ドリカム中村正人、ピアニスト・上原ひろみに感謝 渋谷 ドリカム シアターに吸音材を持ち込み「吉田の声が染み付いてます」
2025年4月11日(金)14時18分 オリコン
ピアニスト・上原ひろみに感謝したことを語ったDREAMS COME TRUE・中村正人 (C)ORICON NewS inc.
音楽は、中村に加えて、東京オリンピック開会式の出演も果たし、映画『BLUE GIANT』の音楽監督で第47回日本アカデミー賞最優秀音楽賞を受賞した世界的ジャズピアニスト・上原ひろみが参加。中村は「最初に監督から『ジャズで行きたい』と。しかも、ジャズピアノのソロ、しかもアドリブで、というオファーをいただきました。吉田美和の親友であります上原ひろみちゃんに相談したんです。まさか上原ひろみに頼むわけにはいきませんから。そしたら『私がやるよ』と言ってくれたんです。僕、すごく焦りました。堤さん、この素晴らしい女優4人抱えて『上原ひろみも抱えるのか』と思って(笑)。でも本当に感謝いたしまして。5人目の女優になりました」と話した。「で、完全にアドリブ。映像を見ながら、監督が指定した通りの長さで、アドリブで1発で録りました」と超絶秘話を明かしていた。
また、中村が支配人を務めるテントシアターは音響にもこだわったそう。一方で騒音規制もあり、吸音材も一級品に。中村は「スタッフと調整に調整を重ねて。近隣には迷惑はかからないけど、いい音で聞こえるように。僕のスタジオからも音を調節するやつを持ってきました」と話す。
堤監督が気になったのは円柱状の物体で「何かと思ったら吸音材なんですよね」と水を向けると、中村は「ニューヨークで買った吸音材です。うちのスタジオの。この吸音材を並べて吉田がボーカルを録っています」と笑顔。堤監督は「音が染み付いているんだ!」と驚き、中村は「吉田の声が染み付いてます。耳をつけるとちょっと聞こえると思います」とにやり。そして「ただ問題は渋谷 ドリカム シアターがオープンしている間はレコーディングができなくなった」と中村は苦笑いしながらも「まぁいいでしょう」と気にしないことにしていた。
「渋谷 ドリカム シアター」は、映画『Page30』のメイン上映館として渋谷警察署裏の平地にテントシアターを建てるという異例のプロジェクトとして始動。1つの作品のために、シアターを新設する前代未聞の企画となっている。
本作は、原案・監督をドラマ『SPEC〜警視庁公安部公安第五課未詳事件特別対策係事件簿〜』、映画『20世紀少年』、『ファーストラヴ』など、独特の切り口で作品を数多く手がけてきた堤幸彦が務める。エグセクティブプロデューサーとして、中村正人(DREAMS COME TRUE)が堤監督にオファーをする事で本作はスタートした。共に創り上げていったクリエイター陣には映画・音楽・舞台各ジャンルの本格派が集結した。
映画はとある難解な舞台演劇が舞台。4日目に本番を控えながら、30ページのみの終わりの決まっていない戯曲の元に急きょ集められた4人の俳優たち。演出家や監督不在の異様な閉鎖空間で、集められた理由や説明も無いまま、連絡手段も没収され、疑心暗鬼の中でし烈な舞台けいこを強いられる。
これが最後のチャンスという切実な事情を抱えた4人の俳優たち各々が抱える悩みやプレッシャーから赤裸々にぶつかり合う様が、映画の虚構か実際に俳優達が抱える現実か分からないセミドキュメンタリーのような形で描かれている。自らの役者人生を賭けた芝居でぶつかる舞台本番当日には、とある仕掛けが用意されており、最後まで目の離せない展開が続く。
イベントには、唐田えりか、林田麻里、広山詞葉、MAAKIIIも参加した。