「ノルウェイの森」から恋が始まる?『Be With You ~いま、会いにゆきます』本編映像

2019年4月6日(土)16時0分 シネマカフェ

『Be with you ~いま、会いにゆきます』 (C)2018 LOTTE ENTERTAINMENT All Rights Reserved.

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市川拓司のベストセラー小説であり、竹内結子中村獅童主演によって映画化された「いま、会いにゆきます」の韓国版『Be With You 〜いま、会いにゆきます』の本編映像と場面写真がシネマカフェに到着した。



今回到着した映像は、ウジン(ソ・ジソブ)が覚えているスア(ソン・イェジン)とのデートシーンの一部。高校時代同級生だったふたりは、大学生になって洋食屋で再会する。華やかなピンク色のジャケットを身にまとって気合満々のウジンと、清楚で初々しい姿のスアはたわいもない話を交わすが、どこかぎこちない。そこで、ウジンはわざとらしくノルウェーの観光ガイドブックをテーブルの上に出す。


「ノルウェーに興味が?」と反応するスアに「前から好きだった。君も好き?」と答えるウジン。「別に」と首を横に振るスアに戸惑うウジンは「(高校時代に)『ノルウェイの森』を読んでたよね?」と尋ねるが、スアは「ただの小説よ。ノルウェーとは関係ないわ」と笑って答える。恥ずかしげにガイドブックを片付けるウジンに「私も“ノルウェーの森の猫”が出てくる話だと思ってた」と猫の話をしながらさりげなくフォローし、村上春樹の名作「ノルウェイの森」の話題から硬い空気がほぐれ、ふたりの恋の始まりを予感させる映像となっている。


併せて、この初デートの帰り、予期せぬ雨の中でバスを待つふたりの場面写真も到着。イ・ジャンフン監督は、本作では欠かせない“雨”など、原作がもつファンタジー的な設定を演出していくなか、「ファンタジージャンルの映画ですが、登場人物に共感しながら見て欲しい。原作小説や日本版映画では、主役のふたりの過去が<情報伝達>といった形で描かれてたのですが、今作では、観客も一緒に共感できるようなエピソードを取り入れながらも、現実と同じようには見せないようにした」と、ファンタジー的な設定と現実を上手く取り入れた時代設定を心がけたという。

また、スアとウジンの初デートシーンは、ふたりにとって“過去の出来事”として見せるシーンではあるが、特定の時代が見分けられないような映像・音楽による演出を手掛けていたという。この映像と場面写真からは、そんな韓国版ならではのエピソードを新たに取り入れていく演出の意図も読み取れる。


『Be with you 〜いま、会いにゆきます』はシネマート新宿ほか全国にて公開中。

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