メインキャストが登壇、オーディションの思い出などを語った!アニメ『mono』先行上映会オフィシャルレポート
2025年4月6日(日)15時53分 ABEMA TIMES

2025年4月5日(土)、『monoをみる会 〜TVアニメ「mono」先行上映会 in 東京〜』が開催され、オフィシャルレポートが到着した。
『mono』は、『ゆるキャン△』で知られるあfろ氏が、現在「まんがタイムきららキャラット」(芳文社)にて連載中の人気4コマ漫画。写真部と映像研究部が合体した「シネフォト部」に所属する女子高生たちの日常を、舞台となる山梨県甲府市の景色とともに描かれる。
新宿バルト9で行われた『monoをみる会 〜TVアニメ「mono」先行上映会 in 東京〜』。第1話の先行上映後、メインキャストである雨宮さつき役・三川華月、霧山アン役・古賀葵、敷島桜子役・遠野ひかる、秋山春乃役・上田麗奈、駒田華子役・河瀬茉希の5名が登壇し、仲良しトークに花を咲かせた。
“甘々なキャスト陣”が贈る「使ってみたい! 行ってみたい!」“モノ”ガタリ

三川の「第1話は楽しめましたでしょうか?」という問いかけに、客席からは大きな拍手が送られていたことからも、アニメはファン納得の出来だった様子。「mono〜!」のコール&レスポンスも行われ、放送前からすでに高いファンの熱量に、キャスト陣も驚く。また河瀬は前の4人の挨拶を見守りながら、「ここのみんな甘々なので(笑)」とコメント。しっかりした立ち回りにどこか華子が重なり、5人の空気感が早くも伝わってきた。
まず第1話を観た感想を聞かれると、「みんなが動いてる〜!」と感動したという三川。原作コミックとアニメ、どちらの良さも詰まっていて、出演する身ではあるものの「すごくいい、素敵な作品だ!」と感じたと、素直な想いを語る。これに共感を示した古賀は、アニメのこだわりが見えたシーンとして、冒頭での印象的な自然風景や、アンの細かな動きを丁寧に描いたシーンをピックアップ。
遠野も、写真や映像で観た景色と、実際に行って見た景色が違うのに加え、アニメになることでまた違う面白さが見えたと語った。桜子をはじめ、第2話以降も個性豊かなキャラクターが登場するということで、「期待が高まる第1話だったのではないでしょうか?」と、自身もワクワクした面持ちだった。

アニメならではの良さを挙げてくれたのは、上田と河瀬。上田は、さつきたちが初めて360度カメラを使うシーンの演出が印象的だったとのこと。実在するものや場所が出てくるという本作ならではの魅力に触れながら、アニメを観ることで「私も使ってみたい、行ってみたい!」とより強く思ったと語る。
また上田は、キャラクターたちの掛け合いにも着目。第1話時点で仲が良くコミカルでとても可愛いムードが漂っているけれど、全話録り終わったキャスト目線からすれば、今後ますますその感じが増していくはず……?と匂わせ、「みんなに早く観てほしいな〜!」と満面の笑みでキャストも客席も和ませていた。
また河瀬からは、原作でも流れていたのでは?と思えるほど、作品にピッタリな劇伴にも、作り手の愛を感じたとの声が。会場に流れるBGMについても「スキップしたくなるような」と表現しつつ、「自分は何年してないんだろう……?(笑) そんな私でさえ、飛び跳ねたくなるようなポップさがいいなと」と、音楽面の魅力も語ってくれた。
オーディションは手応えなし!? でも「この5人なら、私頑張れるかも!」

ここで出演が決まった当時を振り返った一同。実は本作は、5人揃っての場で合格がサプライズ発表された。三川はオーディション中、なかなかさつきのキャラクターが掴めず苦戦していたと語るが、全話録り終えた今は「さっちゃん役がピッタリだよと言ってもらえたり、自分でも見つけた共通点があって」と、さつきへの理解が深まっているようだ。『mono』の物語を歩むほどに、さつきの良さもどんどん伝わっていったら嬉しいと、会場に語り掛けていた。
合格発表という嬉しい瞬間を、みんなと味わえたのが幸せだったと思い起こしていた古賀。役柄について「アンちゃんはさっちゃんが本当に大好きで、さっちゃんを中心に人生が回っているくらい、思い立ったらすぐ行動の子。ただ意外と周りが見えているところも」と鋭く人物像を捉えつつ、「私もひねり揚げが食べたくなりました!(笑)」とアンを彷彿とさせるお茶目な発言で、会場を笑わせる。

遠野は桜子には、さつきとまた違った掴みどころのなさがあると言い、演じるうえでは難しさも面白さもある役柄を、「オーディションのときから、この子の幅をどこまで作るか、考え向き合っていました。なので決まったときは、『任せていただけるんだ! 行けるところまで絶対魅力を引き出すぞ!』というワクワク感と、気が引き締まる想いでした」と振り返る。
そんな3人に対して、合格できたことが驚きだったと明かしたのは、上田と河瀬。上田は「春乃役が決まったのが信じられないくらい、動揺してしまって」と語るほど、オーディション時に出されたさまざまなディレクションを時間内でまとめきれず、手応えがなかったと告白。ただ、春乃のことをもっと読み解かなければとは思いながらも、合格発表時にみんなと掛け合ったことで「この5人なら、私頑張れるかも!」と思えたと語る。そして「ラブ」と指ハートでアピール。
さらに古賀から続いていた「ひねり揚げが食べたくなりました」発言も添えられ、これには河瀬が「(指ハートじゃなくて)ひねり揚げのポーズだった?」とツッコミ。指ハートを出し合う4人について「アフレコ中もずっとこんな感じです(笑)」と、裏側の様子まで教えてくれた。

そんな河瀬もオーディションでは、華子を今より少し低めのトーンで作っていたそう。しかし「もっと高くてもいいね」といったディレクションを受け、自分で大丈夫だろうか……と不安があったことを吐露。その後の最終オーディションでは、素のトーンでの自己紹介を求められ、今日のように5番目に話す順番を活かして、4人の質疑応答を参考に勢いよく模範解答を述べてみせたという裏話が。「その感じが華子さんっぽかったのかも?」とオーディション秘話を聞かせてくれた。
“片手にはひねり揚げ”で、何気ない週末の日々を楽しんで

この先行試写会から1週間前となる3月29日(土)には、『monoをしる会 〜TVアニメ「mono」先行上映会 in 山梨〜』にも出席した5人。初めて5人揃って作品舞台である山梨へ行けたことに、三川さんは「ワクワクで嬉しい気持ちでしたね」と笑顔を見せる。サプライズゲストにはエンディングテーマ『ウィークエンドロール』を担当するhalca、さらに県央ネットやまなし代表、甲府市長も駆け付け、山梨愛溢れるイベントを全員楽しんだ様子。また上田と河瀬はこのとき初めて山梨に訪れたそうで、「みんなでもっと観て回りたかった〜!」と、次の機会が待ち望まれる声が上がっていた。
束の間のイベントも気付けば最後の挨拶に。まず河瀬は、「オーディションから考えると長い時間が経っていることもあり、遂に第1話がスタートするのが嬉しいです。キャストはもちろん、スタッフのみなさまも愛を注いでいる作品なので、それが観てくださる方にも届けば幸いです」と、素直な想いを語る。
「旅先の魅力もたくさん伝わる作品だと思います」と切り出したのは上田。「春乃さんは普段だら~んとしていて怠け者ですが、漫画への情熱を持っていて、少し天然で抜けている部分ではみんなを巻き込んでいく人なのかな?と思いました。春乃さんがみんなと出会い、どんどん仲良くなり、思い出を作っていく様子を楽しんでいただきながら、みなさんにも『現地に行ってみたいな』と思っていただけたら嬉しいです」とファンに伝える。

桜の季節に“桜”子が届けられることにも喜びを表していた遠野は、最終話の収録が終わる際、やり切った気持ちと共に寂しさがあったと言う。ただアニメの放送が始まることで、「ここからまた“楽しい!”が始まるんだ!」という気持ちになれているそう。「週末の何気ない、ちょっとときめいてワクワクへと連れて行ってくれるアニメとして、楽しんでいただけたら嬉しいです!」と呼びかけていた。
古賀は「“mono”って何だろう?という疑問や、何もないように見えて実はすごく幸せだったんだなと感じる日常の幸せが、たくさん詰まっている作品です」とコメント。「ひとりでお出かけをするのももちろん楽しいし思い出になるけれど、誰かとどこかに行って景色を見たり何かするのも、すごく楽しいと思うので。ぜひ週末はお外にお出かけしてみていただけたら」と、『mono』を通して広がる新しい世界や価値観について語る姿が印象的だった。
ラストを任された三川は、「とにかく一言。面白い作品なので、これからもずっと『mono』を観てください!」と力一杯のメッセージ。「片手にはひねり揚げを持ちながら! みんなで最後まで楽しく観ましょう!」と、元気よくイベントを締め括ってくれた。
降壇前の写真撮影では、monoの“m”を作ったり、指ハートならぬ“ひねり揚げポーズ”を取ったりと、最初から最後まで和気藹々としていた。