「石丸さんはどうしたいか?だ」 “イデオロギー”を問われ石丸伸二氏「単なる利己」 吉村府知事の考えは

2025年4月12日(土)7時30分 ABEMA TIMES

 実績のある経営者が日本課題に挑む全く新しい「実績重視」の政治トーク番組、ABEMA『For JAPAN シーズン3 #2』が4月11日に配信。元広島県安芸高田市長で地域政党「再生の道」代表の石丸伸二氏が、自身の考えに対する経営者らの追及に答えた。

【映像】経営者に追及される石丸伸二氏

 株式会社シー・ビー・ティー・ソリューションズ代表取締役社長の野口功司氏は、「石丸さんの道の先にあるものは?」と投げかける。「理念・政治、イデオロギーと言ってもいいと思うが、それを持たない人でも入れる政党というのはどうなのか?少なくとも石丸さんに成し遂げたいことがないと、人気取りで石丸さんの力を使って選挙に勝ち、話題になってしまう。それこそ一番嫌いな政治屋を生み出すのではないか」。

 これに石丸氏は、「いろんな意見が飛び交う、まさにエンタメだ」と反応。「うちの父親は野球をやったことがないのに、『ピッチャーを変えろ』などと叫んでいる。それがエンタメの良いところで、みんなが気になって意見を出したくなる。でも、そうして観戦している人たちがいるからプロ野球という興行は成り立っているわけで、今すごく良い現象が現れていると感じた」と、発言の意図を語る。

 その上で、イデオロギーについては「掲げないのが特色」「それが邪魔になっている認識がある」と説明。「日本維新の会や自民党、国民民主党などは、国政政党で右か左かを決める。しかも、議院内閣制で多数決をとって決まるので、イデオロギーがないとまとまらない。しかし、自分がやっている地域政党・政治団体は、あくまでも地方議会。地方議会は二元代表制で、多くの国民がイメージする国会とは違う。地方政治における議会の役割は首長の監視・監督なので、この中にイデオロギーはそんなにいらないはずだ」と述べた。

 野口氏の「石丸さんはどうしたいのか?だ」との問いには、「そういうものをやりたい、つまり政治改革をしたい人間。知事を目指す時には“東京都としてどうするか”を語ったが、今は都議選がターゲット。自分が出るのではなく、政治団体を作ったのは、ここで政治改革をやろうというのが目的だ」と答えた。

 さらに野口氏は「それがあるから僕らも石丸さんを信じて票を入れたいわけで、それがないとただのファン投票みたいになってしまう」と追及する。石丸氏は「近しい人に言うのは、『僕に期待しないでください。信じないでください』と。こんなちっぽけな人間、たかだか知れてる能力しかない。勇者じゃないし、世界は救えない。なので、“それは皆さんで考えてください”と、僕はけっこう突き放す。勝手に上がれる人は上がればよくて、僕は下から応援する」とのスタンスを示した。

 これには、番組MCの古舘伊知郎も「やることをやって、政治改革をやり、監視システムを作った。再生の道がある程度の数も確保して、うねっている。それなのに、“それじゃ、どうも!”と(去ると)いうことか」と口を挟む。

 石丸氏は、「僕は誰のためでもなく、自分のために、自分が願っていたものを今やっているにすぎない。申し訳ないが、単なる利己だ」との考えを示した。

■吉村府知事が見解「総とっかえして、その先は……」

 そうした石丸氏の話について見解を求められた、日本維新の会/大阪維新の会の代表で大阪府知事の吉村洋文氏。「都議会議員が何をしているか、ほとんどの人が知らないと思う。ただ、都議会は大きな権力を持っているわけで、そこの入れ替えの話なんだろうと。今の議会は、本当に古い人たちが自分たちの席に座るために、そして1000〜2000万円という大きな給料と、既得権がめちゃくちゃある。そこを一掃するために、石丸さんはシステムを考えているんだと思う」との見方を示す。

 また、「石丸さんがなぜ都議会を変えたがっているか。興味がなかったら、変えたいとは思わないはずだ。石丸さんは市長経験もあるから、議会がどういうものかをわかっている。総とっかえして、その先は……」と、含みを持たせた。

 石丸氏は「確信にはあえて触れずに少し見解を」と切り出すと、「三国志の曹操も晩年に後継で悩んだが、経営者の皆さんも同じお悩みをお持ちだと思う。自分自身もそうで、いかにスムーズに後の世代につなぐかが大事なテーマだ。己を知り、足るを知りたい。それが1つしかない極意で、大事にしようと思っていること。自分の範囲でせっせと頑張ってみたい」と語った。

ABEMA TIMES

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