古市憲寿氏 フジの変わらない体質を象徴する報告書内容「時代が30年もたって変わったのに」

2025年4月6日(日)23時19分 スポーツニッポン

 社会学者の古市憲寿氏が6日、フジテレビ系「Mr.サンデー」(日曜後8・54)にコメンテーターとして生出演し、同局の問題を調査した報告書で、その体質が浮き彫りになった調査結果を指摘した。

 元タレント中居正広氏(52)による女性トラブルに対応したフジテレビの問題を調査していた第三者委員会は、3月に公表した報告書の中で、「本事案は、CXの「業務の延長線上」おける性暴力であったと認められる」と指摘。中居氏による、当時フジテレビの女子アナだった被害女性Aへの性暴力を認定した。

 報告書では、同局内での類似の性暴力事案や、コンプライアンス上の問題が次々に報告された。番組では、「フジテレビは変われるか?」と視聴者へのアンケート調査を実施。番組途中時点で「変われる」は22%、「変われない」は78%と悲観的な見方が大多数を占めた。

 ノンフィクションライター石戸諭氏は、中居氏や女性アナウンサーらが参加し、都内高級ホテルのスイートルームで行われた飲み会について指摘。部屋代約38万円が、番組のロケ施設使用料の名目で経費精算されていたことを問題視した。

 MCのフリーアナウンサー宮根誠司氏が「これが施設利用料の名目で落ちている」と話すと、古市氏は「昔のテレビって、もっとひどいことをたくさんやっているわけじゃないですか?」と返答。「ハワイにみんなで芸能人も行きます、ロケじゃないけど下見という名目で、経費で落ちましたという話が、90年代くらいは当たり前だったわけです」と、かつての放送局の羽振りの良さを象徴するエピソードを口にした。

 さらに古市氏は「そういう問題をいまだに引きずっているという」と、フジの変わらない体質を指摘。「全部、問題は一緒で、90年代の良かったころの時代を変えられなかったということが根っこにあると思う」と自身の見解を口にした。

 バブル経済は崩壊し、物価高やエネルギー高で日本は不況に。コンプライアンスは当時と比較にならないほど厳しくなった。人々の金銭感覚も、法令順守の意識も大きく変わった。古市氏は「当時はアナウンサーも含めて、ある意味、その文化を許容していた部分が、今よりも大きいかもしれない」と推測。「でも、時代が30年もたって変わったのに、お金に関しても、女性に関しても変わってなかったということは、追及する問題かなと思います」と語った。

スポーツニッポン

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