横山やすし 社会ルール守らないが自分にだけは正直に生きた

4月13日(土)16時0分 NEWSポストセブン

破天荒といえばこの人(共同通信社)

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 3月26日にこの世を去ったショーケンこと萩原健一(享年68)のように、かつての芸能界には社会ルールを逸脱しながらも芸に生きた、破滅型スターたちが確かにいた。芸人の世界にも破滅型は多かった。なかでも多くの芸能関係者が名を挙げるのは、「天才漫才師」と評された横山やすし(享年51)だ。


 1970年に西川きよしとのコンビで上方漫才大賞を受賞するも、その年の12月にタクシー運転手を暴行。飲酒と無免許も重なって懲役3か月、執行猶予2年の判決を受け、謹慎生活を余儀なくされた。


 謹慎が明けた後も若手芸人への暴行、酒気帯び運転など、トラブルが相次いだ。


「それでもお笑いに関しては天才でした。1977年には2度目の上方漫才大賞を受賞し、1984年にも上方お笑い大賞を取っている。昭和後期の漫才ブームは『やすしきよし』が引っ張ったといっても過言ではなく、ハチャメチャな私生活と反比例するように芸が磨かれていった」(関西のテレビ関係者)


 1992年、参院選に立候補するも落選。その直後、何者かに暴行を受けた。脳挫傷で意識不明の重体となり、退院後も言語障害や記憶喪失の後遺症が残った。そして1996年、アルコール性肝硬変で亡くなった。


 芸能リポーターの石川敏男氏が語る。


「こんなにムチャクチャな芸能人は見たことがありません。タクシーに乗って、後ろから座席を蹴っ飛ばして『まくれ! まくれ!』って急かすんだから。社会ルールは守りませんが、自分にだけは正直に生きていた。品行方正に生きて、小さくまとまっていたら、あの猛獣のような芸風は生まれていなかったでしょう」


※週刊ポスト2019年4月19日号

NEWSポストセブン

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