ロックの殿堂・日本武道館にOLDCODEXが立った! 5年間の集大成で、ファンのハートをがっちり捕獲(capture)!!

4月14日(火)5時0分 おたぽる

左からTa_2、YORKE.(写真/石井亜希)

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 ボーカル・Ta_2と、ペインター・YORKE.の二人を中心としたロックバンド・OLDCODEXが、2月11日、バンド史上初となる日本武道館でのワンマンライブを開催した。

 さまざまなサウンドを取り入れ進化してきたOLDCODEXは、その集大成ともいえる大舞台で初期の代表曲から最新ナンバーまで全25曲を披露。約5年の活動で積み重ねてきた自信に裏打ちされた唯一無二のアクトが、ロックの殿堂を大きく揺らした。

 かつてとあるロックバンドが「ライブハウス武道館」と呼んだロックの殿堂・日本武道館。そこにOLDCODEXが立つ。

 このトピックを聞いた時、全身に鳥肌が立ったのは筆者だけではないはずだ。2009年のバンド結成以来、オリジナルなパフォーマンスをストイックに追求してきたTa_2だが、ここまでの道のりは決して平たんではなかったはずだ。しかし、そういった歴史があったからこそ今日の自分たちがいる。そんな意志を表明するかのように、開演前のステージには相棒・YORKE.がこれまでのステージで描いてきた無数のアートを切り出し、額装されたものがつりさげられていた。

「あの絵は、最高に熱かったあのライブの時のだ!」「あの絵は、初めてライブを見た時の......!」

 オーディエンスごとに抱く感情は異なったかもしれないが、今日のライブは武道館に集った全てのオーディエンスとOLDCODEXの歴史がクロスオーバーすることは間違いない! そんな予感を憶えずにはいられない。

 果たしてステージに登場したTa_2&YORKE.、そしてバンドメンバーたち。大歓声に包まれて彼らが最初に披露したのは、デビューミニアルバム『OLDCODEX』の1曲目に収録されている「cresc.(クレッシェンド)」だ。「ここから俺たちは始まったんだ」という強い意志を感じさせつつ、王道のハードナンバーを披露したOLDCODEX。時にラウドに、時にメロディアスに歌い上げるTa_2に対し、パートナーであるYORKE.はステージ両サイドにセッティングされたキャンパスに絵を描きつつ、会場を煽る。ステージ上部にセットされているアートに、今日の作品が加わるのか......と思いつつ彼のパフォーマンスを見ていると、4曲目の「Ignite」ではなんとそのキャンパスがバラバラに分割されるではないか!

 キャンパスの背後には、蜘蛛が脚を開くように展開するギミックを持つロボットがセットされていたのだ。これまでにも回転するキャンバスや層状になったキャンバスなど、様々なアイデアでかつてないライブペインティングを提示してきたYORKE.だが、この日はついにメカまで導入! OLDCODEXの表現に対するチャレンジ精神は底なしだ! これには誰もが目を疑ったことだろう。オープニングの4曲ですっかりオーディエンスのハートを「capture(捕獲)」したOLDCODEXであった。

■こんなに武道館が揺れるなんて! この日最初の山場が到来

「やっとこの日が来ました」

 一息つきつつ、最初のMCでそう語ったTa_2だが、「今日は俺たちとしては初の椅子ありのライブだけど、1秒たりとも座らせない」「思い切ってここで遊ぼうぜ」と、いつもと変わらぬOLDCODEX節を炸裂させライブを再開。

「AWKWARD」「Steal Mine」に続き、昨年7月にリリースされスマッシュヒットを記録したアニメ『Free!-Eternal Summer-』主題歌「Dried Up Youthful Fame」のイントロがスタートするとフロアの熱気はさらに上昇する。観客もこぶしを上げ、掛け声をあげ、ラップの掛け合いと間奏のクラップで楽曲に参加。まさに会場が一つになったこの曲は、この日最初の山場だ。その盛り上がりを受けてのライブ定番曲「#4」では、縦のビートに合わせて観客も一斉にジャンプを連発。こんなに武道館が揺れるなんて知らなかったよ!

 ライブ中盤はバラード、スローナンバー中心に展開する。

「hidemind」「How Affection」「Elephant over」と、ライブ前半で見せたアグレッシブなスタイルとは反対の、のびやかでしっとりした歌声を聴かせるTa_2。このパートの最高潮は、メンバー自身が「夕暮れ」をイメージしたという「Abendsonne」だ。穏やかでピースフルな楽曲同様、YORKE.もキャンパスに太陽を思わせる暖かな絵を描く。サウンドとビジュアルがシンクロした、珠玉のアクトに誰もが目を奪われた。

 バラードゾーンを終えたTa_2は、「意外(なセットリスト)でしょ。今までの自分たちもcaptureしたいと思って」と、自分たち自身すらも裏切るようなセットリストを考えたことを告白。さらに、「武道館ってこんなもんかと思った」と強気な発言で会場を盛り上げる。

 この日、ステージに上がっているのはTa_2とYORKE.。そしてバンドメンバーの合計5人のみ。演出らしい演出といえば照明と、YORKE.のペイントのみ。それなのに、全然会場の大きさに負けていないのだ。それでいて、彼らのパフォーマンスは常に変わらずストイック。ブレない芯を持つが故の強さこそが彼らの魅力なのかもしれない。

■「初めて二人で作った」記念碑的な楽曲で彩られたOLDCODEXの5周年

 そんなことを思ううちに、ライブは後半戦に突入。終盤はキラーチューン連発のパーティゾーンだ。Ta_2とYORKE.のツインボーカルが熱い「Meteor train」。エレクトロなシンセがポップに響く「night flight」。『黒子のバスケ』第2期エンディングテーマを飾った「OCDらしさ全部入り」のヒットナンバー「WALK」。ダンサブルなベースが最高にクールなダンスナンバー「kick out」と、ファンなら定番。初心者でも盛り上がれる楽曲が立て続けに披露され、会場のテンションは急上昇。とりわけ、「kick out」ではOLDCODEX結成からバンドを支えてきたディレクターもボーカルに参加(というか、スタッフ総出でディレクターに歌わせようとドッキリを仕込んでいたのだ!)。なんでもありなパーティ感に、会場は笑顔に包まれた。

 そしてフィナーレを飾ったのは、バンドが現体制になって最初にリリースされたアルバム『CONTRAST SILVER』リードトラック「HEAVEN」だ。LUNA SEAのギタリスト・INORANが提供したこの曲は、ドライブ感満点のラウドロックチューンだ。よく見れば、YORKE.はキャンパスに「Thank you INORAN」とペイントしているではないか。メンバーの、全てのオーディエンスと仲間への感謝を感じさせつつライブ本編は幕を下ろした。

 アンコールのフィナーレは、「俺たち(Ta_2とYORKE.)が、初めて二人で作った曲」である「Rage on」(『Free!』主題歌)が飾った。ボーカリストとペインターという、特殊な構成となってしまった現在のOLDCODEX。もちろん彼らの中に葛藤があったことは、これまでのインタビューなどからも十分に伝わってきていた。

 そんな彼らが、満を持して放った「二人で作った曲(Ta_2が作曲、YORKE.が作詞)」である「Rage on」は、「自分たちのサウンド」というものを明確に打ち出したマイルストーン的な楽曲でもあるはずだ。まさに記念碑的な楽曲で、活動5周年のアニバーサリーを飾ったOLDCODEXだが、きっと彼らは次のアニバーサリーではさらにパワーアップした姿を見せてくれることだろう。

 カーテンコールの余韻に浸りながらそんな期待を感じていると、終演後のスクリーンには4月1日発売のミニアルバム『pledge』のリードナンバー「Eyes in chase」のミュージックビデオが上映され、アグレッシブなサウンドとインパクト大な映像が観客の目と耳を奪った。

 ......アニバーサリーを待つまでもなく、そう遠くない未来にパワーアップした二人の楽曲を聴くことができそうだ。
(取材・文/有田俊)

<「OLDCODEX "Capture" 2015 in Budokan」セットリスト>
M01. cresc.
M02. Now I am
M03. Swamp
M04. Ignite
M05. AWKWARD
M06. Steal Mine
M07. Dried Up Youthful Fame
M08. #4
M09. sad day in the sunlight
M10. hidemind
M11. How Affection
M12. Elephant over
M13. Abendsonne
M14. Massive Act
M15. mono frontier
M16. Meteor train
M17. night flight
M18. WALK
M19. Stargazer
M20. kick out
M21. Landscape
M22. HEAVEN

En01. スクリプト
En02. Harsh Wind
En03. Rage on

おたぽる

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