「石破首相は消費減税をやりたいと...」田崎史郎氏、経済対策を巡る自民党内の動きを説明
2025年4月14日(月)21時44分 スポーツニッポン
政治ジャーナリストの田崎史郎氏(74)が14日、TBS「ひるおび」(月〜金曜前10・25)に出演。米国の高関税政策や物価高を受けて与野党から求める声が上がっている消費税減税について私見を語った。
消費税減税が必要だと与野党から声が出る一方、与党内では全国民を対象とした一律3万〜5万円程度の現金給付案が浮上。石破茂首相は14日の衆院予算委員会で、野党が現金給付案を夏の参院選対策だと批判したのに対し、「選挙目当てのばらまきは考えていない」と否定した。
自民党の森山裕幹事長は今月8日、石破首相に給付の検討を求めたとされる。田崎氏は「石破さんと森山さんの会談にもう1人同席者がいてその方が“給付ってことが考えられますよ。その場合5万円が妥当でしょう”という話をしている。森山さんは“減税はいけない”、もう1人の方は“減税じゃなくて給付で”って。それが8日の夜の会談だった」と解説した。
消費税減税については「行わない方向だろうと思う」としつつも「石破さんと接触された方も“石破さんはどうも消費税減税やりたいと思ってるんじゃないか”というふうに腹の内を推測する人が多い。(消費税減税を)視野に入れてらっしゃるということじゃないかなと思う」と説明。
しかし「自民党内で亀裂を生みかねない。消費税は竹下(登)さんが3%で導入して以来、橋本(龍太郎)さんで5%に上げて安倍(晋三)さんで8%、10%。その前には野田政権で上げるって決定してるわけです。歴代政権は骨身を削りながら消費税を上げてきた。先人たちの苦労をどう思ってるんだという批判も成り立つわけです」と党内の思惑に触れた。