吉沢亮×横浜流星、映画『国宝』妖艶で力強い女形の姿 お披露目ポスタービジュアル
2025年4月10日(木)16時21分 オリコン
映画『国宝』(6月6日公開)女形に扮した吉沢亮、横浜流星(C)吉田修一/朝日新聞出版 (C)2025映画「国宝」製作委員会
客席からの煌々としたスポットライトを浴びる、『二人道成寺』の舞台。久雄と俊介が向かい合ったまなざしからは、互いを認め合い、励まし合い、信頼で結ばれた関係性の中で、相手に負けていられないという静かなる闘志をうかがうことでき、女形の妖艶さの中に、どこか力強さを感じる、迫力あるビジュアルとなっている。
「ただひたすら共に夢を追いかけた—」 というコピーの指す通り、極めた先に見える景色を求めてひたすらに芸に向き合う、まっすぐで揺らぎのない信念が感じられる。その下には、喜久雄と俊介の運命を大きく揺るがす人物が勢ぞろいしている。
本作は、任侠の一門に生まれながらも、歌舞伎役者の家に引き取られ、芸の道に人生を捧げ、世界でただひとりの存在“国宝”となるまで——主人公・喜久雄(吉沢)の50年を描いた壮大な一代記。
抗争によって父を亡くした任侠出身の喜久雄は、上方歌舞伎の名門の当主・花井半二郎(渡辺謙)に引き取られ、歌舞伎という新しい世界を知る。半二郎の跡取り息子で名門の御曹司・俊介と出会い、兄弟として、親友として、ライバルとして、ともに芸に青春を捧げた。才能を持つ喜久雄と、血筋を持つ俊介。生い立ちも才能も異なる二人だったが、次第に互いの運命を狂わせていく——。「歌舞伎」という禁断の世界で、喜久雄は運命に翻ろうされながらもどのように激動の時代を駆け上がり、“国の宝”となるのか。
原作者の吉田氏が、小説執筆のため3年間、歌舞伎の黒衣をまとい、楽屋に入った経験を血肉にして書き上げた原作を、『フラガール』(2006年)や『悪人』(10年)の李相日監督が映画化した。