「こっちも必死」伊達朱里紗、盛り上がりの火を消さない執念のトップ チームの危機救う/麻雀・Mリーグ
2025年4月15日(火)9時0分 ABEMA TIMES

負ければマイナス域へ転落。そんな危機を、スーパーエースが救った。「朝日新聞Mリーグ2024-25」セミファイナルシリーズ、4月14日の第2試合はKONAMI麻雀格闘倶楽部・伊達朱里紗(連盟)がトップ。ラスト1牌のアガリ牌をツモり、“麻雀の化身”とも称される勝負強さを示した。
第1試合は滝沢和典(連盟)が痛恨のラス。その後を引き継いだのがMVP経験もある伊達だ。当試合は起家から松本、伊達、赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(最高位戦)、セガサミーフェニックス・浅井堂岐(協会)の並びでスタートした。伊達は東2局、浅井から5800点を入手。その後はたろう、松本の猛攻に守る展開が続く。南2局は東1局以来のリーチ。しかしこれはたろうのダマテンに屈してアガリはならず。
続く南3局、ラス目の松本が早々に9筒を暗カンして勝負気配。伊達は9巡目に赤五万を引き、松本よりも先にリーチをかけた。松本に追いつかれ、2軒リーチに発展。リーチ時点で山に3枚あった伊達の6索は、残り1枚まで減ってしまった。一方、松本の5・8筒も山に1枚。最後の牌を巡る勝負は、松本が八万を暗カンし、両者に1枚ずつ乗ったことでさらに過熱。鬼の形相の松本に対して、あくまで冷静な伊達。決着は河の3段目に差し掛かるところ、伊達が静かに6索を引き寄せた。リーチ・ツモ・ドラ・裏ドラの8000点を得て、トップ目に立った。最終局となった南4局1本場は、松本が満貫ツモで終了した。

試合後のインタビューでは、試合直前に実況・日吉辰哉(連盟)とかわした会話を明かした。伊達はこの件について「日吉さんが『頑張ってよ!』と声をかけてくれて。格闘倶楽部に頑張ってという意味もありますでしょうし、Mリーグのセミファイナルを盛り上げるという意味でもすごく大事な局面だと思っていたので、とてもうれしいです」と語り、笑みを浮かべた。
松本との2軒リーチを振り返ると「『こっちも必死なんや』という感じで、お互い必死でした」とコメント。「まだまだ追いかける立場。これからもっと頑張るぞ、という感じですが、残り12戦、選手一同、一丸となって戦っていきます」とインタビューを締めた伊達に、ファンからは「伊達ちゃん決勝でみせて」「可愛い!」「伊達ちゃんナイスです!」「ありさしかおらん!」と多数のエールが寄せられた。
【第2試合結果】
1着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・伊達朱里紗(連盟)3万2500点/+52.5
2着 赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(最高位戦)2万5400点/+5.4
3着 セガサミーフェニックス・浅井堂岐(協会)2万3400点/▲16.6
4着 渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)1万8700点/▲41.3
【4月14日終了時点での成績】
1位 赤坂ドリブンズ +488.8(8/20)
2位 U-NEXT Pirates +407.3(6/20)
3位 セガサミーフェニックス +256.3(6/20)
4位 TEAM雷電 +209.2(6/20)
5位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +99.4(8/20)
6位 渋谷ABEMAS ▲326.5(6/20)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)