65万人を動員する「アニコム香港」に、ペルーのファンイベント...海外イベント事情がわかった「OTAKU EXPO」海外編

4月14日(火)3時0分 おたぽる

「ハイパージャパン」ブースにいたコスプレイヤーさん。

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 3月28日、29日開催の「コミケットスペシャル6」と併催された世界初のイベント展示会「OTAKU EXPO」では、海外で開催されているイベント主催者も多く参加した。ブース出展、パネルでの発表のみなど、スタイルはさまざまだったが、海外のあちこちに日本のマンガ・アニメのファンが存在していることを参加者は実感しただろう。

 各出展ブースにて、海外からの参加者の声を聞いてみると、海外イベント側も日本からの参加者を求めていることがわかってきた。

 イギリス・ロンドンで開催されている「ハイパージャパン」は、例年7月末の開催を今年から前倒しすることを決定。イベントのプロジェクトマネージャーを務める川瀬知子氏は「(今年の開催を)パリで開催される『JAPAN EXPO』の直後になるので、両方のイベントをはしごすることができるようになりました」と語る。

 すでにイギリスでも、日本のポップカルチャー全般に熱い視線が送られているという。ブースで頒布されていたフライヤーにはオタク関連のみならず、忍者の画像まで使われているあたり、日本文化がさまざまな形で受け入れられていることを如実に現してくれた。

 スペイン・バルセロナで開催されている「サロン・デ・マンガ」は、今年で21年目を迎えるヨーロッパで最も古いマンガのイベントだという。昨年は1万人を集めたという本イベント。このイベントはスペイン国内のみならず、ヨーロッパ各地から参加者が集まることにあるとのこと。

 また、イタリア・ローマの「ロミックス」も、20万人あまりを集める巨大なイベントだという。このようにヨーロッパの各地では10万人以上のオタク文化を扱うイベントが各地で行われている時代になってきていることがわかる。

「アニコム香港」は来場者数が65万人と、コミケを超える参加者数を誇っている(注:3日間開催のコミケと比べ、「アニコム香港」は5日間と、会期が長い)。近年、アジア諸国は距離の近さもあって、日本からの参加者も増えているが、この参加者数は今まで知られていなかった驚きの数値だ。とはいえ、中国支配下ゆえに、さまざまな表現の規制もあるはず。そこで、「エロもあるのか?」と聞いてみると——

「エロの規制は台湾よりもずっと厳しいですね......革命が失敗しちゃったから」(ブース担当者)と言う。とはいえ、規制の厳しい中でも大衆文化としてマンガ・アニメは広く受け入れられ、渇望されているようだ。

 今回、取材班が注目したのがペルー・リマからやってきた「リマコミックス」だ。南米ではブラジルでマンガ・アニメ愛好者は増えているというが、ペルーではどんな状況なのか? まったくの謎。そこで、会場にいたブース担当者らを呼び止めて、話を聞いてみた。

 昨年は三日間で3万人を集めたという「リマコミックス」は、日本のアニメと共にアメコミやゲームの愛好者が集まるイベントだ。主催するのは、エンジニアや学生など、趣味を同じくする人々。でも、やっぱり気になるのは、みんなどうやって日本のアニメを知り、どうやってアニメを見ているのか。

「『クランチロール』(註:北米最大の動画配信サイト)のスペイン語版ですね。広告が表示されたりするけど、無料で観ることができますからね。テレビよりもネット配信で観る人のほうが多いです」

 ペルーなどでは、日本からダイレクトにコンテンツが入ってくる状況はほとんどないのだろう。そのため、フィギュアの愛好者も多いものの「中国製の海賊版も多い」と語る。
 
 そんなはるか遠くの国でも、日本のオタク文化が愛されているという事実。今回の「コミケットスペシャル」を契機として、「国際オタクイベント協会」(International Otaku Expo Associations:IOEA)が設立された。国内外のイベントの相互交流を目指す、この組織では、サイトを開設し世界のイベントカレンダーなども公開する予定だ。
 
 世界のどこで、どんなイベントが開催されているのか? それを知れば、海外イベントにも行ってみたくなるだろう。
(取材・文/コミケットSP取材班)

おたぽる

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