新生『あさイチ』 華丸大吉が見せる「役割を全うする力」

4月6日(金)7時0分 NEWSポストセブン

華丸・大吉、近江アナとの息はピッタリ(写真は4月2日の記者会見)

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 3月末でV6井ノ原快彦有働由美子アナのコンビが終了した情報番組『あさイチ』(NHK)。4月から博多華丸・大吉、近江友里恵アナがその座を引き継ぎ、初回から10%を超える視聴率を記録し、順調な滑り出しを見せている。コラムニストのペリー荻野さんが、この3人の役割分担と今後の課題について解説する。


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 そんなわけでスタートした新生『あさイチ』。有働アナ退職もあり、ますます注目が集まるが、第1週の放送から漂ってきたのは「これでいいのだ感」であった。


 第1回の月曜日。まず、驚いたのは冒頭から華丸がほとんど映らないこと。席順が左から、近江友里恵アナ、博多大吉、ゲストの坂下千里子、高橋ひとみ、そして端っこに華丸。番組進行の際は、かつて有働・井ノ原のツーショットと同様に、近江・大吉のふたりが画面に出て、華丸は出てこない。途中、華丸自身が「まさか自分が柳沢さんの席でこんなに離れているとは…」とびっくり顔だった。


 そうだった。華丸の席は、ずっとヤナギーこと柳沢秀夫解説委員が着席していたのだった。最終日にも仕事や家事の「引継ぎ」についてみんなが話している最中に突如、国会の問題を持ち出したヤナギー。その席に座った華丸はいったい何を話すのか!?…と思ったら、前半はほとんど目をむいたり、にこにこしたりとおとなしめ。おもしろマスコットのようだった。


 華丸が一番存在感を発揮したのが、「みんな!ゴハンだよ」のコーナー。料理の先生がすぐ作りたくなるメニューをスタジオで実際に作る横で進行をする華丸は「このコーナーのことだけを考えてきました」と言う割には、「キャベツの千切りでございます」と解説したつもりが、先生から「これはざく切りです」と言われるなど、さすが自称「料理レベル1」の実力を見せつけたのだった。


 一方で、大吉は自身のトーク力を発揮。大吉のトークの実力はテレビよりもむしろ、TBSラジオ『たまむすび』で光っていたのだが、それがいよいよ出てきたなという印象だった。ただでさえ華丸・大吉とテンポが違う近江アナは、初日からいきなり「夫の転職」というコメントがはさみにくいテーマで大変そうだった。そんな近江アナをリードしつつ、「一日一回明太子を食べないと過呼吸に…」なんてことを言ってる華丸のちょっとした動きにも目を光らせる大吉は、しっかりとメイン司会者の顔になっていた。 


 あたふたする近江アナ、よいしょっと番組を進行する大吉、いつもどうしたらいいのかわからなそうで面白い華丸。有働・井ノ原が作ってきた『あさイチ』とはまったく違う空気の番組だが、「これはこれでいいのだ」と思える。多くのバラエティー、トーク番組に出演してきた華丸・大吉は自分の立ち位置がわかると強い。どこまでも自分の役割を全うする力がある。


 気になるところがあるとすれば、これまで『あさイチ』が斬り込んできた「DV」「原発」などシリアスな問題や「閉経」など女性の体についてのテーマの掘り下げをどうしていくのか。更年期とも遠い近江アナには体験談を聞きにくいし、大吉が専門家に質問をぶつけるというのも…そんな難しいテーマのときこそ、おもしろマスコット華丸は重要だ。料理の先生がコンロのスイッチを入れただけで「いよいよ点火でございます」と普通の料理番組ではありえない説明をする今日のノリで、番組に緩急をつけてほしいと思う。

NEWSポストセブン

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