【おうちで傑作レビュー】毎話予想外の展開にくぎ付け…Apple TV+「サーヴァント ターナー家の子守」

2020年4月10日(金)12時0分 シネマカフェ

Apple TV+「サーヴァント ターナー家の子守」

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《text:SYO》

映画館通いが恋しい今日この頃ですが、今こそ自宅で観られる傑作に目を向けるときかもしれません。ということで、このコーナーでは毎回、配信限定作品をオススメします。

今回ご紹介するのは、Apple TV+のドラマ「サーヴァント ターナー家の子守」。『シックス・センス』のM・ナイト・シャマラン監督がエピソード監督と製作総指揮、『ハリー・ポッター』シリーズのロン役で知られるルパート・グリントが出演しています。

本作は、一言で言うとホラー調のスリラーです。裕福な夫婦のもとで、住み込みで働くことになった子守の女性。彼女はそこで、奇妙な光景を目にする。夫婦が「息子」と呼んでいるのは、どう見ても人形だったからだ——。


ギョッとするようなシーンで幕を開ける本作ですが、シャマラン監督の『ヴィジット』や、古くは「ヘンゼルとグレーテル」的な「ヤバい家に来ちゃった」系の物語かと見せかけて、「マジか!」なひねりが多数。

夫が説明するには、息子を失った心痛で妻が病み、人形を息子と思うようになったということ。しかしこの子守、どうにもおかしい。状況をすんなり受け入れただけでなく、妻の外出中に人形を本当の子どものようにあやすのです。生い立ちも謎が多く、何を考えているのかわからない彼女。さらに、人形にありえない“異変”が起き…。「正常」なのは誰!?


1話30分ながら毎エピソード予想外の展開が頻出し、画面にくぎ付けにする本作。ゾクゾクする雰囲気と、不気味なカメラワークは『イット・フォローズ』『ミスター・ガラス』『アス』の撮影監督マイク・ジオラキスによるもの。物語の面白さだけでなく、洗練された画面構成にも目と心を奪われます。非常に満足度の高い作品です。

それではまた、次回をお楽しみに!

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