次は小芝風花の「順番」、朝ドラから5年“勝負の年”に

4月5日(金)7時0分 NEWSポストセブン

大ブレイクが期待される小芝風花

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 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は女優・小芝風花について。


 * * *

「時代」ではなく、「順番」と書かせていただいた。


『女性セブン』の「好きな朝ドラヒロインランキング」アンケートで見事1位に輝いた波瑠が主演した2015年度後期の連続テレビ小説『あさが来た』(NHK)で、「あさ」(波瑠)の娘、「千代」を演じていた小芝風花に、ついに「順番」がやってきたのである。


 元祖・キャリアウーマンと言っても過言ではなかった母・あさの生き方に反発し、ぶつかることが多かった千代を美少女・小芝が好演していたことは、“朝ドラ”ファンには周知の事実。 


◇“朝ドラ”で親友役だった吉岡里帆は大ブレイク


 ちなみに千代の女学校の親友役で、千代とは逆に、あさに心酔していた「宣」(のぶ=のぶちゃん)を演じていたのは吉岡里帆だった。


 物語の後期、眼鏡少女として、お茶の間に顔を売った吉岡は、朝ドラ終了直後に『ゆとりですがなにか』(日本テレビ系)、さらに翌年は『カルテット』(TBS系)と話題作に次々出演。CMでも、眼鏡女子のまま「URであ〜る。」と歌った『UR都市機構』を筆頭に、一気に契約社数を増やしていったものだ。

 

 吉岡は小芝より4才上。売り出すには「今だ」とばかりに、関係者が一丸となり、「主演女優」「CM美女」への階段を駆け上がらせたという感がある。


 つまり、小芝は吉岡に遅れをとってしまったワケだが、そこには彼女の年齢の若さや、事務所(オスカープロモーション)内での順番も関係していたのではないかと思われる。

 

 小芝は『全日本国民的美少女コンテスト』ではなく、『イオン×オスカープロモーション ガールズオーディション2011』のグランプリ獲得者。2011年11月のことである。


 そんな小芝の名前がマスコミに大きく取り上げられたのは、実写版『魔女の宅急便』で主人公のキキを演じたとき。2014年3月のことだ。特に日本テレビの情報番組での番宣の勢いがものすごかったと記憶している。

 

 が、私が、小芝に注目をしたのは、その前年、2013年のクリスマスにオンエアされた『スケート靴の約束〜名古屋女子フィギュア物語〜』(テレビ愛知)だった。


 小芝は、事務所の“先輩”である本田望結本田真凛らと共に出演していた。実は小芝も幼少期からフィギュアスケートを習っていたのである。フィギュアの前は器械体操を習っていたとのこと。あのルックスだから、もしもそのまま練習を続けていたなら、日本を代表する美人アスリートになっていたに違いない。


 その後、『あさが来た』により、朝ドラのメイン視聴者層(F3=50才以上の女性)に顔を売った小芝。


 以前、「NHKには、自局で名前を売った“スターの卵”をしっかり育み、自局の連続ドラマに主演させて、さらに知名度を上げる“パターン”がある」と書かせていただいた。『あまちゃん』の松岡茉優の『水族館ガール』、『あさが来た』の清原果耶の『透明なゆりかご』などがその代表例。


◇『トクサツガガガ』でオタク女子の心情を好演


 果たして、小芝にもその順番がやってきて、今年1月期の「ドラマ10」『トクサツガガガ』は、多いに話題作となった。


 原作者は、丹羽庭氏で、現在も『ビックコミックスピリッツ』で連載中。特撮オタク女子の心情や葛藤を描いている人気作だ。


 共演の寺田心や倉科カナ、木南晴夏、さらに母親役の松下由樹ら、演技派たちに助けられてはいたものの、主演の小芝は、原作を読み込み、吹き出しの横に記された手書きの小さな文字を覚えてアドリブに活かすなど、懸命に取り組んだと言われている。


 小芝は、4月16日の誕生日で22才になる。というワケで、『トクサツガガガ』の中でOL役をしていても全く違和感がなかったし、まだ子役感が抜けていなかった『スケート靴の約束〜』や『あさが来た』の頃から、ぐんと女っぽさを増したことにも注目が集まった


 さらに、自身の努力によって、オタク女子のデリケートな部分や、特に母親との対立(『あさが来た』に続いて……苦笑)を見事に演じ切ったのである。この作品での彼女の演技や存在感は、テレビ界の賞に匹敵するのではないかと思う。それぐらい、素晴らしかったのである。


 大阪府堺市出身なので、バラエティー番組では時折、関西弁が出る。現在、MCをつとめている『オスカル!はなきんリサーチ』(テレビ朝日系)でも、事務所の後輩でもあり年少の岡田結実や籠谷さくらを前に、“仕切り屋”の“毒舌キャラ”と受け取られることがあるのは、関西のノリと、その役割のせいだろう。


 さらに、80年代のニューミュージックに詳しいという一面もあるそうだ。それは、フィギュアスケート場までの送り迎えをしてくれていた母のクルマでかかっていたのが、松山千春や甲斐バンド、長渕剛らの曲だったから。


 中でも松山の大ファンだったという母が、『大空と大地の中で』で歌われている 風と花から、風花と名付けたと聞いた。


 現在、事務所の先輩・上戸彩とTikTokのCMに出ているが、ここでも、ただ美少女というだけでなく、上戸と、ちゃんと“お芝居”している小芝なのである。


 事務所関係者は「今年が勝負の年」と公言。3月28日から「ひかりTV」×「大阪チャンネル」で配信中の『TUNAガール』に主演しているほか、彼女が22才の誕生日を迎えたあたりから、解禁される作品情報もあるのではないかと思う。


 やっと回ってきた小芝風花の順番。彼女のさまざまな取り組みに興味津々だ。

NEWSポストセブン

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