再ブレイクの武田真治 見た目と内面「二重効果」の魅力

4月10日(水)7時0分 NEWSポストセブン

筋肉美を披露するNHK『みんなで筋肉体操』の出演者

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 臨床心理士・経営心理コンサルタントの岡村美奈さんが、気になったニュースや著名人をピックアップ。心理士の視点から、今起きている出来事の背景や人々を心理的に分析する。今回は、『みんなで筋肉体操』(NHK)で再ブレイクした俳優の武田真治を分析。


 * * *

 武田真治がブレイクしている。それも筋肉キャラという、以前の彼からは想像できない形での再ブレイクだ。


 ここ数年、キュッと引き締まった美尻や割れた腹筋がカッコいいとされ、痩せているより筋肉のついた身体が美しいと、「ボディメイク」なるものが盛んになった。衝撃的なCMが話題となったライザップ効果もある。昔は、筋肉といえばボディビルダーかアスリートのイメージだったが、今はトレーニング次第でしなやかで美しく身体を鍛えられる時代。筋肉美への欲求や憧れがこれまで以上に高まり、美しさの1つの基準になってきた。


 そこに突然、筋肉美を見せつけるようなタンクトップ姿で、それもNHKの番組に現れたのが彼だ。


 2018年8月の夜遅く、チャンネルを変えた瞬間、目に飛び込んできたのは、円形の舞台で腕立て伏せをしている筋肉ムキムキの男性3人。タンクトップにショートパンツ、「こんな夜中に新しいラジオ体操?」と思ったが、そのハードさたるや半端ではない。トレーニング経験のない人なら、まずついていけないレベルだ。タイトルは『みんなで筋肉体操』。NHKがこれをやる!?と驚いていたら、案の定、すでにネットがざわついていた。


 その真ん中に、筋肉ムキムキとは相容れないクルクルとした長い巻き毛に、端正な顔立ちの男性がいた。


 この人、どこかで見たことが…


 なんとそれが俳優の武田真治さん。以前とはイメージがあまりに違い過ぎ、にわかに信じられない。これまでは、ちょっと変わったキャラだけど、フェミニンで可愛くて線が細い、「ユニセックス」な印象で、ムキムキイメージなど微塵もなかった。若い頃の武田さんを知らなければ、今のムキムキ姿こそが武田さんだと思うだろう。だが、昔を知っていればイメージは正反対、振り子の端から端へ移動したような印象だ。


 それでも、サックスを吹き「フェミ男」と称されていた彼と今の彼には共通点がある。「ナルシシズム」だ。自分にある程度の愛情や関心を抱くという部分では、今と昔で表し方や見せ方が違っているだけで、本質的な部分は変わっていないのだろう。黙々と筋トレをする動きには無駄がない。機械のような正確な動きは見惚れるほどだ。それだけに、鍛え上げられたあの筋肉には関心してしまう。また、その筋肉も筋骨隆々という印象ではない。フェミ男と呼ばれた彼らしく、たくましさより美しさ、女性にも受け入れられる筋肉美なのだと思う。


 昨年の『第69回NHK紅白歌合戦』では天童よしみのステージに登場、赤いタンクトップと短パンで筋肉体操を披露した上に、得意のサックスを吹いて話題になった。今年1月の『芸能界特技王決定戦TEPPEN2019冬の陣』(フジテレビ系)でも、ベンチプレス109回という驚異的な記録を達成し、再びネットをざわつかせた。最近は、ストイックな筋トレと独特のキャラで様々な番組に引っ張りだこである。


 筋肉美に憧れる時代だからこそ、思わず彼の美しい身体にみんなの目が行く。わかりやすい魅力は人を惹きつける効果が大きいのだ。


 そんな彼は、『ノンストップ』(フジテレビ系)で筋トレについて「自らの肉体を追いこんでいかないと、人の気持ちがわからない奴になっちゃう」と、不思議な「筋肉理論」を展開。他の番組でも、いきなり腕立て伏せをやってみたり、マニアックでストイックでナルシステックな一面を覗かせたりと、なかなか不思議で掴みどころがない。昔から良く言えば「ミステリアス」、悪く言えば「危ない」感じはしたのだけれど、それが少々加速気味な気がする。


 だが、このミステリアスで危なくて、よくわからないという不思議さは人を惹きつける要素でもある。武田さんは本当はどういう人なのか? 今度は何をするのか? すっきりとわからない中途半端感や、何をするのかわからない意外性が彼の魅力でもある。わかりやすい魅力的な外見と、わかりにくいミステリアスな内面の二重効果が、彼の魅力なのだろう。


 令和の時代、想像も予想もできない彼の活躍が楽しみだ。

NEWSポストセブン

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