「決勝進出は最低限」関東Bが2年連続の頂上決戦へ!永瀬拓矢監督代行「“悲願”達成へチーム一丸となって」/将棋・ABEMA地域対抗戦

2025年4月6日(日)11時0分 ABEMA TIMES

 今年こそ頂点へ——。東京・神奈川で構成される関東Bが2年連続の決勝進出を決めた。全国を8つのブロックに分け、エリア対抗の形式で行われる団体戦「ABEMA地域対抗戦2025 inspired by 羽生善治」の準決勝第1試合、関東B 対 中国・四国が4月5日に放送された。注目の試合は、千日手を合わせて全10局に及ぶ大激戦を展開。最終局で監督同士がぶつかり合った結果、関東Bの永瀬拓矢監督代行(32)が勝利し、最終スコア5勝4敗で決勝進出を決めた。

【映像】対局中とは一変!?ホッとした表情の永瀬九段

 強豪チームがぶつかり合った準決勝第1試合は、想像を超える大激戦が繰り広げられた。ステージ1では中国・四国の山崎隆之監督(44)、糸谷哲郎八段(36)、菅井竜也八段(32)が実力を発揮し、3勝2敗でリードに成功。関東Bからは永瀬監督代行とチーム最年長の郷田真隆九段(54)の2人がステージ2を担うこととなった。

 ステージ2は、全員がタイトル戦の舞台を経験している5人による重厚な戦いに。第6局ではタイトル6期の郷田九段が竜王経験者の糸谷八段を破って3勝3敗に追いついたものの、第7局では王位経験者の菅井八段が郷田九段を圧倒して再び中国・四国が4勝3敗と突き放してみせた。

 第8局では、永瀬監督代行VS菅井八段によるエース対決に。同学年の両者によるライバル対決は、千日手指し直しの末に永瀬監督代行が持前の的確な受けを披露し白星をもぎ取ってみせた。さらにフルセットとなった最終第9局は、永瀬監督代行VS山崎監督によるリーダー対決が実現。勝った方が決勝進出となる運命の一局では、ここでも永瀬九段が緩みのない指し回しで山崎監督を圧倒し、逆転でチーム勝利を決めた。

 永瀬監督は個人3勝で関東Bをけん引。「私は渡辺明九段から監督という立場をお預かりしていますが、本戦からは(“監督代行”という立場よりも)“選手”の割合を増やしていました。本日は選手としてチームに貢献することができてとても良かったと思います」とコメント。監督業を封印してプレーヤー業に注力していたことを明かした。

 通算5勝4敗という大激戦の末、2年連続での決勝進出が決定。「(前回と同じ)決勝進出は最低限行かなければいけないと思っていた。まさか自分の力でとは思っていなかったので、良い形で決勝に進むことができてよかったです」と頬を緩める場面も。「渡辺監督は『(優勝は)悲願』と言っていたので、チーム一丸となって。ただ、私のポリシーとして将棋は個人戦。それぞれがベストを尽くして戦った結果が団体戦となるのが望ましいと思っている。選手として貢献できるように決勝戦も努めたい」と最後は表情を引き締めていた。

 決勝戦は前年覇者のチーム中部 対 関西Aの勝者と激突することとなる。永瀬監督代行は「どちらのチームが来られても強敵。スコアが苦しくなっても最後まで応援をよろしくお願いします」とファンに呼びかけていた。

◆ABEMA地域対抗戦 inspired by 羽生善治 全国を8ブロックに分けた「地域チーム」によって競う団体戦。試合は監督と出場登録棋士4人の計5人が参加。全員が1局ずつ指す「ステージ1」と、ステージ1で勝った棋士が負けるまで指し続ける「ステージ2」に分かれ、5人を先に倒した方が勝利チームとなる。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールール。大会は2つの予選リーグに4チームずつ分かれ、変則トーナメントで2勝すると本戦進出。ベスト4となる本戦は通常のトーナメント戦。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

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