターで見ながらすぐに引き込まれましたし、そこに自分が入っていく緊張感もありました。ただ、自分たちもスタッフさんもすごく集中し、洗練された空気感で撮影できたので僕も印象深いシーンです。
——お互い、役と似ていると思うところはありますか?
田辺:堀さんは、優しいな、素敵だなと思う行動をさらっとやっていることが多くて。橘さんもとてもスマートなキャラクターなので似ているなと思いました。
堀:嬉しい! 元々は、良く見られようと狙ったようなことをするのは恥ずかしいと思ってしまうタイプなんです。今回、橘さんを演じる中で練習させてもらっています。
田辺:あっ、あれ練習中だったんですね。
——では、撮影が終わった頃にはスマートなモテ男になっているかも……?
堀:そうなれるか、終わった瞬間全部一気に抜けているかもです(笑)。紫乃さんは“心の声ダダ漏れ”で考えてることが表情にも全部出てるんですけど、撮影のときの田辺さんの表情が全部絶妙すぎて。「これ田辺さんじゃないとできないでしょ」っていう場面もすごく多くて、御本人もすごく面白い方なので、そういう楽しい部分は共通点かなと思います。
●恋愛観&理想のプロポーズを告白
○恋愛は「話し合いが大事」 理想のプロポーズは海の上で…
——思いがすれ違いながらも少しずつ2人の距離が近づいていく本作ですが、ご自身の役の恋愛観には共感できましたか?
堀:僕はすごく共感できます。社長令嬢として周りからどんな目で見られてもそこから逃げない紫乃さんを、橘はすごくリスペクトしてるんですけど、僕自身も相手を尊敬できるかどうかがすごく大事だと思っていて。めちゃくちゃ負けず嫌いな性格なので、相手に負けたくないというスイッチも入るし、家族や友達も含めて尊敬できる部分がある人と一緒にいたいです。
田辺:イヤだと思ったことはちゃんと相手に伝えたいけど、感情が先に来て思わず泣いてしまうという気持ちは良く分かるので、そこは紫乃ちゃんに共感できる部分です。不満をため込まずに相手に言いたいけど、それで相手が傷つくことも想像してしまって、上手く言えなくて結局泣いてしまうというか……。
——堀さんはもしそんな場面に遭遇したら、どう対応しますか?
堀:えっ……(少し固まる) ……たぶん今みたいな顔しますね……。一回びっくりする時間があって、その後から「よし、慰めよう」と行動に移すと思います(笑)。
田辺:あと、紫乃ちゃんは結構ヤキモチを焼くタイプなんですけど、私はそこまで思わない方なので、演じながらも「紫乃ちゃん、橘さんと花澤さんが話してるだけで嫉妬しててかわいい〜」と思ったりしてました。
——嫉妬の感情は全くないですか?
田辺:あまり思わないかもしれないです。とは言っても、例えば「夜遅くまで女性と2人っきりでご飯に行っている」みたいな明らかなシチュエーションだと、「おやおや……?」とはなるかもしれないです(笑)。
堀:嫉妬というか、「それは違うんじゃない?」ってはっきり言いそう。
田辺:そうかも。モヤモヤするくらいなら直接言っちゃいますね。
堀:僕も理屈っぽいところがあって、気になることがあったら「それは違くない?」って思う方なので、嫉妬はあんまりしないかもしれない。
田辺:わかるわかる。やっぱり話し合いが大事だよね。
——お二人は、紫乃と橘のような“すれ違いまくりラブコメディー”は起きなさそうですね(笑)。
田辺:そうなったら「ちょっと私たちすれ違ってない?」って話し合いになりますね。
堀:うん、1回すり合わせをしたいです(笑)。
——かなり現実的な恋愛観を伺ったところですが……本作では結婚を前提としたお付き合いが描かれています。ズバリお二人の理想のプロポーズはありますか?
田辺:私は堅苦しいのは全然いらなくて、気持ちさえこもっていれば。フラッシュモブのような派手なのは恥ずかしくなっちゃうかもです、そのくらいですかね?
堀:……今までの人生で1回もプロポーズをする想定をしたことがないので……。
——困らせてしまってすみません! 今ちょっと考えてみていただけると。
堀:あっ! 最近ロケでクルーザーに乗る機会があったんですが、クルーザーがすごくて。もう1回乗りたいので、クルーザーでプロポーズします。
田辺:えーっと、ちょっと待って?
堀:いや、クルーザー本当にすごくて。映画とかで見るようなすごいのに乗せていただいたんですよ。ロマンチックですし、あれはたぶん喜ばれるだろうなと思います。
田辺:それ、自分が乗りたいだけじゃん! (笑)
——じゃあ、購入しちゃうっていうのもありですね?
堀:とんでもないこと言いますね!?
田辺:確かに、持ってるクルーザーにお呼ばれされたら素敵かも?
堀:いやいやいや。そんな壮大なプランはちょっと大丈夫です!
■堀夏喜
1997年、愛知県生まれ。ダンスを7歳から始め、2016年にFANTASTICSを結成。アーティスト活動の一方で、ドラマ『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』(21)や『サブスク不倫』(23)に出演し、2024年には『スパイの人事部』でドラマ初主演を果たすなど、俳優としての活動の幅を広げている。地元の愛知では冠番組にてMCを担当し、自己成長を目指すバラエティ番組にも挑戦中。FANTASTICSとしては7月にさいたまスーパーアリーナにてスタジアムモードで3daysのライブを開催予定。
■田辺桃子
1999年、神奈川県生まれ。2009年、金曜ドラマ『コンカツ・リカツ』(NHK)で女優デビュー。『癒やしのお隣さんには秘密がある』(23)で主演を務め、『お迎え渋谷くん』(24)ではヒロインを演じるなど、近年話題作に次々と出演している。