現実と仮想の狭間を体験する日常侵蝕型イベント『東京侵蝕2025』が開催 - 『かがみの特殊少年更生施設』など5つのコンテンツを展開

2025年4月16日(水)12時30分 マイナビニュース


『人の財布』や『かがみの特殊少年更生施設』を手掛ける「第四境界」は、同チーム初となるリアルイベント『東京侵蝕2025 supported by SANKYO』を、2025年4月15日(火)〜4月20日(日)の期間、寺田倉庫 B&C HALL/T-LOTUS Mにて開催している。
『東京侵蝕2025』は、参加者が非日常に没入する「イマーシブタイプ」のイベントではなく、フィクションが自身の日常を侵蝕する「イロージョンタイプ」の新しい体験型イベント。参加者は自分自身が物語の一員となり、現実(リアル)なのか仮想(フィクション)なのか、その境界が曖昧な、日常の延長線上にある物語体験を味わうことになる。
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『東京侵蝕2025』では、ユーザー数90万人/アクセス数5,000万PVを突破した体験型モキュメンタリーゲーム『かがみの特殊少年更生施設』の「令和七年度 ぼくらの表現祭」や『交錯≠少女』、『残置物展』、『事故物件鑑定士試験』、『第四境界ヒストリー』など5つの企画が実施される。
○コインロッカーに隠された「いわく」に迫る『残置物展』
『残置物展』は、いくつかのコインロッカーに長期間放置されていた忘れ物を展示するイベント。会場には実物のコインロッカーをエリア分けされて設置されており、実際にコインロッカーの扉を開けて中身を確認していく。中に何が入っているかは、扉を開けるまで分からない。
展示品の詳細が記録されているデータベースサイトが用意されており、会場で得た残置物の特徴を使って検索することによって、その残置物の情報を確認することができる。ただし、一部展示には制限時間が設けられており、限られた時間の中で、残置物の特徴を記録する必要がある。
来場者は、展示されている残置物を見て、憶えて、紐解いて、とあるコインロッカーに隠された「いわく」に迫っていくことになる。
○愛宝学園かがみの特殊少年更生施設『令和七年度 ぼくらの表現祭』
全国で唯一、再犯率0%を謳う「愛宝学園かがみの特殊少年更生施設」。しかし、この施設には、まだ誰も知らない闇が隠されているという。院生たちは、この「表現祭」を使って、施設の闇を伝えようとしている。展示されている作品から隠されたメッセージを読み解き、施設の新たな闇に迫る……
「愛宝学園かがみの特殊少年更生施設」では、青少年の更生プログラムとして芸術表現に力を入れており、その発表の場として、定期的に展示展「表現祭」が実施されているが、この施設には、「院生に対して人格矯正を行っている」という噂があり、非人道的な闇が隠されている。今回開催される「令和七年度 ぼくらの表現祭」では、まだ誰も知らない新たな闇に迫ることが可能で、これまでの展開を知らない人でも楽しめる内容となっている。
なお、院生による作品を見るだけでなく、音声ガイドも用意されているので、参加する人はスマートフォンとイヤホンを用意することをおすすめする。
○“プレイヤー数無制限”のリアルタイムアドベンチャーゲーム『交錯≠少女』
『交錯≠少女(CLOSSOVER GIRL)』はリアルとインターネットを交錯しながら物語が展開され、4月1日からプレイヤー向けに解放された調査支援サイト「CROSS ARCHIVE」でリアルタイムに進行。プレイヤーはPCやスマートフォンからこの物語に参加し、物語の登場人物の一人として、他のプレイヤーと協力をしながら"ある事変"の解決を目指す。
この物語は1人ではクリアすることができず、インターネット越しに謎解きの攻略に協力したり、特定の地域を探索するなど、多くプレイヤーの力が必要となる。もちろんその最前線で活動するのも本作の魅力だが、インターネットから他のプレイヤーを応援したり、謎解きに取り組む様子を見るのもまた、本作の楽しみ方の一つとなっている。
イベント会場では、『交錯≠少女』のクライマックスが展開。それまでの物語は随時Webサイトにまとまっていくので、必ずしもリアルタイムで物語を追う必要はなく、隙間時間にWebサイトで物語を確認するだけでも楽しめる。
○試験型ARG『事故物件鑑定士試験』
『事故物件鑑定士試験』は、第四境界の「人の財布シリーズ」や「幽拐シリーズ」に続く、新しいARGシリーズ「禁忌肢」の第一作目。実際に会場にてマークシート形式の試験を受験し、この試験に合格すると“事故物件鑑定士”の資格が授与される。
なお、この試験には霊的現象への言及、霊的要素を含む画像や音声、霊素環境構築のための霊器素養の開孔と受容のプロセスが含まれる。「公益財団法人 日本事故物件鑑定士協会」の公式サイトにて過去問が無料で公開されているので、参加する方はもちろん、参加できない方も一度体験してみてほしい。
○第四境界の1年間を振り返える『第四境界ヒストリー』
2024年3月31日に本格始動した第四境界の1年間の軌跡を振り返る『第四境界ヒストリー』では、年表のほかに、第四境界が制作した作品、そして新進気鋭のイラストレーターとコラボしたイラストなどの展示が行われている。なお、『東京侵蝕2025』において、唯一フィクションが含まれていないコンテンツとなっている。
『東京侵蝕2025』のプラチナスポンサーであり、『かがみの特殊少年更生施設』を手掛けるSANKYOの担当者は、イベント初日の感想として、まずはリアルの反応に驚きの声を上げ、「PVなどの数字は見ていましたが、実際に来ていただいて、しっかりと見て、楽しんでいただいている姿に、あらためて関心の高いコンテンツということを実感しました」と笑顔を見せる。
SANKYOといえば遊技機メーカーとしておなじみだが、今回のコンテンツは同社の事業企画部が担当。「遊技機とは違ったエンタテインメントのジャンルを探る部署」とのことで、さまざまな新しい取り組みにチャレンジしている。「とにかくいろいろなジャンルに挑戦することで、エンタテインメントの可能性を探る」のが目的であり、「その結果としてIPの創出や、もしかしたら遊技機に繋がることもあるかもしれませんが、それはあくまでも結果論」と話した。これからもさまざまなエンタテインメント分野で、新たな事業の可能性を模索していきたいとの展望を明かした。
なお、今回展示が行われている「愛宝学園かがみの特殊少年更生施設『令和七年度 ぼくらの表現祭』」もただの作品展示ではなく、さまざまな謎が隠され、工夫が凝らされており、参加する人に対しては、「隅々までしっかりと見て、ヒントを見逃さずに、関係のないような掲示物まで全部チェックしてほしい」とのアドバイスが送られた。
今回、『東京侵蝕2025』を仕掛けた「第四境界」は、現実と仮想の間の曖昧な領域に物語を紡ぎ出すクリエイター集団。様々なARG(代替現実ゲーム)を手掛けており、SANKYOとともに作り上げた『かがみの特殊少年更生施設』が多くの注目を集めたことが、「結果的に第四境界が生まれた引き金になった」と、『東京侵蝕2025』の総監督を務める第四境界の藤澤仁氏は振り返る。
「ARGは、現実と仮想の中間に物語を作るようなもので、これは、現実世界とインターネット空間の間に物語を作ると言い換えることができる」という藤澤氏は、今回のリアルイベントの開催に至った理由として、「僕達が作っているコンテンツは、インターネットに偏っていたから、いつかリアルで人を招いて、そこで物語体験をしてもらいたかった」との思いを打ち明ける。立ち上げからおよそ1年での開催については「さすがにちょっとまだ早いんじゃないかとの思いが強かった」と苦笑いしつつも、「とにかくやってみて、そこで何が起こるのかを見てみたかった」との思いを明かす。
実際にイベントを開催した初日の感想として、「第四境界のコンテンツは、これまで積み重なってきた基礎知識や文脈を理解していないと分かりづらいコンテンツだと思っていた」という藤澤氏だが、「今日はご招待の方が多く、そのあたりが心配ではあったのですが、予想以上に皆さんが楽しんでいただいているようで、このわかりづらい文脈の物語を何とか享受しようと一生懸命になってくれているのは本当にありがたいことです」と満足げな表情を浮かべる。
今回のイベントは、第四境界にとって初のリアルイベントとなったが、「ARGのファンイベント的なものは、おそらく人類史上でもはじめてのこと」との見解を示し、「今後ARGというジャンルがどこまで大きくなっていくかはまったく未知数ですが、もしすごく流行るようなことがあれば、その第一歩目のイベントに参加したということは一生自慢できると思うので(笑)、ぜひ皆さん遊びに来てください」と、さらなる参加を呼びかけた。
『東京侵蝕2025 supported by SANKYO』は、2025年4月15日(火)〜4月20日(日)の期間、寺田倉庫 B&C HALL/T-LOTUS Mにて開催。現地でのリアルイベントのほか、オンラインでも体験可能なチケットも販売中となっている。チケットなど各詳細は公式サイトにて。
(C)第四境界 / D4KK

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